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02 ユグド街製品販売所HARVISの開設2

初投稿です。誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。

とりあえず、最後まで書き終えました。煮詰めつつ投稿する予定です。

【ユグド街製品販売所HARVISの開設2】転移6年4月~


②都市内には販売所 


■スィーツと酒、食事処


 郊外の製造所で品質の高い製品を販売し始めた。

 すると、都市内でも販売してほしい住民が数多く出た。

 その声を受けて、カザール内に販売所HARVISを設けた。


 当初は、スィーツとビューティ製品の販売から始まった。

 小麦粉とパンは差し障りが多いだろうとの判断からである。

 スィーツとビューティ製品には反発が比較的少なかった。


 ギルドは小売ギルドに入ったが、さして力のあるギルドではなかった。

 その代わり、制約の少ないギルドであった。


 HARVIS1階は、一般向け商品でスィーツ、飲料、ビューティ商品を販売する。

 隣接して、フードコートを設ける。ここで、簡単な飲食ができるようにする。

 フードコートでは将来、ラジヲを設置したり、ライブスペースを設ける予定だ。

 だから、少々広めにする。


 HARVIS2階は、準高級品を扱う。

 若干ダウングレードした、ハイソ向けスィーツとビューティ商品を扱う。


 製品の製造は郊外の製粉所に隣接する工房で行った。

 ギルドは関係ない。

 そこからは、魔狼便で安全・確実に配達された。

 妨害の入る余地がない。


 ここで評判をとったら、衛星店舗を増やしていく。


 衛星店舗は、厳選された商品と食事を販売する。

 営業時間を7時-19時ぐらいとする。

 現状では単なる商品の販売だけだが、食事需要をとりこもうと考えているからだ。


 早番、遅番の2交代制となる。


 販売を開始した。

 スィーツは並べるそばから売り切れ。

 酒も早々になくなった。

 食事にしても、食事時は大混雑する。混雑解消の手段が見つからなかった。



■ビューティ製品


 HARVIS(ハーヴィス)が住民に圧倒的な支持を受けたのはそれだけではない。

 そのビューティ製品に、特に女性からの圧倒的な支持があった。


 ここで売られている固形石鹸は一般向けと銘打っているが、オリーブ・ココナッツオイルからなる製品で、前世日本で売られていても高級品で通るであろう。


 対して、この世界では質の低い液体石鹸しかない。


 また、石鹸と組み合わせた場合のリンスの威力が素晴らしく、

 街の通りにサラサラヘアの女性であふれるようになった。


 さらにコンディショナーは髪にツヤを与え、『勝負』をかける女性の必需品とされたのである。

 2階にはこれらの上級バージョンが控え、さらなる購買欲をそそるのであった。

 

 どの製品であろうと、HARVIS製品を使うか使わないかで、一目でわかる差が生まれた。

 サラサラしっとりとした髪を誇らしそうに靡かせながら街を歩く。

 いわゆる“バックシャン”の女性が街に溢れたのだ。

 

 HARVIS製品を使った女性は通り過ぎるときに石鹸とほのかな花の香りがする。

 程度の低い香水を使う女性をあざ笑うかの如く、HARVISの上品で清潔感のある香りが街を席巻していくのである。


 女性の敵は女性である。

 女性は男の目をひくために化粧をするのではない。

 戦場はストリート、敵は女性の視線である。



■購買条件 HARVIS(ハーヴィス)会員


 これらHARVIS製品を購入するには会員になる必要があった。

 入会条件は、朝晩の世界樹への礼拝である。

 当初は随分と(いぶ)かられた。

 しかし、義務の少なさと圧倒的なリターンの大きさゆえに入会者が続出した。


 会員証の代わりである腕輪をする住民で街は溢れた。

 これは初級会員の腕輪であり、製品を購入できる権利が与えられる。


 取り外し可能であるが、そのデザイン性の高さ、品質の高さゆえ、

 アクセサリー感覚で取り外さない人が大部分だった。


 何しろ、これはチタン合金である。

 肌に優しく、あまり冷たくならない、優れた性質を持つチタンが配合されており、

 そこに魔導具としての性能が込められていた。

 護身用として軽い結界を(まとわ)わせるようにしたのだ。

 買えば、金貨数枚或いはそれ以上が必要となるものであった。

 特に女性に好評だったのはいうまでもない。



 スィーツとビューティ製品、飲料で信頼を積む。

 良さを知った人で平民の富裕層あてに、小麦粉製粉所近くの土地を案内する。


 モデルハウスがあり、先進的設備を体験してもらう。

 治安、便利さ、静けさ、環境、そしてユグド街製品の優先購買権。

 それが備わったエリア。


 古今東西、都市はスラムと同義であることが多い。

 少なくとも、治安・環境はよろしくないのが一般的だ。

 特に都市部の富裕層は、続々と別荘をたて始めた。


 貴族にも許可した。

 しかし、横やりをする場合、即座に出入り禁止にした。

 HARVISにはその力があった。リョータは拳で語るのが好きだった。


 断固としたその姿勢は富裕層とはいえ平民の鬱屈(うっくつ)とした心理に歓迎された。

 時代は貴族の世の中から徐々に平民に移りつつあった。

 その萌芽(ほうが)が見える時代であった。



 富裕層以外にはご遠慮してもらう。

 浮浪者が街をうろつくようでは困るのだ。

 富裕者以外には移民コースがある。


 街の入り口にはゲートをつけ、24時間体制とした。

 また、周囲は5mの壁で囲った。

 中は魔狼による警備態勢をしいた。

 安全・安心もこのエリアの重要な売りである。


 このエリアにはギルド長も別荘を建て始めた。

 そこでリョータは次の段階に踏み切る。


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