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09 エレン、パーティを組む エレン視点

初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。

とりあえず、最後まで書き終えました。煮詰めつつ投稿する予定です。

【エレン、パーティを組む エレン視点】転移3年6月


 この学院では、月に1回、ダンジョン実習がある。

 それが入学後2ヶ月たった6月から始まる。

 その前に生徒たちはパーティを組むことになる。


 パーティは5人組2つと4人組一つ。

 本当は5人組3つの予定だったが、あの件でA組は一人少なくなってしまった。



 真っ先に決まったのは、キャサリン。

 取り巻きが群がり、パーティに行く服装とか相談しあっている。


 次に決まったのは、というか、自動的に決まったのは、王子組。

 女子が殺到したからだ。


 キャサリン組の女子も王子組に来たがってそうな雰囲気がありありだったが、

 人間関係はもうこの年齢で難しいものになっているようだ。


 で、残り物というか、ボクたち4人。

 つまり、ボク、商人の息子ヘンリー、男爵家嫡男のチャーリーとモブレー。

 ちょっと女子も欲しかったな~と思いつつ、パーティを組むことにした。



 それからは、ボクは実習以外でもダンジョンに誘われることになった。

 目的はレベルアップと小遣い稼ぎ。


 ヘンリーの家は金持ちだが、基本的に子供を甘やかさない。

 商人らしい。


 それからチャーリーとモブレーは貧乏というほどでもないが

 (この魔法学院は学費が高く、貧乏人には通えない)

 やはり仕送りは多くない。



 すると、どうしてもボクのご飯がバレてしまう。


『君の飯、なんやえらいうまそうやな。ちょっと食わしてくれへんか』


 ヘンリーはボクの同意を得ずにパンを一つ食べてしまった。


『ななな、なんや、このパン。ふわふわで美味すぎるで!』


 後は、もうおわかりの展開になった。



『これは孤児院特製のパン。世界樹の恩恵があるので料理が旨い』


 ということにした。

 リョータさんから、料理の紹介はOKもらってるからな。


『こんなん、売り出したら凄いことになるで。売る気ないんか?』


 ボクはこれは孤児院独自のもので、

 ユグド会員だけに与えられる特権だということを説明する。



『それやったら、ボクもユグド会員になるで。今すぐにや』


 ボクは目を見開いて迫ってくるヘンリーたちに説明した。


 礼拝は簡単。2礼2拍手1礼を朝晩欠かさずやる。

 終わったら、周りの掃除をする。掃除の範囲は自主的に。


 会員の印として、腕輪をしてもらう。

 これをすると、孤児院のあるユグドエリアに入れるようになるし、

 料理も選び放題になる。

 常識的な範囲なら、料理は無料。


 ただし、礼拝を欠かすようになると、腕輪は壊れる。

 そしたら、2度と発行されないから気をつけてね。


 まあ、体験入会のつもりで腕輪をして、気に入らなかったら

 はずせばいいからね。



 3人は迷うことなく、ゲスト用の腕輪を腕につけた。

 あつらえたように腕輪は縮み、腕のサイズにジャストフィットした。


 そして、ボクはボクの魔狼を紹介した。

 地面から首を覗かせる魔狼には驚いていた。

 なでなでさせてやって、ようやく三人は落ち着いたようだ。


 そして、魔狼に言って、昼ごはんを人数分届けてもらう。

 魔狼は影渡りで一瞬にして転移できるチート技をもっている。

 同種の空間魔法であるマジックパックも常備している。

 サイズは1~2立米ぐらいだが、ちょっとしたお使いには非常に便利だ。


 本日の昼食はパン・ハンバーグ・野菜スープとフルーツジュース。

『『『こんな上手い飯初めて(や)』』』



 ゲスト用の腕輪だから、期日は一ヶ月。

 その間に正式に会員となるかどうか決めて欲しい旨伝える。

 まあ、ならない未来は考えられないけどね。


 ゲスト期間の間に、3畳間サイズのウニャ丸ボックスでひとっ飛び、

 ユグド街に遊びに来てもらう。


 で、その先進性と清潔度に驚く。


『ちょっとなめてたわ。こんなん、他のどの街よりいけてるやん』


 彼等は、すぐに正式なユグド会員になると決めたようだ。




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