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無色の英雄~職業無職でも成りあがります!~  作者: どら
第2章 道中、新たな出会い
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第9話 それぞれの想い

第2章はここまで!

(本当に不思議なパーティーね)


私、シャルティアは今、新しく加入した【導きの星(ガイディングスター)】の面々と、明日からの迷宮攻略に向けて必要なものをそろえるために、リーザナで一番大きな商店街に来ていた。


いろいろな店を冷やかしながら、私このパーティーについて少し考えていた。


本来なら、魔法使いとしては使い物にならないような私をパーティーに加えようとするようなもの好きの集まり。はじめはそんな印象だった。


いくつかのパーティーをクビになって、少し自暴自棄になっている面は否めなかったけど、今はその自分をほめてあげたい気分ね。


普段の私なら、最初に声をかけられた時点で突っぱねてたはずだけど、今ならあのとき彼らについていって正解だったと断言できるわ。


優秀な冒険者でありながら、職業や技能に弱みを抱える二人。でも、そんなものにも負けずにあそこまで力を得た姿に、自然と親近感を抱かずにはいられなかった。


それに、専属受付を担当しているあの女性もそう。

彼女からも、二人に向けたとても大きな信頼を感じる。とても良いパーティーだと思う。

改めて、こんなに良いパーティーに入れてもらえた幸運に感謝しなきゃ。


でもそれだけじゃ駄目ね。彼らはこのC級迷宮を攻略し終えたら、王都へと向かう予定らしい。

そのときに私も連れて行ってもらえるように、役に立てることをアピールしなければ…!


()()()、僕らポーションにはちょっと縁がないからさ。アドバイスがほしいんだけど」


「しょうがないわね!」


愛称で呼んでもらうことはクリアしたのだし、

まずは私の知識で目いっぱい質の良いポーションを手に入れて、こいつやるな!って思ってもらいましょう。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ素直になれない部分はあるのだけれど、そこはご愛嬌ということで許してくれるわよね?


「この町で手に入るポーションだと、ここのメーカーのものが一番コスパがいいわ。こっちのは安いけれどものによって回復量にムラがあるからやめたほうがいいわね」


「詳しいのだな」


「まがりなりにも魔法士ですから。このぐらいは常識よ。じょうしき!」


「シャルのおかげで助かります!」


こういう空気は、冒険者になってから一度も経験したことがなかった。

なんか、言葉にするのが難しいのだけれど、なんか…嫌いじゃないわ。







シャルティアさん、いえ、シャルさんも無事にパーティーになじめているようです。

はじめ、彼女に臨時要員(スポッター)のお話をしたときは、警戒心が強すぎてご破談になるかとヒヤヒヤしていました。あのときはリュウさんに助けられましたね。


彼と出会ってから一か月とそこそこがたちましたが、まさかこんなにも深いつながりができるとは思ってもみませんでした。初めて会ったときは、職業もなく冒険者を目指すなんて、なんて無謀な方なのだろう、と驚きしか感じませんでした。


しかし、彼の誠実で真摯な対応は、ほかの冒険者にない安心感を私に与えてくれました。

おかげで、ナールビエでは彼がギルドに来るのを待ち遠しく感じている私がいたのです。


それに、エリーさんが彼に信頼を寄せていたのも大きかったのだと思います。

彼女は、その正義感の強い性格はもとより、彼女自身がギルド職員となった経緯が経緯だけに、あまり他人に対して心を開くことをしませんでした。


そんな彼女があそこまで自分をさらけ出して接しているのを見て、私も彼のことが信用できると確信できたのです。


こういう感情をなんというのでしょうか?そういえば、以前ある冒険者が語っていたのを思い出しました。


『彼女にしたいとかそういうんじゃない!おれはただあのかわいい女の子を応援したいだけなんだ!彼女は推しなんだ!!』


推し。そうですね。このパーティー【導きの星(ガイディングスター)】は、私の推しなのです!


「ディー、ちょっといい?」


「はい!なんでしょう?」


「今回の迷宮攻略(アタック)に持っていくリュックなんだけど…」


「あまり大きすぎると、遭遇戦になった時に動きづらいと思うのだが…」


「そうですね…こちらの肩かけのものをシャルさんがもつのが良いかもしれません。どうでしょう?」


「大きさは問題ないわ。あとは重さがどのくらいかにもよるわね」


「では、このあたりの大きさの鞄を少しリストアップしてきますね!少しお待ちください!」


「「「いや店員か」」」


私は、皆さんと一緒に迷宮に入ることはできません。

だからこそ、そのほかの部分でパーティーに目いっぱい貢献したいと思うのです!なんてったって推し、ですからね!








ポーションに大きめの鞄、小型のナイフなどもろもろの小物…

ふむ、必要なものはだいたいそろっただろうか。


明日からは我々のとっては初めての本格的な中級迷宮の攻略だ。


いやはや、つい一か月前は想像できなかった光景だな。

あの時、ギルド職員としてくすぶっていた私に、一か月後冒険者に復帰して迷宮に潜っているぞ、なんて言ったら鼻で笑われるだろうな。


それもこれもアイツのおかげだ。


リュウのせいで、私の価値観はすべて破壊されたといっていい。

たかだか技能の一つや二つ使えないぐらいで頭を抱えていた私などとは比較するのもおこがましい。

能力の根幹である職業を持ちえずとも、努力のみでその力を鍛え上げたその精神力。


私は彼のその心持に、魅了されたのだと思う。


その証拠に、こうやって皆で買い物をしている時も、自然と彼のほうをみてしま…


いや何をしている私?


なにをこんなうぶな生娘のような反応をしているのだ?


いや生娘であることは間違いなだから何を想像しているのだ私はぁ!?


「エリー、ちょっといい?」


「にゃんだ!?」


「にゃん?」


「…んんっ!どうした?」


「あ、い、いや、このあたりの水晶みたいなやつ、なんに使うのかなって」


「あ、あぁ、この水晶は帰還のオーブというやつでな…」


全く、この私をここまで動揺させるとは、やはりこの男ただ者ではないな。



そんなことはどうでもいいのだ!

今回の迷宮攻略、私の予感ではまた一筋縄ではいかないだろうというにおいがプンプンしている。

このような浮かれた気持ちでは大けがをしてしまうかもしれん。しっかり意識を切り替えなければ。


…少しは頼りがいのある女として見てくれだぁぁから私は何を考えておるのだ!!!






なんか、エリーがひとり百面相してるけど、大丈夫だろうか。

体調がすぐれないのであれば問題だ。一日二日ぐらい日程を遅らせても問題はないか、ディーに確認してみよう。


物資も人員もこれで無事にそろった。

いよいよ明日からC級迷宮へ突入することになる。


ディーのおかげで無事必要な情報を得ることができたし、

シャルのおかげでポーション類も思ったより安価でそろえることができた。

ディーが冒険に関する道具類に詳しかったおかげで、買い忘れもないだろう。


これだけ頼れるメンバーがそろっているんだ。

パーティーとして初の長期攻略になるはずだし、気を引き締めていくのはもちろんだけど

自信をもって、仲間を信じて、楽しんでいこう!




次章から迷宮攻略スタートです!


☆☆☆皆様へ大事なお願い★★★


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