前半
私は、紫堂 麗李 (しどう れいり)今年で16歳
小さい時に、紫堂家に養子に来て楽しく過ごして居た。
紫堂家の家族構成は、お母さんと私の二人だけ
それでも楽しく女二人で暮らす平穏な日常は,一年前呆気なく終わりを告げた・・・
一年前に母は,医者から癌だと告げられ,その時には,もう手遅れで余命一年と告げられ
母の命は砂時計の砂のように何をしても流れ落ちていき,とうとう三日前亡くなってしまった。
たった一人の大切な家族を亡くしたはずなのに実感がなく涙も流れずただただ途方に暮れていた。
三日後に私に渡すように言われていた母の遺言書を弁護士さんが
母が亡くなった三日後にあたる今日遺言道理に家へと届けられた、
静かな部屋の中,私は卓の前に一人ぽつんと座りうつろに目の前に置いてある遺言書を手に取り
ゆっくりと読み始めた・・・
愛する娘 麗李へ
あなたがこれを読んでいるということは私は,今はもうこの世にはいないのでしょうね。
貴女は知ってのとおり私の子では、ありません。
貴女は、日本一の会社SP社の社長のご令嬢だと私が貴女を引き取るときに聞きました。
そして,貴女がこれを読み終わるころ貴女の本当の家族の人が迎えが来るでしょう。
そう言う,約束になっています。
最後に麗李,貴女は私の実の娘ではないけれど貴女を引き取って十年以上私は,すごく,すごく幸せでした。
しかし,麗李貴女は今本来いるべき場所に帰る時がきました。
これからの道は,決して貴女にとって楽なものではないでしょうけど・・・
麗李,貴女は私の自慢の娘です。そして貴女は何処へ行っても恥ずかしくないように育てました。
自分自身と貴女を信じる人を信じて前に進んでいってね。
私は,いつでも貴女を見守っているわ。
貴女を愛する母より
遺言書を読み終わり,驚きすぎてしばらく固まっていたが暫くして我に返り
「・・・え!? 何これ?」
私は、信じられないと思いながらも母がつづった私への最後の言葉を何度も何度も読み返していると、
何故か,今まで一滴も流れなかった涙が堰を切ったように溢れ出てきて,目をどんなに擦っても止まらなかった・・・
しばらくして,ようやく涙が止まると玄関からチャイムがなり
何となく分かっていた,そのチャイムの音は私の運命を変える音だと
「はい,少し待ってください」
そう言った,恐くない訳ではない,家族と今更言われても相手は,私にとって知らない人・・・
そう一抹の不安もってゆっくり立ち上がり母の言葉を思い出しながらも遺言書道理ではないことを祈りながら
玄関の扉をゆっくりと開け扉の隙間から少しだけ顔を出して覗き込むと
背の高い男の人と二人の少し子供っぽい青年が悠然と立っているのが見えて。
恐る恐る四人の顔を見るため顔を上げると,
こげ茶の髪の真面目そうな人と目が合い男の人は私を目線を見て微笑みながら
「紫堂さんのお宅ですか。」
そう丁寧に聞いてきた。私は,少し安心しドアをしっかり開けて男の人達の方を向いて
「はい,そうです。」
素直に返事をすると、
こげ茶の髪の人より少し背が低く金と薄茶の髪の顔がそっくりで瞳の色が違う二人の青年が無邪気?に笑い
「会いたかったよ,麗李迎えに来た」「早く家に行こう」
そう言い、青年二人に手を握られ。私は,握られた手を凝視して驚きながらも,
何より扉を開ける前に思ったことが今思わない自分に驚いて
(何で私はこの人達の事を懐かしく思うんだろう・・・)
そう思っていると
「……えっと、お兄様ですか?」
自分の口から自然に出た言葉に驚きながらも男の人達の方を見ると吃驚した顔でこっちを見てきていた。
暫くして,男の人達が
「ああ,そうだ,覚えていたのか,麗李」
「そうそう僕たちは,麗李のお兄ちゃんだよ」「引き続き,お兄様って呼んでね」
そう言われ。私は、自然に口にした事があっていたことに驚いたが,ポーカーフェイスをして
「いいえ,覚えていませんが,母の遺言書に書いてあったんで・・・
これは,本当のことですか?」
そう確認するように言いポケットから母の遺言書を取り出して渡すと。
三人が母の遺書に目を通すと真面目そうな人が
「所々違うところがあるが,まー大まかにはあっているな」
そう言われ私が、判断に困っていると金髪の青い瞳の青年が、
身長を合わせるように屈み安心させるように優しく言ってきた。
「麗李は,SP社じゃなくて、SP社が、属している世界有数の財閥・真宮財閥(通称 M財閥)の令嬢だよ。」
私はそれこそ何かの間違いではないかと思い何もいえないでいると,
薄茶の髪の赤い瞳の青年がいきなり私の手を握り
「ま、細かいことは後で,一緒に来て!!」
そう言われ車の前に連れてこられて車の横に行くと車が開き中から
私より少し年上そうな綺麗な銀髪の女の人が
「お久しぶりです,麗李様。昔のことで覚えていらっしゃらないかと思います・・・
私は,貴女様に仕えるメイド,鈴堂 琴音と申します。
現在の状況にお困りかと思いますが車へどうぞ。」
そう誠実そうな綺麗な琥珀色の瞳に負けて車に乗ると兄と名乗る人達が麗李の隣に座ると車が緩やかに発進した。
さすがにいきなりの展開に戸惑い呆然としながら私は
(あ,・・・玄関の鍵,閉めてない・・・・)
なんて,間抜けなことを思っているといきなり横から顔を覗き込まれ
「「そういえば,まだ自己紹介してなかったよね?」」
そう金髪の二人に言われて、そうだったなーっと思っていると真面目そうな人が
「ああ,そうだったな。」
そう話していると,斜め前から琴音が,
「三人とも,自分たちの自己紹介もせずつれてきたんですか?」
そう胡乱げな目線で男の人達を見ると,真面目そうな人が
「いや,覚えていると思っていたし,時間がなかったんだ・・・」
そう苦し紛れに返すと,琴音は笑ってバッサリと
「本当に覚えていると思っていたならば,相当の馬鹿ですはね,相変わらず。
そしてこれ以上,麗李様に悪いイメージをもたれる前に自己紹介したら如何ですか?私なんかに言い訳する前に。」
そう言われ,真面目そうな人が少し落ち込みながらも
「気が利かなくてごめんな。長男の真宮 慎哉今年で23歳だ,よろしくな。」
と言うと見計らったように,金と薄茶の髪の顔がそっくりで瞳の色が違う二人の青年が順番に
「こんにちは、麗李」「僕は、真宮 慧」「俺は、真宮 渉」
「僕たちは、麗李より2つ上の18歳で双子なんだよろしく。」
そうにっこり笑って,言われ私は,いきなり増えた家族に驚いていると,慧の赤い瞳で顔を覗かれ
「麗李,昔より髪の毛の色薄くなって,渉にそっくりな髪の色だね,瞳の空色は変わらないのに」
そう言われ,なんて言えばいいのか分からないでいると,渉が
「麗李が困っているだろ,慧」
そう言われた慧は,少し焦りながら,私の顔色を窺いながら
「あ,ごめん,麗李」
私は、別に誤らなくてもいいのにと思いながら会話が途切れないようにとりあえず気になっている事を聞く事にした
「あの、この車、何処へ向かっているんですか?」
琴音が,冷たい瞳で慎哉を見て
「また何も言ってないんですね,慎哉」
慎哉がバツ悪そうに
「いや,だってな,時間もなかったし・・・」
何もいえなくなった,慎哉を呆れるように見た琴音は
「もういいです。むしろ何を説明したんですか。」
渉が慎哉を庇う様に
「家の事だけで納得してくれたみたいだったから」
そう言うと琴音がため息をつき私のほうを見てにっこり笑い
「分かりました,私がご説明しますわ,
まず今向っているのは,これから麗李様が住むことになる家ですわ,
先ほどの家の物は全て移動させておくのでご安心を。
そして,夕方には,麗李様のお披露目パーティーがあります,
まあ元は違うんですけど今日貴女様が参加すると聞いていらっしゃる人が多いですね。
あと明日から慧と渉と同じ伯麗学園に通って貰うことになっています。
何か質問等がありましたら,何なりと。」
そう眩しいばかりの笑顔でそう行き成り色んなことを一度に言われてもっと思いながらとりあえず,
聞き覚えがあった学校について聞くことにした
「えーっと、伯麗学園って特待制度がある、超頭の良いご令嬢,ご子息が通う伝統校だよね?」
そう聞くと慧が,驚いた顔をして
「あれ?麗李,伯麗学園知ってるの珍しいね?」
「何で珍しいんだ?慧?」
そう渉が言ってきたが,慎哉と琴音は慧と同じような目線で見てきたので
知った経緯をざっくりとまとめて説明した。
「高校受験の時に先生に、此処なら特待制度があるからお金が無くてもいける
母さんの事があってもお前は、進学するべきだ何より頭もいいのだから、って言われたから・・・」
四人は、何故かわからないがビックリした顔でこっちを見てきたので
「どうかした?」
そう淡々と聞くと,琴音と未だに驚いて固まっている三人が
「・・・麗李様、伯黎学園の一般入試は、フランス語や英語で問題されるので、
公立中学からは入れないレベルだと思いますが。」
「そうだな,特待制度が入って三十年経つが未だに合格したのは,二人だろ?」
「そうだよ,・・・あんな馬鹿みたいな難題吹っかけられるテスト・・・」
「・・・受けるのも難しいよ・・・事前審査があるし・・・」
私は、四人の言葉を聞きながら淡々と事実を述べた
「その事前審査は受かったんだけど,母さんの病気が悪化したから受験資格を放棄したんだよ
それに勉強は母さんがいつか必要なるからって気がついたらずっとやっていたし、
ちゃんと,五ヶ国語読み書き困らないぐらいにできるよ。」
三人が呆然としながら,琴音がにっこり笑って
「そうですか,一様後でテストをしましょうか。
ほかに,今後のことに質問ありますか。」
そう,話を戻され,私は,すごく気になったワードを聞いた
「パーティーって何?」
四人がなんでもないようににっこり笑いながら
「ああ,ちょうど今日,元からパーティーをやることになっていたから。」
「もちろん,麗李も参加するんだよ。」
「ドレス,麗李にすっごく似合うだろうな♪」
「まあ,軽い立食パーティーですね,参加することに意義があるだけのようなものですので,
それに私もいるので硬くならず安心していてください。」
そう言い話していると目的地に着き車が緩やかに止まった。
「麗李様,今日から麗李様が暮らすこととなる屋敷に着きました。」
琴音に言われ降りると,そこには,大きな洋風な大きなお屋敷が立っていた
まねかねるままに,お屋敷に入っていくとエントランスで
「お帰りなさいませ,慎哉様に慧様に渉様そして,麗李様!!」
計二十人ぐらいの使用人達が迎えてくれた。琴音に
「麗李様こちらです。」
案内されるまま,着いていくと一つの部屋に通された
「麗李ここがリビングだよ。」
そう渉に言われて部屋を見渡すと一つの写真が何故か懐かしく思い目に留まった
「あの,あれって・・・」
思わずそう声に出すと慎哉が懐かしそうに
「ああ,あれは麗李が養女に出される,ちょっと前に撮った写真だな,懐かしい。」
「そうだね・・・」「確か,何かの記念で撮ったんだよね・・・なんだったっけ?」
「私が,麗李様に使えて目出度く一年記念です。」
そんな話を聞かされて,いきなり昔のことを鮮明に思い出せた。
「確か,私が朝一番に今日は記念日って言って皆を集めて写真を撮ったんだよね・・・
夏の暑い中・・・」
そう思い出したことを口にすると四人が吃驚したようにこっちを見て
昔のことが鮮明に思い出せた。
「思い出したのか麗李!?」
そう慎哉に問われて,私はこの人達と確かに昔一緒に暮らしていたなーとやや客観的に見ながら
「これだけの事しか思い出してないけど,
小さいころ私は,お兄様達と琴音さん?のことが,大好きだったって事は,思い出したよ。」
お兄様と琴音さんと言うのに戸惑いながら少し照れて言うと,四人が微笑んで
「麗李は,今も変わらず,家の大切なお姫様だよ」
「そうだね,僕もそう思う」「俺も俺も,麗李と付き合う男ができたら絞めないと思うぐらいに大切」
「まぁ,渉,そんなの近づけなければしなくてもいいですわ。そして,麗李様私の事は,琴音とお呼びください。」
そう琴音に笑顔で念を推されて頷いていると,慎哉が
「まだパーティーの準備をするまでに時間があるからテストをしようか。」
そう言われ,三十枚ぐらいのプリントの束をもらったので,パラパラと見て
(これなら,一時間もかからないな。)
と思い
「どれくらいでやればいい?」
そう訊ねると
「じゃあ、一時間以内にやってくれ。」
そう言われ、私は,それなら全然大丈夫と思い黙々とやり始めた。
・・・45分後・・・
私は、見直しができ完璧だとおもい
「全部できました。」
そう言い顔を上げると、まだ出来ないだろうと思っていたらしい、
お兄様と琴音は各自色んなことをしていた、横で本を読んでいた琴音が本を置き私からプリントを受け取りながら
「お早いですわね,麗李様,今から採点いたしますわね。」
そう言い琴音は渡したプリントの採点を始めた
待ちながら琴音の方を見ていると,プリントを手早く採点した琴音が、
「麗李様凄いですは全問正解,琴音は少し驚いています。」
と言ってきた。私は、誇らしげに
「言ったじゃないですか、一様出来ますと」
そう言うと、慎哉が、困り顔で
「これを、全部解けたら、うちの学園の一年課程が終了しているぞ。」
そう言うと、慧が、苦笑しながら
「一様どころか,かなりしっかり出来ているよ。」「そうだなー,麗李頭良いなー」
渉に感心するように言われ
私が、照れて笑うと、慧と渉がいきなり頭を撫でてきて,
私はまだあまりなれていないお兄様達に気恥ずかしく感じ下を向いて顔を隠していると、
リビングのドアが開いて,懐かしく思う少し年の小父さんが、入ってきた。
「ただいま」
そう言い入ってきた、彼に、私は、なんとなく直感で
「お帰りなさい,えっと、お父様?」
そう言うと、男の人が、驚いた様子で
「麗李、私の事を覚えていてくれたのか!!」
そう言い聞いてきた。私は、吃驚しながらもなんか安心でき、気づかないうちに笑いながら素直に
「えーっとなんとなくそう思って。」
そう言うと、お父様?は、すまなそうに
「麗李、本当にすまん、私が、もっとしっかりしていれば、
お前を養女に出しなんてことをしなくてもよかったんだ。」
と言い、頭を下げてきた。私は、今までどんなに幸せに過ごしていたかと思い、
お父様に頭を上げてもらうようにいいそして思っていた事を言った。
「お父様、謝ることなんかありません。私は、養女先で、お兄様達やお父様そんな事を思っているのも知らず、
紫堂家で大事に育てられていました。それに私はいろんな事を知り、学んできました。」
そう言うと、琴音がお父様に自分のように自慢げにそして、はっきりと
「旦那様、麗李様は、きっと兄弟の中で誰よりも頭が良いですよ。
やはり私は、麗李様に一生仕えます。」
そう言われ。私は、恥ずかしすぎて俯くとお父様が
「麗李、お前どこでこんなに勉強したんだ。」
と聞かれたので、私は、ありのままに話した
「お母さんが、習わせてくれて、私は、覚えがいいからと言いいろんな事をやらせてくれました。」
そう言うと、お父様が
「そうか、お前の養女先の人は、とてもいい人だったんだな。」
そう言い懐かしそうに頭を撫でてきたので、私は、はっきりと
「はい,私の自慢のお母さんです。」
そう言うと,お父様が眩しそうな顔でこっちを見てきた。
暫く皆で話していたが琴音がそろそろパーティーの準備をする時間だと言われ,各自準備する事となった。
琴音にこれから暮らす事となる,私の部屋に案内され,
「ここです,麗李様」
そうドアを開けられながら言われて,中に入ると少しカントリー風のかわいいとても広い部屋だった。
「昔の部屋を少しアレンジしてみたんですけど,いかがですか?」
そう聞かれ,私は,部屋に圧倒されながらも
「こんな,素敵な部屋ありがとう。」
そう答えると
「そんなお礼を言われる事なんかしていませんわ。
それでは,こちらの衣装部屋に行って着替えましょう。」
そう笑って言われ,何か嫌な予感がしながらも後を着いて行くと,
その扉の先には,服がいっぱいかけてあるだだっ広い部屋があった
「・・・・なんでこんなに服があるの・・・」
私は,思考停止しかけた頭で言うと,琴音は気にした様子もなく
「あぁ,それは,みんな気に入って麗李様に似合いそうだと思った物を買って置いたからですわ。
三列目がパーティー用のドレス等になります。」
そう言い私を案内し
「ここら辺なんて如何でしょう?」
そう言い琴音が取り出したドレスは,
ピンクで可愛らしいけど大人っぽいデコルテが見えるミニ丈の清楚なドレスだった
私は,どんなのが良いのか判らなかったので
「私は,どんなドレスが良いか判らないから琴音が選んでよ,私はそれを着るから。」
そう琴音を信頼して言うと,琴音がとても嬉しそうに
「判りましたわ,未熟ながらも私琴音が麗李様を今宵のパーティーで一番の花にしてみせます!!」
そう言い,凄いスピードで,準備をして戻ってきた,琴音に,手伝って貰いながら着替えると
「麗李様見立て道理とてもお似合いですわ。」
そう言われ,鏡の前に連れて行かれ鏡を見ると,
ドレスアップし髪もアップし化粧をして着飾った鑑の中の私は,私と思えないぐらいに変わっていた
「・・・これ,私?」
琴音は、ニッコリ笑って堂々と
「当たり前ですわ,こんな美人で可愛らしい麗李様にそっくりな人が居ては,堪りません。」
そう身内贔屓な事を言われ,反応に困っていると琴音が
「ところで,麗李様何処か気になる所がお在りでしたら,何なりと。」
そう言われて,私は思っていたことを少し照れながら
「琴音・・・少し派手じゃない?この格好?」
そう言うと,琴音が有無言わせぬ笑顔で
「それぐらいが,一番可愛いですわ,麗李様。」
の言葉に負け引き下がり,二時間近く時間が過ぎ,五時近くになっていたので琴音とリビングに向った。
リビングで・・・・
リビングの扉を開けると,もう全員揃っていた
「麗李,そのドレス似合っているぞ。」
「可愛いよ,麗李!!そうだよな慧?」「そうだな,渉桜の妖精を思わせる可愛さだな。」
「麗李も大きくなったな,たった十年ぐらいがとても長く感じる」
そう色々な感想を言われ困っていると,琴音が
「着飾った麗李様をお褒めになるのはよろしいですが,もうそろそろお時間でわ?」
そう言われ,お父様が時計を見て
「あぁ,もうこんな時間かそうだな,じゃあ,そろそろ車に乗って行こうか。」
そう言い皆で移動し車に乗って出発した
車内で
車が発進するとお父様が思い出したように
「あぁ,そういえば,今日麗李のエスコート誰がやるか決めてなかったな・・・誰にする?」
そう聞かれ私は,初めての事に困って黙っていると,お兄様達が
「じゃあ,私とは如何かな,麗李?」
「何行っているの,慎哉兄?麗李のエスコートは,僕達だよ。」「そうそう,俺達だよ。」
そう言い合い始めたのを見たお父様が笑いながら
「慎哉が慧と渉に譲らないなんて,珍しいな,
まぁ,そんなに麗李のエスコートをしたいなら三人でしたら如何だ,仲良く。」
そう言われ言い合いを止めて,そうだなと三人で納得して,ひと騒動終わり,
私は,うっかりしていたと思い今まで聞き忘れていた事を聞いた
「あの,お父様達,パーティーに出るとき,私の立場はどうなっているのでしょうか,
後,どのような方々がパーティーに参加しているのですか?
私パーティーの礼儀とかあまり知らないんですけど・・・・」
と思っていたことを聞くと,お父様が
「あぁ,細かい説明は省くが真宮家は昔から娘が生まれると一旦養女に出すんだ,
まぁ,知っている人は,そのことを知っているから安心して出席すればいい」
それを聞いて少し安心していると,慎哉がにっこりと笑って
「まぁ,出席する人達も色んな人が居るし敵対している財閥の人も居るけど,
麗李はそんな事は気にしなくてもいい」
そう言われ,本当に大丈夫かな?と思っていると,慧と渉が明るい笑顔で
「そうそう,大丈夫だって麗李は俺達がしっかりエスコートするから,なぁ,慧?」
「そうだよ,麗李僕達がちゃんとエスコートするから大丈夫だよ」
そう言う,お兄様達をすっごく頼もしく思っていると琴音が
「それに,今回は私もそばに居ますわ。」
そう言われ,だんだん,安心してきた,そうなんだかんだ話している間に目的の場所に着いた。
会場に入って
お兄様達にエスコートして貰い入ると,いきなり回りがざわつき始めて,
私が,どうしたんだろうと思い,
「慎哉お兄様,皆様方ざわついてどうしたんでしょう?」
そう小首をかしげて聞いてみると,慎哉お兄様は,暖かい笑顔で
「それは,今日の隠れた主役の麗李が来たからだよ。」
そう言われ,私は,自分がそんなに注目されると思ってなくて吃驚したが,
私は,M財閥の令嬢だから,と納得して,お兄様達について歩くと慧お兄様が
「麗李これから,このパーティーの主催者のルロイドさんのところへ行くけど英語話せる?」
そう聞かれ,英語なら普通には,しゃべれるから大丈夫だろうと思い
「大丈夫ですわ,慧お兄様。」
そう笑って言うと,慧お兄様は,安心した顔をして前を向いた。
暫く,歩くと主催者のルロイドさんらしき人のところに行きお父様と慎哉お兄様が流暢な英語で
「ルロイドさん,今回は,パーティーへのお招きありがとうございます。」
「私と弟達,妹ともども参加させていただきありがとうございます。」
そういうと慧お兄様と渉お兄様も流暢な英語で
「ご無沙汰しています。本日はお招きいただきありがとうございます。」
「お招きいただきありがとうございます。」
と言ったので,私も続けて言おうとしたが,ルロイドさんはにっこり笑い日本語で
「真宮家のお姫様初めまして,ルロイドと申します。
本日は貴女のようなきれいなお嬢さんをパーティーに招待できとても光栄です。」
そう,挨拶をされて,私は,大らかな人で好意的で良かったと思いながら,お兄様達に倣い英語で
「こちらこそ,初めまして,真宮 麗李と申します。
本日は,ダンディーで素敵な方に
このような素敵なパーティーにお招きいただきありがとうございます。」
そう微笑んで言うと,ルロイドさんは,目をぱちくりしてから笑い
「こちらこそ,そのように言って貰い光栄だ,
いつも王子の方々は今宵のパーティーから妖精姫を守る騎士になりそうだ。」
そう話しているとルロイドさんの,後ろから,一人の女の子が出てきて,日本語で
「お父様そんなことばっかり言ってないで,私にも妖精姫さんとお話させてくれないかしら?」
そう言うと,ルロイドさんは,大げさに畏まり
「あぁ,すまぬ娘よ。こちら,真宮 麗李さんだ,麗李さんこちら娘のアンジェリナ=リゼランドだ。」
そう紹介され,私はにっこり笑って
「初めまして,アンジェリナさん」
挨拶をすると,アンジェリナが,目を輝かせ
「こちらこそ,初めまして,麗李。
本当に妖精のお姫様って感じで可愛いわね!!
そうだわ,お父様今日私は,この可愛らしい妖精姫と一緒に居るわ。いいかしら,麗李?」
そう気さくに言ってもらい,とても嬉しく
「嬉しいですわ,私で良ければ是非。」
そういうと,アンジェリナが,行きよいよく抱きついてきて
「そんな,噂道理可愛い麗李に会えて,私こそ嬉しいわ。」
そんな事を,言われ嬉しいやら恥ずかしいやらで顔を赤くしていると,後ろに居た渉が
「良かったな,麗李友達が出来て。」
私は,赤い顔をコクリと頷くと,温かい気持ちになった。
お父様とお兄様達,琴音とアンジェリナと場所を移動すると,慎哉お兄様が,
「麗李,悪いけど,ちょっと用事があって抜けるけど渉と慧とは,一緒に居ろよ。」
そう言い,お父様と慎哉お兄様は,他の人達に挨拶にしに行った。
五人になり,アンジェリナが何か食べようと言ってきたので軽食がある場所に移動した,
「食べ物がある場所はこっちだよ!!麗李は,何か好きな物ある?」
アンジェリナに聞かれ,少し考えてから
「・・・桃とか果物が好きかな?アンジェリナは?」
そう聞き返しと,
「私は,甘い物なら何でも好きだよ?」
そう二人で他愛もない話をしていると,どんどん時間が過ぎていき
「麗李は,学校何処に通うの?」
「あ,伯麗学園だよ。アンジェリナは?」
「私は,聖ミカエル学園だから違うわ,学校が一緒じゃなくて残念だわ,
だけど,伯麗学園なら行事をよく合同でやるから,逢えるかも。」
そう笑顔に言われ,残念だなーと思いながら
「じゃあ,行事があるときを楽しみだな。」
そう,話していると,帰る時間になり,アンジェリナと別れ,お兄様達と琴音に待って貰いお手洗いに行きかえっていくと,三人の男の人達の一人にぶつかってしまい,急いで謝った。
「あ,ごめんなさい。」
男の人は,驚いた顔をしながら
「別にいいよ。またね。」
そう,言われ引っかかったけど,お兄様達と琴音がまっているので急いで戻った。
家に帰り,皆で話をし,ひと段落したので、私は,今日はパーティーで疲れたので寝る事にした。
自分の寝室へ行きベッドに入り,今日は,色んなことがあったなーと思いながら深い眠りについた。
次の日
目が覚めると習慣のせいか、早く起きてしまった、
とりあえずと思い,ベッドを抜けて昨日教えてもらった部屋に制服に着替えに行った。
着替え終わると隣から丁度琴音がきて、
「もう起きていらしたのですね、麗李様。」
そう言い近くに来た、私は、振り向き朝の挨拶をした
「うん、いつもこの時間だったから、琴音おはよう。」
琴音は、にっこり笑い
「はい、おはようございます,麗李様そういえばそろそろお腹すきませんか?」
そう言われて、確かにそうだなと思い
「あ、確かに少しすいたかも・・・」
琴音は,こうなる事を見越したように
「部屋にお茶を準備しておいたのでお茶にしましょう。」
そうお茶をしていると,ノックの音がして返事をするとドアが開き
ガチャ
「おはよう,麗李。」
そう言って,お兄ちゃん達が入ってきた。
私は、なんとなく反射的に
「おはようございます。お兄様達。」
笑ってそう言うと、お兄ちゃん達は、吃驚しながら
慎哉が私の頭を撫でながら
「相変わらず、朝早いな!!」
慧が笑いながら
「もうそろそろ,朝御飯だから呼びに来たよ。」
慧が、待ちきれないかのように
「じゃあ、行こうか!!」
そう言い、私は手を引っ張られながら
(朝から元気だなー)
と思いながら移動した。
~食事の部屋で~
「おはようございます。」
そう言い。部屋に入るとお父様が
「おはよう。」
と言い笑いかけてきた。挨拶を返し
皆が席に着くと食事がはじまった。
・・・・・
「ご馳走様でした。」
おいしかったと思いながら手を合わせると慎哉が
「慧、渉、学校だぞ。麗李も気をつけて行くんだよ。慧、渉、麗李をちゃんと連れて行けよ。」
慧、渉が、返事をしていると、私ははたと、思い出した。
「あ、私、学校の準備してなかった・・・」
慧が、笑いながら
「大丈夫、琴音がやってくれているから。」
そう言われ、後ろにいる琴音の方を向くと琴音が誇らしげに
「これしきの事、私が完璧にしてあります。」
私は、ありがたく思いながらも琴音を見て笑い
「ありがとう、今日からちゃんと自分でやるね。」
そう言うと琴音が慌てて
「いいえ、あまり麗李様が自分でやると私の仕事が無くなってしまいます。」
と、笑っていった。そこにお父様が落ち着いた様子で
「お前ら、麗李のことなら何も気にしなくて良いぞ。」
と言ってにっこり笑い
「琴音も一緒に入ってもらう事になっているからね。」
と爆弾発言をした。私は吃驚して琴音の方を向くと琴音は、いたずらに成功して喜んでいる子供のように返事をした
「はい、旦那様準備は出来ております。」
と。
~車の中で~
あの後、学校に遅れるからといい、急いで車に乗った。
今ようやく落ち着いて、私は,琴音に思ったことを言った。
「琴音、さっき吃驚したよ、なんで言ってくれなかったの?」
琴音が、申し訳なさそうにしかし嬉しそうに
「少し吃驚させたくて。」
そう言うと、隣に座っている渉と慧が、琴音はそういう人だよと言い,話題を変えるように
「「まあー、まあー,そんな事より、麗李、学校の事で何か聞きたい事ある?」」
そう言われて、首を傾げて考えて見たけど特に思い浮かばず
「特に思い当たりませんは、お兄様?」
渉、心配そうに
「なら良いんだけど、何かあったら遠慮するなよ。」
そんな何気ない会話をしていると学園についた。
~学園で~
「おはようございます。真宮様。」
私は,兄達の後ろで,いろんな人達に話しかけられている、兄達をぼーっと立って見ていると琴音がにっこり笑い
「麗李様気後れなどせず、堂々としていらっしゃればよろしいですわ。」
そう言われ、笑って頷いていると,前から慧と渉が
「麗李,早く,早く」「早くしないと校内案内しきれないよ!!」
そう言われ頷き琴音と一緒に小走りで言った。
~教室で~
渉と慧に校内をざっと案内して貰い、教室に着いた。教室に入る前に渉と慧が,足を止め私の方を向いて励ますように
「ここだよ、麗李の教室Ⅰ-S クラス」
「あんまり、緊張しないで、リラックス、リラックス!!」
そう、言われて余計緊張していまいながら教室に入ると、教室に居る人全員がこっちを見てきた後ろに下がりそうになったが
琴音が,後ろから視線などないようににっこり笑い
「麗李様、どうかしましたか?」
と心配そうに声をかけてきた。私は、少し安心し出来る限り笑いながら
「なんでもないよ、琴音。」
そう言うと琴音は、頷き後ろに控えるように立った。
「麗李こっちだよー!!」「早く,早く!!」
教室の中から、渉と慧に呼ばれ、教室に入り足早に渉と慧の所へ行くと、渉が,笑いながら
「たぶん、最初は自己紹介があるから前に座っていたほうが良いと思うから、二人とも前の適当な席に座ってしばらく待っていて、僕たちそろそろ教室にいかないといけないから。」「「じゃあ,後で」」
そう言い、二人とも足早に手を振ってから教室を出て行った。
二人になり、琴音と何処に座ろうかと思っていると、教室の窓際の前に一生懸命に勉強しいて、この教室で唯一好奇な視線を向けてきてない茶色い髪の小柄な女の子のいる窓際の前の席に座る事にした。
青い髪の女の子の近くに行き,緊張しながらも
「おはようございます。はじめまして、転入してきた、真宮 麗李と」
「鈴堂 琴音です。」
「「はじめまして。」」
そういい二人で頭を軽く下げると,相手は、一瞬軽く目を見開き何事もないように笑って
「こちらこそ、よろしくね
私は、浦野 莉恵,莉恵って呼んで、仲良くしよ!!」
そう言い隣の席を進めてくれた。意外と気さくで仲良くなれそうだなと思い少し安心しながらも,
私と琴音はありがたく莉恵の隣に並んで座り,莉恵に笑いながら
「ありがとう、莉恵。私のことは、麗って呼んで。」
「私は、呼びやすい、呼び方でどうぞ。」
そう返すと、莉恵は、無邪気に笑い
「わかった、麗に琴音だね。解らないことがあったらなんでも聞いて!!」
そう転入して来たばかりの私達に気を使うようにいってくれ,お礼を言った
「ありがとう!!」
そう話していると莉恵が、好奇心を剥き出しに
「真宮って事は,M財閥だよね?」
と興味しんしんに聞いてきたが,私はあまり意味がわからず首をかしげると琴音が変わりに淡々と
「はい、麗李様は財閥ご令嬢ですわ。私も一様,社長令嬢ですわね。」
そう言うと、わたしは、初めて聞いた琴音の家のことに驚き
「琴音が、社長令嬢って初めて知ったー。」
そう言うと、琴音は苦笑し
「言ったことありませんもん、私は、人より少し頭が良かったので親に仕えたい人が出来たと言って家を出てきましたもん。なので、麗李様は何も気にしなくてもいいです。」
そう言うと、莉恵が、なるほどと納得し
「あ、やっぱり、琴音ってSP社の天才令嬢だ、にしても、校内主従関係禁止だよ?
派閥争いみたいなことあるし、いいのそれ?」
そう言われ、琴音は、少し眉を寄せて,減らず口を言った
「大丈夫、私は、今SP社の令嬢として取り巻きとしているのだから。」
そう話していると、チャイムが鳴りSTが始まった。
「転校生の紹介をします。真宮さん、鈴堂さんは前に来てください」
そう言われ前に行き,緊張しながらも笑顔で
「はじめまして、真宮 麗李です。これからよろしくお願いします。」
「鈴堂 琴音です。お願いします。」
と自己紹介をすると先生が、何か質問がある人と言うと、一番後ろの赤い髪のチャラそうな男の子が笑いながら
「初恋は、いつですか?麗李さん」
と、からかうように聞いてきた,
(何でそんなことを聞くのだろうかと思いながら何処かで見た気がするな?)
と思いながらも,愛想よく微笑みながら
「いいえ、ありません。何かほかに聞きたいことが、あったらなんでも聞いてください。」
そう言うとしーん、として先生が
「それでは、他に質問もないようなので、真宮さん,鈴堂さん席に着いてください席は一番後ろの空いている席に座ってください。」
そう言われ後ろの席に行くと、先の男の子が,笑って
「隣どうぞ,麗李さん,昨日ぶりだね?」
そう席を勧めてきて,そう言われた言葉に
(えっと確か,昨日パーティーで・・・!!!!
帰りの時にぶつかった人!!)
思い出し、
「昨日は,ぶつかってしまい申し訳ありませんでした,お恥ずかしい限りで。」
そう言っていると琴音が、笑いながら
「お話中すみません麗李様,向こうの席に座りましょう。」
そう言い、男の子と反対の方向に座ったので、私もそれについて座ると
『じゃあ,俺もそっちに座ろうかな』
そう言い男の子が私の横に座って,何気なく私をじっと見て。
「はじめまして、麗李ちゃん、俺は、櫻寺 蓮よろしく。」
そういい横に座りST中私の顔を笑顔でじっと見てきた。
暫くたちSTが終わり,蓮の目線の不快さにとうとう琴音が不機嫌そうに
「麗李様席変わりましょうか?」
そう言われボーっとしていた私は、確かに黒板見えないからなと思い
「そうだね、ここだと黒板見えないし」
そう言うと、蓮が笑って気を利かすように
「ああ、それなら大丈夫だよ。机にモニターパソコン最新のが設備されているから」
そう言われじゃあいいかと思うと琴音がうなだれて
「麗李様そう言う訳ではないのですけど・・・」
私が首を傾げていると蓮が笑っていた,
一時間目の外国語Ⅰ(フランス語)の授業が始まった。
初めての授業で緊張していると先生にフランス語の言葉で自己紹介をするように言われた。
(フランス語)「真宮 麗李です。趣味は知らないことを知ることとお菓子作りと裁縫です。
嫌いな教科は、ありません。好きな食べ物は、和菓子で特に干菓子が好きです。
これからよろしくお願いします。」
そう言いお辞儀をすると先生からとてもほめられた、次に琴音が私と同じようなことを言い席に着いた。
・・・・・・
一時間目が終わると隣にいた蓮が,またニコニコ笑いながら
「麗李ちゃんは、フランス語しゃべれるんだ、上手だね。」
そう話しかけられ,少し照れながらも
「一様、恥ずかしくない程度に・・」
そう話していると、莉恵が走ってやってきて
「麗!!フランス語上手だったよ!!」
そういきなり声をかけてきた。そうするとほかの生徒が
「浦野今真宮さんと櫻寺様が話していたのに割り込むなんて図々しいぞ!!」
そう怒鳴られながら睨まれた莉恵は、冷たく笑い
「へぇー、櫻寺くんってそんなに器が小さいんだ~」
そう言い他の生徒を黙らせると,何事もなかったようにこっちを見て笑いかけて
「ねぇねぇ,麗って何国語しゃべれるの?」
と言われ、いきなりで驚きながらも冷静に考え
「え?えっと、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、中国語の五カ国語かな。」
そう言うと莉恵は琴音に期待のまなざしを向けて
「すっごい、あ!!じゃあじゃあ、琴音は?琴音は?」
琴音は、何事もないように落ち着いて
「麗李様と同じのとイタリア語、ラテン語、ロシア語ぐらいですね。
莉恵は、何ヶ国語いけますか。」
聞き返された莉恵は,ニカニカして
「えー,私は、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、韓国語、中国語ぐらいかな。」
そう言い、私は、素直にすごいなーと思い,
「すごい、私より多い、私もがんばって勉強しないとなー!!」
t思っている事を言うと一列前の女の子達五人ぐらいが、話に入ってきて
「真宮様は、頭がよろしくとても努力家なのですね。」
「ほんと、先ほどの、フランス語の自己紹介もとても素晴らしくてうっとりしてしまいましたもの。」
「ほんと、鈴堂様も噂道理のすばらしいお方で、ときめいてしまいましたわ。」
「「「「ファンになってしまいそう。」」」」
「わたくし良い考えがありますの、真宮様のファンクラブを作るのは、どうでしょう。」
「まぁ、それなら鈴堂様のファンクラブもご一緒に作られるのはどうでしょう。」
「まぁ、とても良いアイデアだわ、真宮様、鈴堂様、よろしいですか。」
私は、いきなりそう言われ、しかも,勝手にすばやく話が決定されかけているのに吃驚しながらもとりあいず,この状況をどうにかしようと
「いいえ私、あなた方とファンよりお友達になりたいわ。」
思っていたことをサッと言うと、女の子たちは
「まぁ、なんてお優しいのでしょう、わたくし本当に惚れてしまいそうですわ」
「わたくしもですわ。」
そう言い、女の子たちが、勝手に変な盛り上がりを見せ始め私は理解できない世界だなーと思い見ていると、
蓮が後ろからくっついてきて笑いながら耳元で囁くように
「モテモテだね、麗李チャン」
吃驚して、顔が真っ赤になり何もいえないで居ると、蓮が満足そうに笑い
「顔が真っ赤だよ、麗李チャン、可愛い。」
そう言われ目をぱちくりさせ吃驚して驚いていると、琴音が,怒って
「失礼、あまり麗李様近寄らないでください」
そう言い、私を蓮のところから取り戻した。すると蓮が残念そうに
「ああ、取り戻されちゃった。」
そう言った。周りは、静かにこちらを見ながら何か困惑しているように見えたが,
私は何故皆が困惑しているか解らなかった」。
二時間目始まりの鐘がなり、皆が席に戻ると,琴音が横から
「麗李様次の授業は、数学です。」
私は、それを聞き準備をしはじめた。
あっという間に授業が終わり、
次の授業は、音楽で移動教室だそうなので、用具を持ち立ち上がると横から蓮が
「麗李チャン、俺と一緒に行かない?」
そう言われ、何か返す前に、いつの間にか来た莉恵が、私の手を引っ張って
「早くしないと、次の授業遅れちゃうよ!!」
言い、そのまま、教室から出た
廊下で・・・・
いきなり琴音が,不機嫌そうに
「麗李様、あまり敵対している財閥の人と関わらない様にしたほうがよろしいですわ。」
そう言い、私は,そんな事言われても・・・・・と内心困りながら言い訳をするように
「何か言われたら、返事をするものだし、
それに、あまり財閥とかどの会社がどうとか知らないから、わからない・・・」
そう返すと、莉恵が、意外そうに
「え、麗財閥令嬢なのに、知らないの?」
私は、あっと思ったが、琴音が,誤魔化すように
「麗李様は少し変わった事情があるの」
そう言いはなしていると、後ろからいきなり
「麗李、クラスに馴染めた?」
慧が、話かけてきた。私は、吃驚しながらも笑い
「うん、こちらに居る、莉恵と仲良くなったよ。あ、あと隣の席の櫻寺蓮くんも親切にしてくれるよ。」
そう言うと、慧は微妙な顔をしながらも、私の頭を撫で
「そうか良かったな、そう言えば、昼一緒に食べよう四時間目終わったら、麗李の教室まで迎えにいくよ」
私は素直に頷き、授業に遅れないように移動した。
音楽室
「わぁー、ひっろーい。」
そう私が感想を漏らすと、琴音が
「そうですね、どこに座りましょう?」
そう言うと、莉恵が
「音楽室の座り方は、自由だから大丈夫だよ」
そう言い、三人で前の席に座ると私の後ろに蓮が座ってきた。その後その周りも決まっているかのように皆が座っていった。そんなこと不思議に思っていると授業が始まった
「今日は、転校生がいるそうなので、コミュニケーションをとるため皆で楽器の演奏をしましょう。」
そう言い先生がこちらを見て
「では、まず転校生の二人からお願いします。」
そう言われ、琴音と一緒に前に出た、
「お二人は何か得意な楽器はありますか。。」
そう言われ、私と琴音は
「音楽は、好きなので楽器は色々弾けますが、得意と言えるかは、
分かりませんが、フルートはとても好きです。」「私も、色々弾けますが、ピアノがわりと好きですね。」
そう言うと、先生が楽器を取り出し
「お二人とも、とても仲が良さそうなので二人で何か弾いていただけるかしら」
私は、心を落ち着け琴音を一回見て,アイコンタクトをして琴音に了承を取ってから
「分かりました、題名も何もありませんが、昔から作っている曲を即興でやらせていただきます。」
そう言い、楽器を構え、琴音を見て確認し弾き始めた
♩♫♫♩♩♩ ♩♫♫♩♩♩ ♩♫♫♩♫♫♩
弾き終え、一礼すると、拍手が起こり、終わると先生が
「二人とも素晴らしいわ、もう一度聞きたいわ、二人ともいいかしら」
そう言われ
「はい、いいですよ。」
そう返事をすると,先生がほかの生徒の方を見て
「だけど、また二人だけでは、面白くないわ、誰か一緒に弾けるって言う人は、居ませんか?」
そう言うと、莉恵と蓮が手を上げた
「まぁ、櫻寺くんと浦野さんなら大丈夫ね!何を弾いてくれるかしら。」
「私は、クラリネットで。」
「じゃあ、俺は、ヴァイオリンで。」
そう言い、やってきた二人に私が、
「即興だからまた同じように弾くと限らないけど大丈夫?」
そう言うと、二人が
「え、麗ちゃんを主旋律で弾けばいいんでしょ大丈夫、大丈夫。」
「たまにこちから、面白そうな旋律があったら勝手に入れるかもしれないけど。」
そう言いながら、三人が、構えたのを見てまた弾き始めた。
弾き終わると、とても楽しかったなー、と思い笑うと後ろから蓮がくっついてきて
「そんなに、楽しかった、麗李ちゃん」
そう言われたので、頷くと琴音が手を引っ張ってきて
「終わったので、早く席に戻りましょう」
そう言われ席に戻るとチャイムがなったので
教室に戻ると、いろんな人が後ろにきて
「麗李さまと琴音様は音楽も御出来になるのですね。二重奏とても素敵でしたわ。」
「あんなに美しい曲初めて聴きました。」
いろいろ言われていると、蓮の横に座って話していた、
金髪の優しそうな眼鏡の男の子と目が合い,何となく吃驚すると。男の子は、優しい感じに
ニッコリ笑うと、手出してきて
「はじめまして、真宮さん、僕は蓮の親友の扇華院 和哉よろしく。」
なんとなく、握手しながらも何か人に考えを読ませなそうな感じな人だなーと思いながらも
「はじめまして、こちらこそよろしく、麗李と下の名前で呼んでください。」
そう挨拶をすると、横にいた蓮が
「わぁー、俺のときは、スルーに近かったのに和哉さすが!!」
そう言われた、和哉が、眉間に皺を寄せ露骨に
「誤解を生む言い方やめろ、蓮」
そう言いため息をついたのを見て、私は、二人とも仲良いんだと思い素直に
「とても、仲がよろしいのですねお二人は」
そう言うと、和哉が笑いながら
「まぁ、そうだね。あ、僕のことも、和哉って呼んで。」
そう言うと、蓮が便乗するように
「あ、俺を呼ぶときも下の名前で良い」
そう言い話しているとチャイムが鳴り皆が戻っているのに和哉が戻らないので聞いてみると
「ああ、僕この時間から蓮の横で授業受けるから。」
そう言われ納得すると、先生が入ってきて
「四時間目は、自習になりました、プリントを各自でやってください終わった人から、終わっていいです。」
そう言い残し先生は居なくなり、皆各自プリントをやりはじめた。
10分後
(プリント、終わったー!!琴音は、もう終わったかな)
そう思い横を見ると、顔が合い
「麗李様も終わりましたか?」
そう小声で聞かれたので、頷くと
「では、この後どうします?」
そう聞かれ、首をかしげて二人で考えていると、莉恵が、やってきて
「麗、琴音、散歩しに行こう?」
そう言われ、私が首を傾げていると、蓮や和哉もちゃっかり着いて行く気満々そうに
「いいね」「面白そう」
そう言い、とにかくこのまま教室にいても邪魔になるので五人で教室をでて、ひっそりとした、茂みのところに着くと琴音が、いきなり不機嫌丸出しになり
「で、お三方は何が言いたいのですか?」
そう聞くと、三人がさすがという顔をして、和哉が
「お先に、浦野さんからどうぞ」
そう言ったが、莉恵は、
「ううん、先に櫻寺くんと扇華院くんどうぞ。」
そう言われ、蓮が堂々と
「じゃあ、遠慮なく、柴堂 麗李さん」
そう言われ、私は何故蓮がその名前を知っているのかと驚いていると琴音と焦り驚いたように
「なぜ知っているんですか,そのことを!!」
そう言うと、蓮と和哉は目を合わせ苦笑すると、和哉が意地悪そうな笑みを浮かべ追い詰めるように
「さすがに、蓮も幼いときからの婚約者候補の中から選んだ
正式な婚約者を忘れるほど馬鹿じゃないんですよ、ね、蓮」
蓮は,私を見てにっこりしながら
「ま、そういうこと、馬鹿はよけいだけどな、和哉」
そう、言われ私が吃驚しすぎて呆然としていると琴音が焦りながらも根拠のない事だといい
「そんな証拠どこにあるのですか?」
そう言うと、和也が携帯を出し、ニヤリとしながら写真を見せてきた
「これで、いいですか。琴音どの?」
琴音が固まったのを見た私は、和也が見せている、写真を見ると
「婚約書?」
そう読むと、和也が朗らかに笑って
「あ、実物は、お昼に持ってきてもらえるようにしてあるので、お昼にみせますね。」
そう言われ、私が首を傾げると、莉恵が、
「麗、このこと知っていたの?」
と聞かれ、私は,この紙が何を示しているのか解らず
「婚約ってなに?」
そう聞くと、莉恵が、え!!って顔をして、連が微妙な顔をして、和也が笑っていると、琴音が真剣な顔をして
「いいですか、麗李様、この婚約書は、この場合婚約の手順の最後のまで終わっていて、内縁状態って事ですね。そして,二十歳ぐらいに結婚式を挙げましょうってところまで決め付けが書いてあるみたいですね」
そう言われ、私は、顔を真っ赤にして、え,え,えーー!!と困惑しながらなんとか
「え、え?だけど私、蓮くんと今日始めてあったことないかな?」
そう言うと、蓮が笑って携帯の写真を見せてきた
「これが、初めて会った時の写真、確か六歳ぐらいの時だよ。」
私は、吃驚しながらもまじまじと見ると,自分も覚えている,養女に行ったばかりの頃の自分だった
「確かに、私だ・・・」
そう口にすると、和哉が琴音に勝ち誇った余裕綽々な顔をして
「納得してもらえたかな、麗李さんと琴音さんは」
そう言われ私がぎこちなく頷くと、蓮が、笑いながら
「じゃあ、これで麗李ちゃんに近づいても何も言われないね。」
そう琴音を見ながら言い、私にくっついてきたので、吃驚して
「ほえー!!」
と声を上げ、硬直していると、和哉が、笑って
「本当に昔から変わりませんね(笑)両方とも(笑)」
そう言うと蓮が
「そこが、また可愛いんだよ。」
そう言い、それを無視した和哉が続けて
「で、浦野さんの質問は何だったのかな?」
そう莉恵に話を振ると莉恵が
「たいした事って言うか、もう答え分ったんだけど、十一年前、仲良く遊んでいた子に別れも言わず分かれてしまい、何年かしてからまたその町に戻ってから探したけどその子は見つからなかった、
それが麗だよ。覚えている?秘密の場所で遊んだ事?」
そう言い未だに蓮の腕の中に居た私は、驚き蓮の手を外し莉恵の所へ、行き手を握り
「あの時の女の子!!莉恵だったの!!」
凄く懐かしく思いながらそう言うと理恵が照れくさそうに苦笑し
「そうだよ、忘れられていたらどうしようかと思った。」
そう二人で懐かしいねっと話しているともうすぐ授業が終わりそうなことに気づき教室に皆で戻った
教室で
教室に入ると丁度チャイムが鳴り、廊下から、大きくて少し無骨そうで強面な黒髪の男の子が入ってきて
「蓮、和哉持ってきたぞ、書類」
気軽に蓮達に話しかけると蓮が待っていたとばかりに
「お,海斗!!ありがとう。」
そう蓮達と誰かが話しているのを見ている
ぼーっとしていると蓮に手招きされ,何だろう?と思って行こうと椅子から立ち上がろうとすると
椅子の足に足を引っ掛けてしまいバランスを崩して倒れかけ衝撃を覚悟して目を瞑った
しかし待っても衝撃が来ないので目を開けると
「大丈夫か、麗李!!」
心配そうに私の顔を覗き込んでくる、蓮が見え、
何故か分らないが私は、とても恥ずかしくなり顔を下に向け
「ありがとう、蓮君」
そう精一杯の誠意を込めて言うと蓮が
「良かった」
そうほっとした様に私の顔を覗き込んでため息をつくと
「麗李、琴音お昼食べよ~」
廊下から渉と慧が入ってきて、その光景を見た瞬間、渉が,露骨に嫌そうな顔をして
「どうも、櫻寺、誰でも誑し込む奴が麗李に近づかないでくれる」
蓮と私を引き離し、渉と一緒に蓮を思い切り睨むと、悪びれない様子で三人が
「失礼な、僕はこんなに何年も一途に思う人なのに、ねぇ」
「そうだね、気持ち悪いぐらいしつこく」
「狙ったものは逃がさない」
そう話していると、渉と蓮達の間に慧が入りニッコリ笑い
「ちょっと、サロンまで行こうか?」
その瞬間誰も笑えないぐらいの絶対零度のブリザードが吹いている感覚が起こり皆黙って半強制的に移動し始めた。
~サロンで~
「麗李とお昼を食べるために部屋予約しておいて、良かった。まぁ、誰かさん達は、あそこで話して大っぴらにしたかっただろうけど、そんなことはさせない。」
慧はそういいながら琴音が用意した美味しそうなご飯を皆で食べながら,絶対零度の慧の微笑みに慣れてきた蓮が
「そうですか、でも俺も自分の物は見せびらかしたいんで、あ、お前,麗李に自己紹介したか?
してなかったらしとけよ。」
そう言い黒髪の男の人に声をかけ蓮&和哉VS慧&渉による壮絶言い合いを始めた、
海斗は爽やかに笑いながら、
「はじめまして、俺は蓮の親友の月宮 海斗だ、よろしく。」
そう言われ,見た目と違い意外と気さくで善い人そうだなと思いながらにっこり笑い
「真宮 麗李です。こちらこそよろしく。」
そう緊張感なく話していると
「「「「麗李は、どう思う!!」」」」
お兄様達と蓮君にいきなりすごい剣幕で聞かれ
「え、何が?」
周りの空気の緊張の糸が切れて
皆がシーンとなった、
その沈黙をいち早く破り蓮が私に近づき優しく話しかけてきた
「だから、麗李と俺は、このままで良いか良くないかってことだよ。」
私は、蓮との顔の近さに驚きながらも,何となく話を察して,困りながらも言葉を選んで
「…私はいきなり結婚とか言われても困る、だってそう言うのは好きな人同士がするものだと思うから…えっと」
顔が真っ赤になるのを自覚しながら俯きながら言うと、蓮が苦笑して
「そんな顔しないでよ…麗李ちゃん…俺も困っちゃうじゃん」
そう言い蓮は、少し考える素振りを見せた後寂しそうに笑う振りをして
「じゃあ、麗李ちゃんが卒業までに俺の事好きになった場合のみ成り立つって事にまで譲歩する,
これなら良いだろ?」
そう優しく言われ。私は、混乱して少し迷いながらもきっと蓮君たちはそれ以上譲歩しないだろうと思い
「解った、でもそうしても良いの?」
そう都合の良すぎる譲歩に疑問抱きを聞くと、琴音が不機嫌そうに声を荒げて
「麗李様が自分のことを必ず好きになるって言っているんですわ!!」
そう言うと莉恵が大爆笑しながら
「わー、蓮君自信家―,まぁ,私は,基本友達の麗の味方だけど。」
お兄様達は今頃になりながらも不機嫌そうに
「麗李、良くないから丁重に断ろう」
そう言うと蓮が不敵に笑い
「あれ~?お兄さん方さっきは、麗李の意思を優先するって言ったのにな~?」
そう言われ、お兄様達は何も言えなくなり、それを確認した、蓮が続けて
「その代わり、この事は周りに隠さず公表する。」
そう言われ、私はこれを自分だけで決めていい事でない思いお兄様達を見ると、琴音が和哉を睨みながら
「そう聞こえのいいように言っていますが、大方皆に回るようにしているのでしょう、
加えるのが今決めたことならあまり変わりませんしこのまま、決定では、困りますね。
どうせ、この部屋に入る直前に扇華院君あたりが、何人かにメールで回したでしょう?」
そう言うと、和哉が苦笑して悪びれず
「さすがにばれていましたか」
そう言うと、琴音を眉間に皺を寄せて
「まぁ、あなたの従う人の性格とあなたの性格からしてそうでしょうね。
それに私がその立場なら最低それぐらいすると言うことだけですね」
何事もないように言った。それを聞いた,
私は,和哉の第一印象は意外と違ってないどころか琴音と同じで割といい性格なんだーと思っていると,
お兄様たちは何か困り果てたように眉間に皺を寄せて黙っていると海斗が,爽やかに笑い
「まぁ、この性格の悪い人達によって選択は、決められていたようなものだな」
そうヌケヌケと言うと、莉恵がさらに面白そうにしかし確信を突くように
「わぁー、本当に自信家だね、そんな事言って嫌われるとは思ってないの?」
そう言うと和哉がうんくさいまでに爽やかな笑顔で私に
「そんな、蓮が関わってないから言っているのですよ、じゃなければさっきみたいな、
流れにしなくてもいいと思いませんか?」
そう言ってきて、私は確かにそうだなと納得して,だけどこのままだと勝手に流れを決められてしまうと思い
「じゃあ、こっちにも二つ条件を出させてください
一つ目は、これからは、このようにこそこそと事を勝手に動かさないこと
二つ目は、双方の財閥に迷惑がかからないようにこの事はあくまで私たち個人の事とすること。」
そう相手の了承も得ないうちに素早く言うと、蓮が真面目な顔をして
「いいよ、だけど二番目の条件は周りが勝手に動くこともあるし
家の付き合いでなんとも言えない所があるがそれでよければ。」
そう言われ私は、これ以上この状況を如何にかすることは無理だなと思い
「わかった。じゃあ、卒業までよろしくね。」
話が纏まると丁度昼の休憩が終わりの五分前のチャイムが鳴り、渉が,心配そうに
「帰りも教室まで迎えに行くから待ってろよ,絶対だぞ」
慧が、少し怒り気味に
「間違っても、そいつにどっか連れていかれちゃ駄目だぞ!!」
そう言われていると、蓮が挑発するように私の肩を抱き耳元で
「じゃあ,放課後俺の家に行こうか!!」
そう,笑っていってきた。お兄様達は,烈火のごとく怒っていたが授業の始まる十分前には戻りたかったので,そのまま教室に帰ることにした。
教室に戻ると皆が真実を今すぐにも確かめたいという様子で
「麗李様,この婚約は,本当なのですか!!!!」
そう聞かれ如何言えばいいか悩んでいると,琴音が私の前にさっと出てきて
「その通りです,幼き頃の麗李様に一目惚れをした桜寺君がこちらからの条件つきで婚約したのです。
その条件とは,麗李様が高校卒業までに桜寺君の事を好きになったらと言うものです。
真宮家は,恋愛婚以外は,認めませんので。」
そうにっこりいうと出遅れとのように和哉が優しく微笑み
「そうです。蓮は,すっごく一途かつ相手の意思を大事にしていたので
麗李さんが自分の意思で判断できるようになるまでこの事を公にしないようにしといたのです。」
そういい,琴音と和哉は,私と蓮が席に座れるように前を空けてくれたのでクラスの子達に笑顔で軽く会釈をし,席に向かった。
席に座り落ち着くと琴音と和哉が戻ってきた。私は,琴音に向かって小声で
「琴音,ありがとう。」
そういうと,琴音は笑顔で頷き座った。
あっという間に午後の授業が終わり,片付けをしてお兄様たちを待ていると
帰る準備を済ました莉恵が
「麗李―,今日家帰ったら,今までのノート貸しに行くね。都合の悪いときってある?」
私は,何気に言われた莉恵の発言に驚きながら
「大丈夫だと思うけど…いいの?」
そう聞き返すと,莉恵が笑いながら
「いいよー,全然オッケー!!琴音も見るでしょ~?」
確定系に琴音に振ると,琴音が笑いながら
「それは,ありがたいですわね」
「でしょでしょ」
そう三人で軽く話していると後ろから蓮達がやってきて順に
「そんなの俺に言ってくれたらすぐ貸したのに」
「そうですよ,蓮は意外と字は綺麗ですから」
「なんだか,負け惜しみだな」
そんな風に話され何て言えばいいのか分からないでいると莉恵がにやりと笑い
「男の負け惜しみと嫉妬はみっとも無いよ蓮君,意外と心が狭いね(笑)」
そう言われた蓮は,飄々と
「何のことだろうね。」
そう言い何でもない様に莉恵の言葉をかわし
「ところで,麗李は部活何に入るか決めた?」
そう話題を変えられ,いきなりの話題に驚きながら
「えっ!?私?えっと…決める前にまだこの学校にある部活自体何も知らないから,何も決めてないよ?」
部活強制参加なのかな?と思いながらいうと莉恵が
「そうなんだー,ま,私はどこの部活にも入ってないけど(笑)」
それを聞いた琴音が
「何かやろうとか思っているんですか,麗李様?」
その問いに決まっていた答えを言った。
「何処も入らなくて良いなら,入るつもりはないよ。」
そう話していると,慧と渉がやってきて
「麗李帰ろー」「そうそう,慎哉兄さん今日早いから家で待ってるよ。」
「分かりました!!それと慧お兄様と渉お兄様,
今日えーっと浦野さんが家が近いから後でノート貸してくれるって良いってくれたから,
家に来て貰ってもいいですか?」
そう言われ,少し迷いを見せたが慧お兄様が
「いいと思うけど。まぁーこの事は,後でも良いだろうから。」
そう言われ,莉恵と蓮,和哉,海斗に,「さようなら」といって別れた。
何事もなく家に着き,家に入った
「「「ただいま」」」
玄関ホールには,慎哉お兄様が椅子に座って本を読んでいた。
「お帰り,慧と渉と麗李,今日の学校は如何だった?」
そう聞かれ,慧が言いにくそうに
「桜寺と麗李の婚約が発覚した・・・」
慎哉は,呆気にとられた顔で
「俺何か今凄く耳が悪くなった気がしたんだけど,もう一回言ってくれない?」
あまりにも吃驚していたみたいで,何時もと違い口調が悪くなっていたが渉が大きな声で
「麗李と桜寺との婚約が発覚した!!」
そう言うと慎哉が苛立った様子で
「何でそんな事になってるんだ,琴音説明してくれ。」
そう琴音に説明を求め,琴音がスラスラと説明し聞き終わった,慎哉は,ため息をつき
「解った,ここまで話を妥協させてよかったが,これから如何するかは,父さんと話してみる,
とりあえず着替えておいで。」
そう言われそのまま,部屋に行きそうになってしまったが,慎哉お兄様に
「慎哉お兄様,後でお友達になった浦野さんがノートを見せに来て下さるんですけど良いですか?」
そう,おずおずと言うと吃驚したあと微笑んだ慎哉が,
「あ,昔麗李が庭でよく遊んでいた友達だよな,確か伯麗学園に通っていたと思ったが,また仲良くなったのか・・・
それは,いい関係じゃないか,友達が来るのは良いが,あまり遅くまではだめだよ。」
そう言われ頷き着替えに行った。
着替え終わって,鞄の荷物を置いていると
コンコンコン
ノックの音がし,返事をすると琴音が
「麗李様,莉恵が来たので,案内しましたが,よろしいですか?」
そう言われ「いいよ。」と言うと琴音と莉恵が入ってきた。
「お邪魔します。ノートもって来たよ!!」
そう元気よく言われ,笑顔で返していると,琴音が
「お茶を持ってきますね,二つですよね。」
そう言って出て行こうとした所に莉恵が
「お茶は,三つだよ,琴音」
そう言い私も頷くと,琴音は苦笑「わかりました。」とそういい部屋を出て行った。
琴音が戻ってきた後ノートを写しお話しをしていると時間が遅くなっていき
莉恵を送って玄関で別れた・・・
莉恵が帰った後すぐにご飯だと呼ばれ食事をし食べ終わった後
お父様が
「麗李は,桜寺との婚約,如何したいと思っているんだい?」
そう言われ私は,
「したということは,事実なので,譲歩して貰った通り
好きになったらしてもいいと思いますが,好きではない人とは,したくありません。」
そう言うと,お父様は,にっこり笑い
「では,そうすればいい,私は今まで麗李にすまないことをしたと思うから,
麗李がいいと思った選択をすれば良いよ。」
そういった,私はその言葉を貰い安心した。
感想&ご指摘がありましたらばしばし下さい。




