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お正月だよみんな集合!その1

明けましておめでとうございます!

ようやくその1が出来ました。お餅を食べながら軽い気分でお読み下さい。

一月の初旬。

年明け早々に企画されたイベントにより、選ばれし主役達が集結する。

様々な作品から飛び出し、彼らを待ち受けているのは幸せな正月か、それとも……――




「皆様おはこんばんは。今回の進行役を勤めます上狼さくらです♪」


髪と同じ色のピンクの振り袖を着こなし、簪が光っている。

丁寧に挨拶を告げたさくらは隣に座っている青い袴のゲストに振り向いた。

黒い髪に鋭い目、何より『カオス』と呼ぶのに相応しい性格。


「今回同じく進行役、司会を勤めて下さるのはカトラス様の作品より生きるドS『神薙綾人』さんです」

「俺が進行役なのはデフォか?俺はドSじゃないと何度言えば――」

「いえ、私の独断です♪」

「?」


ニコニコと笑っているその顔は影がかかっていて、ちょっとカトラス様の作品に登場する『黒姫』に近いものがある。

と言っても本人は全く無反応というか、鈍い。

どちらかといえば、その判断は無自覚でも正しいと言える。

綾人は資料に目を通し、僅かに細めた。


「流石、新年は人間のスタートを決めるもんだな」

「ちょっと待て!それどういう意味!?資料の内容が凄く気になるんだが!?」

「糖分人間は黙ってろ」

「狼男さんは黙ってて下さいね♪」

「orz」


綾人にさくら、言葉の暴力って知ってます?

新年早々に理不尽な気分だ……。


「それでは早速ゲストの皆様をご紹介致します」

「よく集まったな。そういうことだから不憫期待してるぞ狼」

「ちょっと待てぇえ!みんな俺の不幸目的!?」


あ、笑うなそこ!

ちょっ、ひばりにつぐみ、目を逸らすな!?

明香、何でキラキラした瞳で見るんだああああああ!


「ゲストデスクを叩かないで下さいお兄ちゃん」

「( ´ω`)……サーセン。」

「それでは早速左から、つぐみ&ひばりの『チームリトルガールズ』」


チームリトルガールズに反応する二人の女の子。

花柄の振り袖と簪、少し長めの帯、レフェル様の雨宮つぐみとGAU様の支倉ひばりは意義ありとばかりにハリセンとピコハンを掲げる。

が、何処ふく風のように、進行を進めて行く二人。


「えー、このチームリトルガールズ、本来は作者様のキャラで振り分けていたのですが、考えた結果こうなりました」

「ツッコミ、背丈、アイテムとまるで双子にも見えるからな。まさにファン得~だろう」

『私達ちっちゃくないです!』

『意義あり!意義ありー!』


ピョンピョン跳ねながら必死に訴える姿は返って逆効果だ。

スタッフ達も奥でほっこりしているし、みんなもこのままにして置こうと思っているのか進行を待っている。


「スタッフ曰わく、後で社長直々にお菓子をあげるそうだ」

『『ちっちゃくないもん!!』』

「懐かしい。私も昔お兄ちゃんにお菓子貰ってたなあ」

「おいさくら!?それ昔――」


『『(・ω・)』』暖かい眼差し


ちょっ、何その眼差し!?

やめて!凄く恥ずかしい!


「今はお風呂も入ってくれなくて」

「だ、そうだお兄いちゃん」

「やめてええ!?これ以上貶めて何がシタインダ!!」



「気を取り直して次のチーム、裕也&陽芽コンビの『チーム鈍感』です」

「おい、待て。俺の何処が鈍感だ?」←オレンジ色の袴

「…………はあ」←薄い青の花柄振り袖

「……はい。乙女心が分からない男達は爆死するべきです」


視線が俺、綾人、裕也に飛び交いさくらの冷たい視線に疑問しか浮かばない。

てか、裕也は確かに鈍感だな……。

収録前にも振り袖を裕也と同じ色にしたとか嬉しそうに話していたが本人は知らないようだし。


「チョコクリームさんが言えるのかなぁ……」

「ひばりぃい!誰がチョコクリームだ!?」

「落ち着いてマシュマロヒデくん!」

「お前に至っては完全に付け足しだからなつぐみ!?」


裕也達の紹介なのに何で俺が弄られるんだよ!

ひばりやつぐみは人を詰らない性格だから、完全にスタッフの仕業だろ!


「糖分秀久さん、落ち着いて下さい」

「綾人は完全に便乗してくるなああ!」

「……ゆう、もう少しあんな風に素直になりましょう?」

「お前は何を言ってるんだ」


裏から来たスタッフ達によって座らされ、落ち着きが戻って来る。

スタッフの陰謀なのか、綾人達がわざとやってるのか……もう、誰も信じられなくなりそうだ。


「隣に行きまして、秀久&明香の『チーム鈍感2&わんこ』です」

「一人はチョコクリームの狼だな」

「長い上に、チョコクリームはいいんだよ!?それに全体チョコクリームの狼ってどんなスイーツだ!?」←赤い袴

「頑張りマしょうシュウ!」←桃色の花柄振り袖

「お前はいきなり抱きつくな!?」

「くんくん、くんくん」

「おい、ちょっ、話聞いてる!?うお、やめ、近い近い、何か尻尾見えるから!激しく振っている尻尾見えるから!?ぁ、ああああー!」



「燃え尽きたな真っ白に」

「私も、あのくらいアピールをしたら裕也に……」

「アキちゃん、新年早々元気だね……」

「ヒデくん……、ドンマイ」


「えー、尺を取りたくないのでさらっと行きます」

『『おい!?』』


綾人の一言で待っていたみんながツッコミを入れる。

あ、あー、何とか意識が戻って来た。


「Σ様より秋斗、冬樹の『チーム勝ち組』」

「は、はは。勝ち組って、どういう意味なんだろ?」黒い袴

「敢えて追求はしない」白い袴


「一夜様より澪次、アイルレイムの『月夜の夜はチーム』」

「雰囲気は合っているかも知れないけど……」青みがかかった紫の(ry

「私は気に入りましたよ澪次」黒と赤い花柄の振り袖

「!?」


「LAN武様より龍星、芹香の『マッスルビューティーチーム』」

「せめて分けろ!?ややこしい!」黄色い袴とハリセン

「…………(絵には表したくないね)」緑色の花柄振り袖


「クリス、アリスの『チームかき回し』」

「お姉さん頑張っちゃうよーん」黄色い花柄の振り袖

「クリッチーとコラボだね~ん♪」赤い鯉柄の振り袖

(((ある意味でやってはならない組み合わせだー!?)))


「最後はチル兄様より智代、興平の『チーム尽くし尽くせられり』」

「ほほ、楽しみだね~」白い花柄振り袖

「ええ智代さん。スタッフ!気合い入れろよ!」黄緑色の袴

「Mr.リーゼントさん、スタッフへの暴言は終わってからにして下さい」


メタイよ綾人!?

てか、興平は満足げに頷くな!?

確かにリーゼント愛は収録前に耳が貼れる程聞かされたけどな!?

ツッコミありありな紹介が終了し、さくらは台本であろう物を見下ろす。

……嫌な予感しかしねぇ。


「皆さんの紹介が終わった所で、早速ゲームを始めます。綾人さんお願いします」

「お正月だよ!みんなでワイワイチキチキリアルすごろくゲェエエーム!!」

「「イエエエエ!」」


テンションハツラツな二人とは反対に、俺達はただらなぬ予感に焦りが積もる。

リアルすごろくって……、既に終了のお知らせが脳内に流れてくるんだが。



ルール説明


1.このゲームはペアですごろくを行います。


2.元来と同じですが、駒は集結したチーム本人です


3.入れ替わりや、途中退場は失格とみなし、罰ゲームが執行されます


4.最初にサイコロを振る人を決め、奇数目組と偶数目組に分け、奇数組が終わったらニ周目ということで偶数目組がサイコロを振ります。


5.サイコロを振った人が止まった場所にイベントがある場合犠……行います


6.先着3ペアには豪華商品が送られます


7.何が起ころうとスタッフ一同は何も責任を負いません



「以上です」

「はりきって行ってみよーか!」

『『帰らせて下さぁああああい!?』』



順番


リトルガールズ→尽くし尽くせられり→勝ち組→鈍感→マッスルビューティー→かき回し→わんこ→月夜の夜に


一周目


・つぐみ

・興平

・秋斗

・陽芽

・龍星

・クリス

・明香

・アイルレイム


ニ周囲


・ひばり

・智代

・冬樹

・裕也

・芹香

・アリス

・秀久

・澪次


審判


綾人、さくら




案内された場所は敷地面積が軽く城六つ分を誇っている。

そして、サイコロの先にはゴールが見えない道が広がっていて、俺達は果てしない絶望感に包まれた。

その理由に、二マス目から『シャーマンプレックスをされ体を痛める、振り出しへ』という面が見えてしまっている。


「さて、選ばれし不幸なメンバー達。さっさと逝って来い!」

『『漢字違うから!?』』

「ちなみに、チーム事にステージが違いますのでリトルガールズはあちらのステージへ」

『もはや出来レースだ!』


以降、流れの都合により字幕となります。



・リトルガールズ一周目


つぐみ「……長いね」

ひばり「……うん」


秀久『おい、あれ大丈夫か?』

裕也『既に諦めてるぞ?』

智代『仕方ないだろうな。誰だってあの長さは』

アイルレイム『今は…スタッフ一同を…信じましょう』


つぐみ「さ、サイコロ振るね?えいっ」


ひばり「あ、四だ」


『リトルガールズ、丸い場所を四つ進んで下さい』

龍星『進み方は同じか』

秋斗『問題は……仕掛けがあるかだね』


つぐみ「ひばりちゃん、モニターに何か映ってる」


ひばり「……セーフ?」


『おめでとうございます!セーフゾーンです。つまり何もありません!』


つぐみ「よ、良かったぁ」涙目


陽芽『うぅ……何だかこっちまで安心しました』

裕也『うお、くっつくなよ』

興平『緊張感も凄まじいなこのゲーム』

冬樹『次、頑張れよ』



・チーム尽くし尽くせられり一周囲目


興平「智代さん、俺に任せて下さい!」


智代「頼りにしてるよ興平」


興平「よっしゃあ!かかって来いやサイコロ!」


澪次「やる気満々だね……」

秀久「好きな人の前ならそうだろ」

明香「コーヘーもトモーヨも息ピッたリですネ!」

芹香(……このコメントもすごろくが始まったら消えて行くんだろうなあ)


興平「行くぜ!狙うは一番大きな目!」


智代「六!流石だな興平!」


興平「当たり前ですよ!よし、早速優位に」


モニター『おめでとうございます。興平様、このジュースをお飲み下さい』


興平「よし、仕掛けも楽――」


秀久『……簡単に行くとは思え――』

秋斗『秀久!?』


つぐみ『はみゅ!?』

ひばり『あわわわ……』


※すごろくを始めたペアは別のステージに居るため、大型モニターで見ることが出来ます


『六:祝いとしてジュースを貰う。が、軽い媚薬が混ざっており片方がキスを。ぎこちない空気になり二マス戻る』


秀久、龍星『『後付けかよぉお!?』』

クリス『大胆だね~ん♪』


興平「くそ、こんなんじゃ俺は!」


智代「ふにゃ……」真っ赤




・勝ち組一周囲目


秋斗「遂に回って来たね」


冬樹「ステージが違うならば、我らに合わせた仕掛けか」


綾人『チーム勝ち組の通り、せめてカッコ良く決めて下さい』


秋斗「せめてって何!?その言葉には不安しか乗らないんだけど!?」


冬樹「仕方ない。秋斗、サイコロを」


秋斗「……ふう。よっ」


つぐみ『二だね』

ひばり『あたし達の場合だとセーフだったよね……』


モニター『セーフゾーン』

さくら『おめでとうございます』


秋冬「「ふう……」」


秀久『二は共通してセーフゾーンか?』

澪次『どうだろう……、まだ疑わしいな』

芹香『…………(次は裕君達だね)』



・鈍感一周目


陽芽「頑張りましょう!ゆう」


裕也「ああ。……多分六は罠だ。……かと言って二も疑わしい」


陽芽「ここは敢えて別の数字を狙って見るべきですか?」


裕也「ああ、一は明らかに罠だって丁寧に書いてある……、ここは三を「えいっ」」

さくら『六です。お進み下さい』

綾人『Welcome』


裕也『陽芽ぇ?』


陽芽『ひゃう!?あ、あの、ごめんなさい!』


裕也『……トンデモ以外だったら』


『熱々のたこ焼きを食べる羽目に。一回休み』


陽芽『……うぅ』熱いたこ焼きを懸命に食べている


裕也『ふー、ふー……何でもありだなこのすごろく』冷ましている



ひばり『……わあ、熱そう』

つぐみ『容赦ないんだね……』


秀久『無理だな俺は……』

澪次『猫舌だもんね。裏でスタッフが火力上げてるし』



・マッスルビューティー一周目


龍星「そのチーム名どうにかならなかったのか……」


芹香「……(明らかに狙ってるね)」


龍星「サイコロでか!?……ま、いいか。ほいっ」


綾人『四です。お進み下さい』


興平『冷静なのが逆に怖いな!?』

冬樹『問題は……』


龍星「三、四と。……さて、何が来るか」


モニター『二マス進む』


芹香「……(至って普通だった!?)」


龍星「ある意味でムカつくな!」



・かき回し一周目


アリス「さ~て、やっちゃうよー!」


クリス「サイコロ……ダンシング!」


秀久『だ、駄目だ。すげぇ自由すぎる』


アリス「ふむふむ、クリッチーナイスダンシング!」


綾人『目は六。しかも三マス進んだかき回し!混ぜるな危険!』

さくら『凄い幸運ですね~』


秋斗『うわ、凄いな二人共』

アイルレイム『普段の姿が偽物にも見えますね……』

秀久『だから混ぜたら危険なんだよ……』



・わんこ一周目


綾人『ある意味期待を裏切らないチームだな』

さくら『お兄ちゃんが足を引っ張るに一票』


つぐみ『いいなぁ、アキちゃん』

ひばり『つぐちゃん、何事もまずは行動しなきゃ』

つぐみ『ふえ!?ち、違うよ!別にヒデくんと居たい訳じゃ』

ひばり『全く……罪み深い男だなあ』


裕也『流石周りからの好意には気づかない奴』

陽芽『ゆうがそれを言いますか』たこ焼き食べながら

裕也『?。ほら青海苔』

陽芽『……//』


秀久「言いたい放題言いやがって」


明香「傷ハ浅いデすよシュウ」なでなで


秀久「よし、サイコロ頼むぞ」


明香「はい!……えイっ」


澪次『一だね』

アイルレイム『一ですね……』


モニター『変態カメラマンを追い掛けていた集団に潰される、振り出しへ』


秀久「……マジか。こいつは女の子だぞ?」


明香「?」きょとん


モニター『――相方が』


秀久「」



結華「てめえええ!その写真渡せー!」

白姫「許さないですのー!」

深紅「わっちらの下着を撮るなんてええ度胸やなあ」

アキ「恥を知った上で死んで下さい」


智「とう!」秀久飛び越え


秀久「ま・た・お・前・か」


全員「「待ちなさーーい!!」」


秀久「おぶ、ごほ、げぶら!?」


綾人『あはははっ、ぷふふ』

さくら『お兄ちゃんぇ……』

澪次『毎年変わらないなあ』

裕也『南無』


明香「大丈夫デスかシュウ?」


秀久「」



・月夜の夜に一周目



澪次「次は僕達か……色々と不安だなあ」

アイルレイム「私からでしたね。では――」


秀久『一だな』

秋斗『……』

つぐみ『あ、モニターが無いよ?』


綾人『おめでとうございます!ラッキーゾーンです!』


アイルレイム「ラッキーゾーン?」


綾人『この赤いゾーンはスキップゾーンです。一回休みの変わりに次のターンは数字の目が二倍となるもので、進んでドヤ顔を決めている奴ら様を上から見下ろすことが出来るという――』

秀久『長いから!?ようは状況次第ではかなり進めるんだろ!?』

綾人『――何で薄太郎わんこ君が答えるのかな?誰得だ?んん?』

秀久『』

ひばり『やめてあげてー!?』


さくら『まだ始まったばかりのすごろくゲーム!果たして何人が生き残れるでしょうか!?』

全員『『もう帰らせてぇえええ!!』』


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