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3話

「まぁ、ここが新しいお家ですのね!!とっても素敵!!」

思わずキラキラと目を輝かせ家を見上げる。旦那様の家はこじんまりとした二階建ての家で木で造られた温かみのあるこの家がとても気にいった。家の中は最低限のものしか置いてないようですっきりしていた。

「......部屋の内装にこだわりはありませんので好きなようにかえて結構。部屋を案内するのでついてきてください。」

旦那様がむかったのは二階の書斎だった。応接用ソファーがあり、窓のそばには仕事机がある。部屋の壁には棚が置いてあり、中には様々な種類の本が種類別に整理されびっしりと並べてある。旦那様はその先にある扉をあけ荷物を運びいれる。書斎の奥が寝室となっているようだ。

「クローゼットはここを使っていい。急遽だったから、ベットは一つしかない。今注文しているから来るまではここで休みなさい」

「はぁ~い!」

そういうと旦那様はさっさと下へ降りていった。私は旦那様の後ろを金魚のフンのようについて行きご飯や片付けの手伝いを頑張った。


新しい生活は朝旦那様を送り出した後掃除や庭いじりをし、夜旦那様を迎えるというのんびりとした生活だった。元貴族だったとはいえ、辺境で貧しい生活をしていたので家の事はなんでも自分達でしていた。一応記憶喪失と言う事にはなっているので、最初はわざと失敗してみたりもしたが、今ではたのしみながら家の事をしている。近所の子供達やお店のおば様たちとも仲良くなり順風満帆な生活を送っていた。

そうして半年が過ぎた頃、私は帽子を被りいつものように庭いじりをしていた。すると「ニャ~」と鳴き声が聞こえ草をかきわける音がした。音のした方を見ると、城にいた頃可愛がっていた猫にそっくりなしろねこがいた。

「まぁ、どこからはいってきたの?」

花をつんで上下にふると追いかけてじゃれて遊んでいる。

「ふふふ。かわいいわね。お前は城にいたマリーににてるわね。私の心の支えだったマリー......あのどうしようもない王子に踏みつけられて死んでしまったけど.....」



「ソフィア、どういうことですか?」


「......えっ.......」


振り返ると眉間にしわを寄せた旦那様がたっていた。


「あなたに城の記憶はないはずですが?.......いつから記憶が戻っていたのですか.......?」


「.........................。」


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