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24 エルフの里を救う

初投稿です。誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。

とりあえず、最後まで書き終えました。煮詰めつつ投稿する予定です。

【エルフの里を救う】転移5年9月


 初めてオレがカザールに来たときに出会ったエルフがいた。

 二人いたが、彼女たちから依頼がロボにあった。

 なんでも、ダークエルフの侵攻が激しくて困っているらしい。


 ダークエルフとエルフはもとは同じ里に住んでいた。

 しかし、ダークエルフの暴力沙汰にエルフは我慢ができず、

 エルフのお気楽さにダークエルフは我慢ができなかった。


 抗争がおき、ダークエルフは個々の武力はエルフを上回るが、

 エルフの数には抵抗できなかった。

 ダークエルフはエルフの里を追い出されることになった。


 そのダークエルフは捲土重来、エルフはダーク・エルフに負けそうになり、

 森の精霊ということでロボに仲裁が依頼された。


 ロボはオレに頼む。

 オレは面倒臭いのは嫌なんだが。仕方ない、オレは仲裁をすることにする。

 オレは加護の数だけは無駄に多い。

 仲裁向きの人材ではある。



 まずエルフの里に行くことにする。

 エルフの里はカザールの街から10kmほどの森にあった。

 随分と近い場所にあるわけだが、結界のため人間は森で迷ってしまう。


 フェンリルの案内ですんなりエルフの里に到達する。


『おっ、本当に美形ばかり』


 キムエラン○ロエとかアナスタシア・○ルスコワクラスがゴロゴロいる。

 しかも、男女の区別がつかない。少なくとも美貌の点では。

 ただ、男女ともに中性的な体つきのため、そこで評価が別れるかもしれない。


『ようこそ、おいで下さいまして、ありがとうございます』


 カティーナとノエルが出迎えてくれた。

 例の二人のエルフである。


 オレたちを他のエルフが囲み、ロボに跪く。

 ロボは森の神の使徒で、森の民の信仰の対象となっている。


『うにゃ!』


 こういうときは、ウニャ丸は前に出てくる。

 ウニャも時々は奉られたい。



 さて、両者の代表を呼んでもらい、間に入るオレとロボ。

 結論から言う。オレは両者の言い分を聞くのに疲れて、


『よし、お互いの優劣はサッカーで決める』


 と謎提案をしてしまった。

 実はオレには少しだけだが、勝算があった。

 多分、エルフたちは暇を持て余していると。


 サッカーのルールを教え、孤児との遊びで鍛えたサッカーテクを披露する。

 なぜだか、両エルフがこれに関心を持った。


 しばらく滞在して、両エルフにサッカーを仕込んでいく。

 サッカーボールは、オークの皮製だ。

 オレはステータスが大変なことになっていたので、手を抜く必要があった。

 そうしないと、すぐにボールが破裂してしまう。



 結局、毎年サッカーのダービーマッチを代理戦争とすることで合意する。


 フットボールの何が両者の琴線を揺さぶったのかは謎だが、バスケでも野球でもなんでもよかったんじゃないか、結局長生き同士の2種族、暇だったというオレの見通しは正しかったのかもしれない。


 ユグドエリアでもサッカーが楽しまれるようになったので、エルフとの交流戦が行われるようになった。


 あのエルフとサッカーする。

 それだけで、チケットにはプレミアムがついた。

 王国中にサッカーブームが起こる端緒となったのであった。



 スタイルだが、ダークエルフは体力にまかせた縦ポンサッカー。

 普通のエルフは技術重視のパスサッカーとなった。


 そのスタイルは通常の戦闘でも同じである。

 ただし、普通のエルフでも意外と体力がある。


 人間よりも身体的には優位のはずなのだが、

 エルフと人間は良い勝負をする。


 エルフは諦めが早いというか、勝負にタンパクなのだ。

 人間が支配地域を広めていった理由の一端を見ることになる。



 人気があるのはエルフ戦だが、凄い戦いなのはモフモフ戦だ。

 モフモフが2チームに別れて対戦する。4VS4だ。


 まず、ボールに防御魔法がかかっている。

 そうしないとボールが破裂する。

 人間では蹴れない。蹴ると足が粉砕される。


 モフモフが蹴ったボールは最悪の凶器だ。

 普通の壁なら突き抜ける。

 サッカー場全体にガチガチの結界が張られる。

 勿論、人間のゴールキーパーならこの世にいない。


 というか、人間の目には彼等の戦いが目にうつらない。

 速すぎるからだ。

 サッカー場がまるでバスケットボールコートのようだ。

 めまぐるしくターンオーバーが続く。


 しょっちゅうゴールが脅かされる。

 相手ゴールキーパーによるゴールキックがそもそもシュートだ。

 ゴールキーパーはエーガ、ドラゴン。

 轟音のようなシュートがゴールを襲う。


 マッハを超えるので、衝撃波がサッカー場の結界を震わす。

 一般人には姿が見えず、戦いを示すのはその衝撃波のみだ。

 

 一方のゴールキーパーはウニャ。

 鉄壁のゴールキーパーで、まだ点をいれられたことがない。

 目の前でボールを蹴られても、瞬時にボールをはじき出す。


 エーガによる轟音シュートであろうとも、押し込まれることはない。

 子猫のような体で自分より大きなボールを器用に弾き返している。

 

 オレはかろうじてウニャの動きを視界に入れながら、

 ウニャの動きに感嘆せざるを得ない。



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