09 ラジオ放送2
初投稿です。誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
とりあえず、最後まで書き終えました。煮詰めつつ投稿する予定です。
【ラジオ放送2】転移6年
オレは、受信魔導具を仲間や知り合い、HARVISなどの関係各所に配った。
『明日朝10時、昼の2時、夕方6時はラジオの前に集合な。空いてるときに』
そして、ラジオ放送が始まると、軽く挨拶をして曲の紹介に入った。
大反響だった。
それから、一ヶ月は曲を流すだけにした。
街中のそこら中で、これらの曲が歌われたり演奏されたりするようになった。
その間にオレはオーディションを繰り返し、スタンダップ・コメディとかしている人を中心にDJの練習をしてもらった。
そして、これらの時間帯に、ニュースとおしゃべりの時間を設けるようにした。
この時間帯は、街中の人がラジオの受信機に群がるようになった。
オレはその間にも受信機の増産を続けた。
チュ○ルの他にも、酒と肉の大判振る舞いだった。
受信機魔導具も簡易版ができ、魔導具スキルの高くない人でも十分な質の道具を作るようになった。オレは受信機の作り方を公開した。
重要な部分だけはブラックボックスにして、ノウハウというか科学的な考え方がもれないようにした。ブラックボックスだけはウチで作成して、安価で提供した。
中身は20世紀地球の知識チートであるうえに、軍事的な面であまりにも有用だったから、オレはちょっと用心したのだ。
それはともかく、あっという間にラジオ受信機がランスター中に広まった。
送信機は中身を公開していないし、市場に出していない。
うちのところに数台あるだけだ。数世紀はチートな魔導具となるだろう。
まあ、そのうちテレビ魔導具を作るかもしれないが。
半年ほど、番組を続けた。
それから少しずつ番組を増やした。
その間に、放送局を作ってタレントや事務員などを募集した。
最終的に6時、8時、10時、12時、14時、16時、18時、20時
の時間帯に1時間の放送をすることにした。
オレは、放送の中身に立ち入らないようにした。
経営はヘンリーにやってもらうことにした。
中身は放送局の社員にまかせることにした。
放送倫理委員会を設立し、政治・宗教やおかしな発言をした場合にはペナルティを与えた。袖の下をもらっての製品CM、個人的な中傷とかも厳しく罰した。
すぐに、優秀で人気のあるDJが何人も育った。
極力、音楽番組を増やすようにしたので、歌の持ち込みが相次ぎ、ヒット曲が何曲も生まれた。
ただし、オレの提供したような歌は生まれなかった。
当たり前か。オレのは大作曲家が作曲し歴史に揉まれた曲ばかりだからな。
オレは早くビートルズが生まれないかと思っているが、さて100年以内に生まれるだろうか。
20世紀以降の音楽家で最大なのはビートルズだと思う。確かにオレたちにはピンとこない部分が多い。演奏は下手だし(ドラムは好き)、ロックというよりポップスって感じだ。
それでも、同年代、特に60年代の他の人達の音楽を聴くと、ビートルズの新鮮さがよくわかる。その後に音楽の様式がパッと多様になっていくんだが、その尖兵となったのがビートルズだろう。
オレがビートルズを待ち望むのは、その多様性だ。
現代音楽の入り口に立っていると実感できるからだ。
それは経済のレベルがある程度に達したことを意味する。
つまり、子供たちが主体となって音楽を購入する。
そういう経済土壌ができつつあることを意味する。
ビートルズが熱狂的に受け入れられるようなら、
ジャズやフュージョンも紹介して、16ビートに突入だ。
エリック・サティでもいいや。
ちょっと斜に構えて、しかも非常に耳に馴染みやすい。
ああいうインテリジェンスの高い人はやはり時代がこないと出てこないと思う。
中世のような閉鎖社会では絶対に生まれないタイプ。
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