この娘はだれの…
リハビリがてらに書いてみました
「パパ!」
「っと……、えと、はい?」
「ふむ、まあそういうことみたいだ」
それは突然の来訪だった。
「えーと、君は未来からやって来た。で、俺の娘ってことで合ってる?」
「うん!ちょっと残念な雰囲気がするもん」
「……ざ、残念」
俺に抱きついて来た……未来の俺の娘?は笑顔で言ってのけた。いや、……悲しい。
もし本当に娘なら、お父さん悲しいよ!!もう偽りないお日様みたいな笑顔でさらりと毒吐いたよな!?
「……ふにゅう」
顔をうずめ、幸せそうに吐息を漏らす女の子。
それだけでさっきまでのことがどうでも良くなる。何だか不思議な感覚だ。
頭を優しく撫でると嬉しそうに目を閉じる。
可愛い……。叫びたくなる体を必死に抑え、プルプルと全身が震えだす。
「ふむ、満更でもないようだな」
「杉崎、俺にもわからないんだ。何でか体が震えて……、そうだ、君名前は?」
「アスナ、アスナだよパパ」
「アスナ……そうか、アスナか」
お互いに笑い、アスナは再び顔を胸にうずめた。
アスナの背丈は小さく、まだ小学2年にも満たないだろう。黒く綺麗な髪は背中まで伸びて、俺と同じ赤い瞳をしている。宝石みたいにキラキラしていて、もしかしたら俺の目って案外捨てたものじゃないのかも知れない。
「しかし見ただけでよく秀久とわかったな」
「雰囲気もだけど、全然変わらないもん!智おじさん」
「……ふむ、確かに私はおじさんか」
「ツッコむとこそこじゃないだろ!?変わらないって……アスナ、今のパパの年齢わかるか?」
「んっと」
考える仕草も可愛い……。
そうか、これが親の気持ちってやつか……。
「32さい!」
「。」
「ふむ……」
「アスナ、悪いけどもう一度……「32さいだよパパ!」」
れぁえりぃ?
「アスナは何歳かな?」
「9さい!」
暫く沈黙が覆う。
首を傾げるアスナ。
カメラを磨く杉崎。
……そうか、…へえ。
「アスナは記憶力がいいなあ〜〜あ〜〜よしよし〜〜」
「えへへ〜〜」
「親バカめ」
いいんだ、可愛いからいいんだよ細いことは。
色々と話を聞いていると、会話をしながら歩いてくるつぐみ達。一瞬目が合い、素早くアスナを引き離し次の瞬間ピコハンで殴られていた。
「何やってるのーーー!」
「げふう!!?」
「あ、つぐみちゃんだ〜」
「へ?」
「つまり、その可愛い女の子は秀久君の娘ってことか」
「ああ、そうみたいなんだ龍清。つぐみ、落ち込み過ぎだろ」
「仕方ないさ、まさか未来でも年下の娘からちゃん付けで呼ばれるとは思わなんだしな」
龍星さんは苦笑しながらアスナの頭を優しく撫でる。
傍らでふんと流牙が鼻を鳴らす。
「自分の娘の教育もなってな「流牙おじさん〜〜」っ!?」
秀:お、流牙がアスナに飛びつかれたぞ。
龍星:おー困ってる困ってる。
龍清:凄い懐かれてますね。
響:和むね〜〜。
「貴様ら、何ニヤニヤと「流牙おじさん撫でて撫でてー」誰がそんなこと「おじさ〜ん」」
つぐみ:凄い、あの流牙君が頭を撫でてる
みなも:絶妙な手つきでしゅ。
希林:満更でもなさそうだね〜
いやあ、いいものが見れた見れた。
「……ふむ」
「どうした杉崎」
「いや何、アスナ君の母親が気になってな」
ぶわっと
杉崎の一言でぶわっと背後から凄いプレッシャーが伝わってくる。
なんだろうか、みなもや希林達が凄く別人に見える。
……この内容はマズい。俺の本能が危険を知らしている。
「あ、アスナ〜〜、パパと遊「アスナちゃん、君のママは誰かな〜?」
龍清!?まさかの裏切りぃ!?
やばい、みんな悪魔の笑みを見せてる!味方がいない!
「わたしのママ?くろいかみで……あ!ママ!」
「「「!!」」」
「ん?みんなどうしたの?凄い剣幕だよ」
「え……」
「嘘……」
「……澪次?」
「ママ〜」
「ふあ〜可愛いーー!これが私の娘かぁ。あ、アスナ、そっち見たら駄目」
「パパ、凄くおちこんでるよ?」
「……誤解ってね、中々解けないの」
さてさて、アスナのママは一体。
需要あるなら他も書いてはみたいですかね〜。