05 エレン、飯に困る
初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
とりあえず、最後まで書き終えました。煮詰めつつ投稿する予定です。
【エレン、飯に困る】転移3年4月
エレンは初日に学食を利用した。
しかし、舌の肥えすぎているエレンにはもう不味くて食べられない。
『僕も贅沢になっちゃったな。普通のご飯なんだけど。路地でうろついていたときなら喜んで食べたのに』
学食は固いパンに薄い野菜スープと塩漬け肉とか、
この世界ではポピュラーなものであり、
貴族でも下級なら普通に食べているようなレベルのものであった。
『お願い。孤児院のご飯持ってきてよ。スィーツもね。お礼はカリカリ』
エレンは相棒の魔狼に頼んで、孤児院のご飯を届けてもらうことにした。
カリカリはリョータからまとめてもらっている。
魔狼シャドーは
影魔法でほぼ一瞬にどこにでも移動できる。
マジックバッグを装備している。
というチート部隊になっている。
宅配業者が聞いたら、血を流して悔しがる能力の持ち主である。
だから、孤児院のご飯ぐらい、簡単に届けることができる。
『なに文句つけてんだよ。みんなと一緒の学食を食べろよ』
怒るリョータに、エレンは学院の学食を届け、食べてもらった。
リョータは無言で孤児院のご飯宅配に同意することとなった。
ちなみに、ウニャに学食を見せた所、クンクンと臭いを嗅いで、
『フニャ』
フレーメン反応をしたようだ。後ろ足で砂をかけてしまった。
以下、エレン視点
『ありがとう、JJ』
JJは僕の魔狼のニックネームだ。
本当の名前はジョナサンなんだけど、すぐにJJになってしまった。
最初はJだった。なぜJJ?
それはJAYという仲間がいたから。区別するために。
それだけの理由。
『じゃあ、お礼のカリカリね』
『ワフ!』
ロボさんたちはカリカリ食べなくなってるけど、
魔狼たちは、カリカリが大好きだ。
ロボさんが目がないチュ○ルよりもカリカリが好きだ。
いつも尻尾を盛大に振って、本当に美味しそうに食べる。
僕も魔狼が持ってきてくれた孤児院の昼ごはんを食べることにする。
魔狼は忍法影を使って地面に潜ることができる。
そして、半径50kmぐらいの範囲内なら、
どこへでもすぐに転移できる。
半径50kmというのは、魔狼が見渡させる範囲らしい。
良く知った場所なら、もっと遠いところでも転移できる。
首都と孤児院のあるユグドとは200kmちょっと離れている。
問題なく瞬時に転移する。
魔狼たちは、小さめのマジックバッグも持っている。
忍法影と原理的には似た魔法らしい。
1~2m四方程度の大きさの収納サイズだそうだ。
生物以外ならなんでも放り込めるし、バッグの中なら時間が止まっている。
昼食を配達しても劣化しない。
数ヶ月先に取り出しても、ホッカホッカのままの昼食を食べることができる。
だから、僕は朝昼夜と孤児院と同じ食事をとれるわけ。
僕の体は孤児院以外の料理を食べられなくなっている。
質の高いものから質の低いものに落とすのは本当に大変。
少し前までは学院の食事だって豪華に感じてたのにね。
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