17 それぞれの反応。
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Side:街の中の人たち。
住人はいつも通り過ごしていたある日の午後。
突然街の上空に豪華なローブを着た大きな男が現れて驚いている中、話が始まり皆静かに聞いていた。
『えー、ここまで復興が進んでいるのも皆さんのお陰だと思います。 そこで私は皆さんが更に、この変貌した世界で生き残れるようにと今回、総理に直接依頼され、ギルドと学園を設立しました……で良いのかな? まあいいか』
街中で両親とお昼を食べていたとある女子大生は。
「私は先月東京に着いたばかりで何もしてないけどねぇ」
すると母親が。
「黙って聞きなさい」
「総理の依頼とか言ってたな、ギルドってなんだ?」
「ギルドは……説明が面倒くさいから何でも屋? みたいな感じで思ってればいいんじゃない?」
「そこはちゃんと説明してくれよ」
と話しながら聞いていた。
『まずギルドの事を知らない人のために簡単に説明します。 ギルドは個人や団体からの依頼を受け、ギルドに所属している人たちがその依頼を引き受け達成していく流れになります。 依頼をするには対価が必要になるのでご注意を、詳しくはギルド本部か、ギルドサイトが立ち上がってますのでそちらをどうぞ、では続いて……』
カフェで彼女と食後のコーヒーを飲みながら聞いている、とある20代の男性は。
「ギルドねぇ……それより学園の方が気になるな」
「私たちはもう大学終わってるのに?」
「だからだよ、オレ教員免許持ってるからさ、新しく設立される学校とか綺麗だろ? そんな所で働きたいと思ってね」
「あぁ……でも学園って結構厳しいんじゃない? 規律とかさ」
「どうだろうな? まあ、エリートってイメージはあるけど……」
そんな話をしながら聞いていた。
『学園について軽く説明します。 学園とギルドは15歳からの入学と登録が可能で上限はありません、卒業までにスキルの習得と職業を得る事ができるようになっています。 ちなみに頑張れば職業が成長する事もあるかも? とまあ、こんな感じで皆さんが、今の世を生き抜くために必要な事が学べる学園となっております。 詳しくはこちらもサイトがあるのでそちらを見るか、学園までお越しください』
一部の機能している高校の、昼休み中の男子学生たちは。
「へ~、やっぱギルドってラノベみたいな感じなんだ」
サイトを見ながら友達と話し合っていた。
「いいね、俺たちも冒険者になるか?」
「いやいや、冒険者ってわけじゃないだろこのギルドは」
「……あっ、確かに冒険者とは載ってないな、じゃあ探索者?」
「ダンジョンに潜るか? ゾンビ倒してレベルはそれなりに上がってるけどねぇ」
「魔物って普通の武器は効かないらしいぞ、自衛隊の従兄の兄ちゃんが言ってた」
「マジかよ、じゃあ戦えないじゃん」
「だから戦えるようになるための学園なんじゃね?」
『なるほど』
学園のサイトも見て高校生は、直ぐに入れる事を知った彼らはその日の夜、親に相談するのだった。
『サイトをご覧の皆さんはお気づきでしょうが、学園の募集は初回数、生徒12名とさせて頂いてます。 それはその人たちに教師になって頂きたいからです。 この学園は従来の学校や学園とは勉強内容がまったく違うので、1から学んで頂いた人には後進を育てられる人になって頂きたいと思っています』
とある特殊な人たちの集まりでは。
「うひょー! ついにきましたぞ! あのギルドが!」
「お主も気が早いの、拙者がまずは直接行って詳しく聞いてくるでござるよ」
「月光殿、それは聞き捨てなりませんぞ? 私も勿論ギルドへ行きますよ!」
「いやいやお二人さん、あっしらがまともに戦えるわけないでしょうよ、先ずは学園に入った方が安全パイなのでは?」
「うむ、それはそうじゃなぁ、今のままでは真っ先に死ぬのがオチじゃ」
「そうですな、勁氏の言う通りであります、しかしこう……物凄くウズウズしてくるのですよ!」
「だよねぇー!」
「月光殿、口調が素に戻ってますぜ」
「おっと……拙者もウズウズするでござるよ」
と、オタクな人たちが盛り上がっていた。
『……えっ? あっ、名前まだサイトに載せてないの? じゃあここで発表しますか!』
聞いていた人たちはそこで静かになる。
ギルドと学園の名前は大事だ。
変な名前なら変えてもらわなくてはならないと、真剣に聞いていた。
『まずギルドですが、これはそのまま《派遣ギルド》です! 仕組みが派遣社員と似てる事からこの名前になりました』
街の人たちは思った。
変でもなけりゃパッともしないな、と。
『そして学園ですが……《リトハルド学園》です! これはとある国の言葉を少しもじった魔法と生産という意味です。 では学園の面接の日時はサイトに載っていると思いますが、今日から1週間後の午前10時から開始です。 会場は学園で行いますので気を付けてお越しください! 当日は案内が居るので従って行動してください、ギルド職員の面接は学園が終わったら始めます。 ではお待ちしておりますので~』
そう言って空の大男は消えた。
その頃国会では……。
「総理! どういう事ですか!? ギルドも学園も民間に任せるなんて! これは国を裏切ったのと同じ事ですよ!」
「そうです! 特にギルドという組織は我々国が管理し運営しなければ、回りません」
「あのようなどこの馬の骨とも知らないような民間人に任せるとは、総理は国の事を考えていないようですね」
「防衛大臣も知っていたようですが、今後あの組織が勢力を増せば脅威になりますよ、いったいどうするつもりですか?」
と、自分たちで利益を吸い取ろうと思っていた者たちは、執拗に総理を責め立てていた。
「あぁ……もうすぐ本人が来ると思いますので、討論はそれからという事で、他の質問はありますか?」
「総理、本人とは先ほど空に映っていた人物の事ですか?」
「はい、先ほど空に映っていた人物で間違いありません、補足情報として……彼も言っていたように商人です。 皆さんもご存じと思いますが、先のドラゴン討伐をやり遂げた自衛隊の武器も彼が用意した物です。 しかも彼自身がドラゴンを討伐したという報告も上がっています」
総理がそう言うと1人の議員が立ち上がり口を開いた。
「つまり彼は、武器商人という犯罪者で間違いないんですね?」
「犯罪者? それは認識の違いですね……彼が用意した武器は銃刀法に触れるような物ではありません」
いや、刀剣類もあったか? と総理は思ったがそこはスルーした。
「では、どういった物かちゃんとした説明を要求します」
「それは本人の口から聞いた方が早いと思いますので、私の口からの説明は控えさせて頂きます」
総理はそう言って着席する。
「なら早くその本人とやらを連れてきて下さいよ……ほら、どこにも居ませんよ?」
辺りを見回して議員の男はそう言う。
総理は思う。
本当に議員というのは面倒くさい。
国民の代弁者を語っているが、それを望んでいる人たちを連れてこいと言いたい。
ただただ、自分たちの利益が優先。
そんな者の集まりだ。
纏まるなんてほぼないよね。
提案された事を否定するだけってのは、簡単な事だ。
そこからお互いに提案を出してブラッシュアップしていくなんて事は……無いんだろうか?
そんな事を考えながら総理は立ち上がり、マイクに向かって口を開いた。
「私より詳しい本人から聞いた方があなたたちも納得するでしょう?」
そこで秘書が近づいてきて、耳元で何かを囁くと、総理はマイクに向かって言う。
「本人が到着したようなので、後は彼から説明してもらいましょう」
そう言って総理は、視線を出入り口へ向けると両開きの扉が開かれ、豪華なローブを着た若い男が入ってきた。
「あっ、どうもこんにちは、商人の進藤です」
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