中国で使われている和製漢語
自民党の外相岩屋毅『「中華文明はアジアの大文明。我々はそこから漢字、行政制度、宗教、全部学んで、この日本の国はできた」』といってますね。間違ってはいないんですが、日本が中国から受け取っているだけ、と言うわけではなく日本の言葉を中国が使っている例もある……と言うよりすでに日本の言葉が無いと日常会話に支障が出るようなんですが。
媚中と言われてますが、本当にそうなのかもしれませんね。
中国で使われている日本の言葉。
まず国家として一番わかりやすい国名があります。中華人民共和国。このうち「人民」と「共和国」は和製漢語だそうです。名称のほとんどが和製漢語ですね。ちなみに共和国はラテン語で人民のものって意味があるらしいので、中華人民人民の国ですな。
日本でも近代化の際、受け入れた西洋の物事・概念などで、日本語に存在しなかったものは翻訳がなされました。中国の近代化・西洋文化の受け入れは日本よりも後なわけで。日本に来ていた中国の留学生が中国に逆輸入したようです。
日本人も漢字を使用してることを意識してない訳ですから、中国人が和製漢語を使っていたところでどうという事もないのですが……周国家主席をみると切ないですね。
ヨーロッパのスーツに身を包み、和製漢語を使って中国文明・文化の偉大さを訴えるとかシュールなギャグでしょうか。
文化、文明、民族このあたりも和製漢語なので中華民族と中国文明について話すと使ってしまうのです。領海、領空、領土、国家の基本ですね。社会主義、共産主義、幹部も和製漢語だそうで。資本、金融、科学なども和製漢語のようですが、使わないと日常会話ができなさそう。
逆に近代になって「万国公法」により日本にもたらされた華製新漢語の中には、民主って言葉があるそうです。なんだか逆のような気がします。岩屋君ももう少し自分の国の事を勉強して欲しいですね。もっとも彼と大分県民にとっては中華人民共和国の方が祖国なのかもしれませんね。
言葉を咀嚼するのに時間が足りなくなった世界。
近代の和製漢語のほかに、いま中国では現代の日本の言葉が使われたりもしているようです。必殺技とか最近中国に渡ったらしい。中国に限らずヨーロッパでも日本の言葉が使われています。日本は良く外国のものや言葉を簡単に使うのでいつもの事と言えますが、日本でも外国の言葉がたくさん入ってきます。
考えてみればネットで簡単に情報が手に入る時代になったので、自国の言葉に翻訳する時間が足りなくてそのまま使うようになったのかなーと思いました。
とはいえ、外国の人がやっているのは兎も角、ただのカレーをカツカレーって呼ぶような表面的な理解の仕方だと文化の剽窃っ言われても仕方が無い気がします。日本が他国の文化を真似ても文化の剽窃と言われないのは、敬意をもって真似るなら完全に真似たうえで自分たちの文化に取り込むからだ、と言う意見をみたんですが、そういう日本であって欲しいなぁと思います。