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08 魔法訓練2

初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。

【魔法訓練2】転移元年4月


 魔力の練習に必死であまり周りに注意が向かなかったが、

 今日も快晴で爽やかな風が吹いている。

 日本だと5月頃だろうか。


 すっかり、モフモフたちとする2礼2拍手1礼が習慣づいている。

 モフモフたちは礼拝のあとはカリカリってこともあるけどね。

 オレは礼拝すると、気分が安らかになるんだよな。


『今は4月だ。1年360日、1月30日。1日は24時間で計算する』


 4月としては暖かい気がする。夏が近いといわれても納得できる陽気だ。


『このあたりは冬でもそんなに寒くならない。かなり北のほうへ行くと雪が見られるがな』


 沖縄とか奄美大島ぐらいの感じだろうか。

 そうだったら、オレは冬が嫌いだからラッキーだ。


 魔力の循環練習を終え、次はようやく魔法を教えてもらうことになった。


 とりあえず、火・水・土・風の初級魔法の詠唱を簡単に教えてもらう。

 それぞれ、ファイア・ウォータ・サンドショット・ウィンドである。

 何故か英語だ。


『どれが馴染みやすい?』


 いや、どれが馴染みやすいと言われても……

 ロボが言うには、属性によって向き不向きがあるという。


 気のせいかもしれないが、風魔法が一番しっくり来るようだ。

 オレは、風魔法に集中するようにした。


『魔法はイメージが大切だ。風のおこる場面を想像してみよ』


 風が吹いている場面を想像するが、もぞもぞはするんだが風魔法は発動しない。


『普通、取得するには時間がかかる。下手すると発動するまで数年かかる』


 マジか。魔力循環とかでも同じようなこと言われた気がするが。

 ただ、魔法の発動だけはなかなかできなかった。


 魔法の発動練習を1週間ほど続けたある日のこと。

 風は空気の動き。前世の空気は窒素4酸素1の割合だったな。

 こちらもそうなんだろうか。

 と考えながら空気の分子レベルのことを考えていると、ビュッと風が指先から吹き始めた。


『おっ、風魔法ウィンドじゃないか。ホント、主は習熟が早すぎ』


 褒められたのか驚かれたのかわからないが、オレは思わず気分が良くなる。

 オレは褒められて伸びる子だ! けなされると根に持つがな、1日ぐらい。


 しかし、分子のことを考えていて魔法が発動したのか。

 じゃあ、ブラウン運動をイメージしてみようか。


 前世の理科の時間で見たブラウン運動の映像を思い出す。

 分子のでたらめな運動だ。

 風が吹くのなら分子も風の吹く方向へ向かっていくのか、とイメージしてみた。

 強烈な風が吹き、風の塊が飛んでいって土手のあたりで爆散した。


 ちなみに、周囲の邪魔にならないように、練習場を土手で囲っている。

 土手は随分と硬そうだ。

 魔草のみなさんにはどいてもらっている。


『何だ、今のは。中級レベルの威力だったぞ』


 オレはロボにイメージした内容を説明した。


『今のがウィンドだっていうのか。よし、もう一度説明してくれ。オレもウィンド発動してみる』


 オレが再度説明して、ロボが風魔法ウィンドを発動した。

 オレよりも一回り威力のある風魔法が飛び出した。


『オレも威力が数段上がったぞ。中級上位レベルの威力があるな。他のも試してみるわ』


 といいつつ、ロボは自分の覚えている風魔法を一つずつ試していく。


『全部、威力が数段上がったぞ。前の世界は地球ってのか。科学の力は凄そうだな』


 それを見ていたモフモフたちも、一斉に魔法の練習を始めた。


『うにゃー』


 ウニャ丸が嬉しそうだ。しっぽぴんこ立ちで魔法をぶっ放している。

 それにしても、モフモフたち、初級魔法でも威力が凄まじい。

 どんどん、土手がえぐれていく。

 カチンカチンに固めてあるはずなんだけど。


 一度ロボに向けてウィンドを打ち込んだら簡単に防がれ、思いっきり怒られた。

 逆にウィンドを打ち込まれて数メートルほど飛ばされ、しばらく気を失った。


 気がついてから怒り狂ったら、


『人に魔法を向けるほうが悪い。回復魔法もあるし、そもそも世界樹がすぐ隣にあるからな』


 と思いっきり笑われてしまった。グヤジイ。




しばらくは6時と18時頃に投稿します

面白いと思った方、ブックマーク、ポイントを宜しくお願いします。

誤字直しました。ありがとうございました。

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