第0話 プロローグ
処女作です。
色々小説漁っていたら、自分も書きたくなったので書きましたね。
まぁ…こんな拙い作品ですが楽しめたら幸いですね。
血…血は何処…?
血、血、血、血が欲しい。
「早く…飲まな…いと……このまま…じゃ…死ぬ……」
欠損した両足からは血がダラダラと流れ出る。
このままじゃ本当に死んでしまう…
今の私に止めれる術は1つだけあるけど……
でもそれだけはしたくない…それをしたら人としてのナニカを失う気がして…いや確実に失うだろう……でもやらなき死ぬ。
こんな世界生きてるだけでも、辛いし、そもそも私に
とってこの世界は生きにくい、ならいっその事死んだ
方が良いのではと頭によぎるが、すぐに頭から追い出す。
「……何かを得るにはそれ相応の対価を払わなければいけない」
かつて言われた言葉を思い出した。
私がこのクソみたい所から出るには対価を払わなけ
れば行けないのだろう。
生を選ぶなら。まだ生きたいと思うなら。
掴め、進め、そして……喰らい尽くせ!!
私達はそうしないと生きていけないのだから。
なら…何も迷うことなんてない。
これは只のありふれた悲劇の1つなのだから。
「…ふふっ…あはははっ!」
そう考えたら、迷いはなくなった。
─ズブリ、と私の犬歯がその死体の首元に突き刺さる。
温かい…これなら、うんいけそうだ…
私は吸血鬼の本能の赴くまま、新鮮な血を嚥下する。
ああ……なんて甘美な味なんだろう。
身体に力が漲るのを感じる。
これだったらもっと早く吸っていれば良かったと後悔
する…
なんで、こんな当たり前の事を拒絶していたのかが分
からない。
血を吸わない吸血鬼なんて、不自然にも程があるだ
ろう。
そうこうしていたら血が無くなってしまった。
「はぁ……美味しい……もっと…欲しい……」
思わず恍惚とした声が漏れる。
血、血、血、血がもっと欲しい。
欲しい、欲しい、もっと欲しい!!
なら、どうするか?
そんなの、決まっている。
探しに行けばいい。
私が生きるための、次の獲物を。
殺して、奪って、貪って、しまえばいい。
"ヤツらが"そうしたように。
「アハッアハハッアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
狂った哄笑と共に、私は再生した足を使って歩き始める
この日を境に、私は、ナニカを犠牲にして。
──本物の吸血鬼になった。
歯車が狂い始めた場所なんて分かりきっている。
この世界に生まれ変わる以前から狂い始めていたのだろう。
今となっては遠い記憶の欠片。
私は、ゆっくり、ゆっくりとかつての記憶を思い出す。
この地獄に墜ちた日のことを。




