表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/160

3 ファンタジーアイテム。

こんな世界になれば、毎日楽しいかなぁと思う寒い日です!

違和感を覚えて少し頭の中を整理すると直ぐに分かった。

これは【最適化】の影響だと。



直ぐにスキルの内容を確認するととんでもないスキルだという事が判明。



【最適化】は物や者にまで影響を与えるスキルなようで、状況に合わせた状態にしてくれるという内容だった。

大まかに言えばね。

だから俺の身体は今の状況に合わせて最適な状態なのだ。

それは身体だけではなく、思考までが最適化されているのだが、これはあまり使わない方が良い気がしてきたのは言うまでも無い。



自分の考えや性格が気付かない内に変わるのは怖い。

まあ、それを知って変わるのは全然有りだと思うが、あまり使わない事に越したことはない。




違和感の謎が解けたので旅に出る準備を始めた。

水道や電気が停まったこの家にいつまでも居るのは馬鹿だ。

もっと住みやすい場所を探して俺は旅に出る。

何処か山の中や孤島なんかいいかもしれない。

そんな事を考えながら服を着替えようとした時に気が付いた。



痩せているのに服が合っているのは何故だ? と思ったが、直ぐに服まで最適化したんだろうと、考えるのを止めた。



動きやすいジャージに普段着ているTシャツと、ランニングシューズをクラフトで強化してみた。

ジャージとTシャツは防御力を上げる【耐久強化】【自動修復】を付与して、靴には【疲労回復】【自動修復】を付与。

これで魔力が全て無くなったので、その日は直ぐに寝た。




目が覚めると外は明るくなり、部屋の中も明るくなっていた。

「もうすぐ昼か」

スマホを見ればもうすぐで昼になる時間だ。

結構寝たなぁ。

最適化のお陰か滅茶苦茶スッキリ目が覚めたし身体も軽い。

今までなら股関節が痛かったりするんだが若くなった気分だ、って実際身体は若返ってるのか?

まあその辺は気にせず、違う味のラーメンを寝起きに食べる。



温くなったミネラルウォーターを飲んで一息ついた所で、武器をどうしようか考える。

俺の家に武器になりそうな物ってないんだよな。

ステンレスの包丁ぐらいしか……あっ、あれなら使えるかも。

そう思って使わなくなった物を入れてある押し入れの中を探る。




ゴトッと重そうな音を鳴らして置いたのは10キロの鉄アレイだ。

鍛える為に昔買って、何時からか使わなくなったんだよね。

10キロの鉄アレイ1つと包丁を1つ置いて……イメージ。



斬りやすい剣、いや……刀にした方が良いか?

剣より刀の方がイメージしやすいし……折れず曲がらずよく斬れるの日本刀をイメージ……後は【耐久強化】【自動修復】【斬撃強化】を付与する。



そして出来上がった綺麗な日本刀……の横でぶっ倒れている俺。



材料が色々足りなかったみたいで魔力を全部使い果たしてしまった。

その上、付与までやったからね~。

マジでキツイのでこのまま寝る…………。





ドーン! と大きな音がして目が覚めた。

チラっとスマホを見ると4時間程寝ていたようだ。

「……何だ?」

暫く動かず静かにして様子を窺うが続けて音は聞こえない。

寝てて何の音なのかよく分からないが、結構離れた場所のような気がしたのであまり気にしないようにした。



ステータスを確認すると魔力が半分以上回復しているので、物資調達の為に準備を始める。

次は、ラノベでよく見るアイテムバッグを作ろうと思う。

これがあれば物資調達も楽になるだろうし。



さて、今の魔力で作れるか……イメージ。

いつも出勤で使っているリュックに【空間拡張】【時間停止】【重量軽減】【耐久強化】【所有者登録】を付与。

「クラフト……ん?」

いや、リュックは微かに光ってスキルも成功した事を教えてくれてるんだけど、魔力がそんなに減ってないのが不思議だ。

今までで一番魔力を使うと思ったのに何故?



魔力を確認しても30しか減っていない。

…………考えても分からないしまあ、良いか。

完成したリュックを確かめるために、目の前にあるテーブルに触れて収納と念じるとテーブルが消え、その瞬間には頭の中にリストが浮かんだ。

リュックに触れると中に入ってる物がリストアップされる。

もちろんそうイメージしたので、成功と言えるだろう。



ちなみに【所有者登録】は、俺にしか使えないようにするためだ。

他の人は触れる事は出来るが持つ事は出来ないようになっている……たぶん。

中の物も取り出せないようになっているのだ……たぶん。

これは誰かで試さないと分からないよね。

チャンスがあれば試してみよう。

そのまま取られたら笑えるが。




昼になったのでラーメンを食べる。

そろそろ他の飯を食いたい。

さて、このまま外に出ても安全か……ちゃんと戦えるかな?

「あっ!」

ラノベでよく見る戦闘系スキルオーブを作れないか?

材料は分からないが、何かそれっぽい物……何か無いかな?

ビー玉は無いし、お土産のスノードームじゃない気がするし……。

ん~……何かあったような気がするんだよなぁ。



スキルオーブ……スキルストーン。

「あっ、そうだ!」

押し入れを開けて中を探ると、お菓子の缶を発見した。

「あった……」

開けてみると昔のまま残っていた。



パワーストーンと呼ばれる物だ。

昔友達と一緒にハマった事があって集めてたんだよな。

その中からオニキスを取り出し、握ってイメージする。



刀だから【刀術】をイメージ。

刀の扱いや使い方、戦い方が上手くなるスキル……。

「クラフト……無理かぁ」

そう上手い事行かないよね。

しかし、スキルを発動した時にスキルが教えてくれた。



魔力が足りない事を。



つまり魔力があれば作れるって事だよな。

レベルを上げれば魔力も増えるんじゃね?

今の所、何とかレベルを上げるしか方法は無いよな。

ま、最適化されてるので、多少は戦えると信じたい。



そうと決まれば魔物と物資を探しに出発だ。




強化した服と靴を履いてリュックを背負い、黒い鞘も作った刀を腰にぶら下げ、玄関を開けて外を見た俺は……。

「マジか……」

街の景色を見てショックを受けた。

進むにつれて世界感や設定が固まって来ますね。

頭の中には最後も出来上がりました。

話はまだまだ続きますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ