01 ユグド街製品販売所HARVISの開設1
初投稿です。誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
とりあえず、最後まで書き終えました。煮詰めつつ投稿する予定です。
【ユグド街製品販売所HARVISの開設】転移6年4月~
エレンが学院卒業後、リョータとともに最初に行ったのが、
ユグド街製品販売所の開設であった。
エレンはこの販売所の総合管理をまかされる予定だ。
販売所の名前はHARVISとする。
世界樹の別名からとったものだ。
そこで圧倒的な競争力のあるユグド街製品を扱う。
それを購入するには、HARVIS会員になって世界樹を礼拝する必要がある。
というシンプルな作戦である。
“世界樹を慈しむこと”。これがリョータの基本だ。
ただし、都市にはギルドがいる。農村は共同体や領主がうるさい。
慎重にやる必要がある。
そこでリョータたちは次のような展開を試みた。
①郊外での土地の取得⇒小麦等工房作成、副都心造成
▼
②都市内に販売所HARVIS ビューティ製品とスィーツ、酒を販売
▼
③追加で小麦粉とパン販売
▼
④フードコート設置 文化の中心地、流行の発信地
①郊外での土地の取得⇒小麦等工房作成、副都心造成(高級住宅地)
ランスター王国では都市で商売をするにあたって、様々なギルドに入る必要がある。
以前は商業ギルドが強かったのだ。
現在では細分化しており、特に生産系のギルドが強いらしい。
ただ、制約がきつい。決め事がたくさんあり、面倒であった。
そこで、少なくとも小麦粉の生産・販売は都市の外で行うことにした。
王国では、自分で開墾した土地は永久に自分のものになるという。
ただし、平民は10haまで。
だいたい300mx300mの土地か。
カザール近郊だと、カザールの北東5kmに広大な岩場があり、
そこなら勝手に開墾しても問題ないらしい。
それならと、複数人名義で3km四方の岩場を土魔法で整地した。
5mほどの壁で囲い、中に各種製造工場を建てた。
また、届け出をしてカザールまで舗装道路を造成した。
ユグド街レベルの建物や施設等を作り、貴族街レベル以上の環境にした。
施設及び道路の周囲には絶えずシャドーによる巡回を行い、治安を確保した。
これを資産家のHARVIS会員に案内し、整地後入植してもらう。
これである程度のマスを確保した。
目標は、郊外に副都心を作ることである。
しかも、高級住宅地として開発したい。
安全は金で買う。
金のない人には、移民コースを用意している。
■製粉・パン製造
ユグド街で育成された製粉魔法士、パン製造魔法士を配置する。
彼等こそ、この事業の要であり、魔狼2頭体制でがっちり守られる。
製粉魔法士を配置したのは、周辺の農民からの小麦買取を考えているからだ。
農民の現金収入を増やし、農民に力をつけてもらうためである。
製粉・パン製造を郊外にしたのは、ギルドがうるさいこともあるが、
この2つの事業は、既得権益が分厚いからだ。
貴族、ギルド、富裕層、教会、様々なレベルで事業に参入している。
これを突破しなくてはならない。
そこで郊外に設置して、妨害をできる限り排除したのと、
妨害がよりわかりやすいからだ。
理不尽な妨害には拳で語り合うつもりであった。
最悪、支配層には退場してもらうか。
そういう考えがリョータにはあった。
極力自重するつもりではあったが。
なお、この活動は将来的に農業ギルドへと発展した。
この世界での農協である。
■世界樹への礼拝
HARVIS製粉所を利用するには、世界樹への礼拝+掃除を欠かしてはならない。
この奇妙な条件はすぐに疑問が解消されることになる。
まず、世界樹へ礼拝すると、気分が安らぐ。
不安が消えていくのだ。
さらに、HARVIS製粉所の製品は圧倒的な商品力を持つ。
利用したら、リピートしない手はない。
こうして、HARVIS製品のファンは同時に世界樹のファンとなっていく。
後年、この施設を中心として副都心ができる。
そういうふうに目論んだ結果であるが、上手く発展した。
岩場を切り開いた街で、住民は全て自由民だった。
領主をつけようとしたが、猛反対をし、自治都市となった。
ちなみに、何人かの覇気の失われた貴族が生まれたという。
なお、世界樹への敬意を押し出したHARVISであったが、
民間伝承で世界樹の存在だけは知名度が高かった。
そのことがHARVIS会員急増の要因の一つかもしれない。
ブックマーク、ポイント、感想をありがとうございます。励みになります。




