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TS吸血鬼は怠惰に生きたい  作者: 血吸姫
僕がこの世界に転生するまで
2/4

第1話 裁かれるみたいです

とりあえず、何とかある程度まとまったので書いて、投稿しました…話を考えたりするのは楽しいんですけど、疲れますね…w

まぁそんなことはどうでもいいですね、まだまだ未熟な話ですけど、読んで、楽しんで頂けたら幸いです。


「はぁ…怠惰に生きれたら良いのに…」

僕はそう思っていた。

だってこんな世界なんて、努力をしたところでだし。

実際僕はそれを実行して失敗した。

この容姿や人間関係、習い事、学校、社会、ありとあらゆる面で努力は怠らなかった。

だけど全てに置いて失敗に終わった。

その失敗の代償は様々だ。


だったらもういっその事怠惰に生きてしまえばいいと。

だから今日も僕は怠惰に生きる。



「ふあぁ…いつの間に寝てたのかな……まだ…眠いし、もういちど…寝よ…」


と僕がもう一度寝ようとした瞬間だった。

急に景色が切り替わった。

「は??いや?え…?」

僕はびっくりしていた。

そりゃそうだ、寝ようとしていた所にこんなことが起これば誰だってびっくりする。


あと折角、至福の2度寝をしようとしていた所に、こんな事が起きたから、

目が覚めてしまったじゃないか。


「もう、誰だよ、僕の2度寝を邪魔した奴は」


1発殴ってやりたい気持ちだ。


「それは勘弁してもらいたいですね」



そう言っていきなり女性の人が現れた


「え?だれ…??」


…多分歳は、人間で言う20歳ぐらいだろう、そして髪はショートヘアのピンクだ。

スタイルに関しては出るところは出てる引き締まったスタイルだ。


というか、この人なにも無い空間からいきなり現れたのか……

…常識的に考えて、それだけで、この人が人間(見た目は人で美人だけど)じゃ無いのは分かるだろう。


「…というか、今気づきましたけど、人の心読まないでください」

「面白いから、やめませんよ」


そう言って女性は笑った。

…この人確信犯だなと僕は思った。


「…貴方よく性格悪いって言われません?」

「ええ、よく言われます」

「とっそんな事はどうでもいいです、貴方は何者ですか?」

「私は…そうですね、とりあえず…セラ と呼んでください」


そう言って女性もとい、セラさんはそう名乗った。

でも言う前に少し考えて言ったから恐らく偽名だろう。

あと何者かについてははぐらされてしまった。


「ええ偽名ですし、ちゃんと私が何者かについては話しますよ」


……やっぱこの人性格悪いな…


「……セラさんですか、じゃあセラさん此処は何処です?」

「此処は私が作った空間ですね、まぁ異空間と思っていただけたら」


なるほど、自分だけの空間みたいなものだろうか。

「そうですか」

「では、ある程度説明もしたので本題に入りましょうか」

「本題?」

「ええ、私が貴方を此処に誘ったのはその事を話す為ですから」


セラさんそう言って笑顔を消した。


「ッ!!」


それだけで僕は気圧されてしまった。


「まず私が此処に来た理由は、貴方が大罪の一つである"怠惰"を冠しているからです」

「怠惰?」


確かに僕はこの世界を怠惰に生きようと努力しているが、それに関係しているのだろうか?


「ええ、関係大ありですね、私は神から、*大罪を冠するもの、又は値するものを裁いてこい*と言われてますので」

「裁…く…??」


いきなりそんなことを言われて、頭が追いつかない。


「というか貴方、よく"冠するもの"までいきましたね、普通は行っても"値するもの"までなんですけどね」


セラさんがなんか"冠するもの"や"値するもの"とか言ってるけど、今はこの状況を理解するので精一杯だ。


「その場合、僕はどうなるんですか…」

「"値するもの"だったら、ここで殺しても良かったんですけど…"冠するもの"ですからね……」


そう言ったあと、セラさんが色々と言いながら、悩み出した。

…最悪の場合死ぬ可能性もあったかもしれないけど、それは何とか回避出来そうだ。


「んーこんな面白い人を死なせるのは、神的にもわたし的にも 面白くない ですし…あ!あの手が有りましたね」


どうやらどうなるか決まったようだ。

…セラさんのあの顔を見る感じ、嫌な予感はするが…それでも聞くしかないだろう。


「素直な子は嫌いじゃありませんよ?」

「…また心を読まないでください…」

「面白いから、それは断ります」


いい笑顔で拒否られてしまった…もうセラさんには何言っても無駄な気がしてきたので、もういいか…まぁ会話がスムーズになるという利点はあるし、しかし僕のプライバシーを犠牲にしてだが。


「それで、あの手というのはなんでしょうか?」

「端的に言うと転生、転移ですね。と言っても転生か転移は貴方の好きな方でいいですよ」

「それは異世界転生、転移で良いんでしょうか?」

「えぇ貴方の世界で言う所の異世界転生、転移ですね」



なるほど。確かにこのまま死ぬよりかは余っ程いいかと思う、だけどセラさんのあの面白そうな表情と「神的にもわたし的にも面白くない」と言う言葉が引っかかる。確かにこのままだと死ぬだけだからセラさんが言った 転生、転移 が良いのだろう、だけど手のひらで踊らされている気がしてならない。

そんな風には考えていたら、セラさんが話しかけてきた。



「長考している所悪いんですけど余り勘繰るのでしたらここで殺しますよ?」

「ッ!!!」


余りの濃密な殺気に、声にならない悲鳴が出た……余り勘繰ると本当に殺されると思った僕は、早々にどっちにするかを決めることにした


「じゃあ転生で」

「転生ですね。転生する際のその他諸々こちらで決めますからね、ちなみに拒否権はありません」


そうセラさんにとてもいい笑顔で言わてしまった…もとよりセラさんには何を言っても無駄だろうから半ば諦めているけれど…セラさんの事だから大方面白そうという理由だろう


「正解です」

「やっぱりそうでしたか」

「では準備しますので最後に何か聞きたいことは有りますか?」


そういえばセラさんからまだ何者かについて聞いていないな、丁度いいから聞いてみよう


「セラさんは何者ですか?」


とそう僕が2度目の質問をセラさんにしたら視線をこちらから外して少し恥ずかしそうに言った


「忘れてましたね…」


そんな事を言ったのでついつい僕はセラさんに対して、ジト目で見てしまった。


「うっ…私が何者かについてでしたね!」

「あっ話を逸らした」


そう言ってセラさんは少し早口気味に説明し始めた


「私はこの地球の神から命じられて貴方みたいな方を裁くように言われた熾天使です」

「熾天使…」


確か熾天使は天使の中でも最高位に位置する方だったはず、そんな方が地球の神に命じられて僕みたいな人を裁きに来たのか。


「そろそろ準備が出来ますから、質問はここまでにしますね」

「分かりました」


…何処に転生するかは分からないけど出来るだけいい所に転生出来るように祈ろう…祈る神も居ないけど……


「さっきが貴方が思っていることを地球の神聞かせたら笑いそうですね」

「笑われるで済むんですね、僕はてっきり殺されると思ったんですど」

「別に地球の神はそれくらいでは人を殺したりはしませんよ」

「思ったより寛容なんですかね?」

「寛容というよりかはただ単に面倒くさがりなだけでしょう」

「あ〜なるほど」


面倒くさがりで怠惰な僕からしたら同類を見つけた気分だ。


「確かに貴方と同類でしょうね…そろそろ時間ですかね」


そうセラさんと話していたら、時間が来たようだ。


「もう少しここでダラダラ話していたかったんですけど、時間なら仕方ないですね…」

「別にまた話したいでしたら、連絡する物を渡しましょうか?」

「え?」


セラさんから予想外の言葉を投げかけられて、僕はつい素っ頓狂な声をあげてしまった。


「確かに、セラさんと話すのは楽しかったですから、また話したいとは思いましたけど…良いんですか?」

「ええ私も貴方…いえ湊月 逢咖とまた話したいと思いまして、それに逢咖さんは話してて面白い方ですからね、そんな人を私がみすみす逃すわけないでしょう?」


そう言ったセラさんはまるで、見つけた獲物を逃がさない目をしていた……少し僕は、またセラさんと話したいと言ったことを後悔していた…


「というか僕の名前を何処で知ったんですか?」

「神の権限を使えば簡単ですよ」

「なるほど…」

「そろそろ貴方をあちらの世界に転生させますね」


どうやら転生の時間が来たようだ、それと同時に僕の意識が落ち始めた。


「では、異世界を楽しんで来てくださいね、逢咖さん」



セラさんのその言葉と同時に僕の意識は闇の中に落ちていった。


セラの仕事について説明


セラの仕事は地球の神に命じられたように、基本的に湊月 逢咖みたいなのを裁くのが仕事である。

基本的に他の者は、ちゃんと裁いてるのだが、セラみたいな者はたまに裁く対象を転生、転移させたりしている、尚バレたら最悪の場合魂ごと消されるのでセラは大分危ない事をしている。


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