06 真打ち登場
初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
【真打ち登場】転移元年
複雑な気分でエーガを眺めていると、真打ち中の真打ちがいる!
エーガのさらに上の方に、シマエナガさんではないか!もう尊とすぎる。
シマエナガってあれだよな。
なろう系のオレTUEEEで『オレなんかやっちゃいました?』ってとぼけて読者に顰蹙かいまくる主人公がいるけど、『オレなんかやっちゃいました?』の可愛いバージョンがシマエナガだ。
ただし、顰蹙なんぞ買いようがない。もうピュアすぎて。
顰蹙買おうとするもんなら、周りから瞬殺されるっての。
可愛いすぎて尊いなんてのはシマエナガ以外いないぞ。
あ、ごめん結構いるかもしれん。知らんけど。
で、こっちもオレめがけてパタパタ飛んできた。
わかってます。チュ○ルですね。
シマエナガさん、和むわ~チュールつまんでるよ。
ああ、名付けですね。わかってます。こちらはナーガさんで。
名前 ナーガ
年齢 ∞
性別 F
種族 翼龍
特記 主人:リョウタ・ミコハラ
特技 火息他
『翼竜』ですか。本当の姿はとんでもないってのはわかってましたよ。
『本来の姿は全長10m、翼を広げると40mぐらいの翼竜だな。こっちも性格は極めて温厚。龍ってのは食事も不要だし、もう泰然たるものよ。だけど、火吹くと半径10kmぐらいが火の海って話だけどな!』
ニコニコしながらそんな凶悪なことを話さないでください、ロボさん。
なろう系の小説だと、龍って強い割に結構狩られるんだよね。
主人公たちの強さの引き立て役。
下手するとドラゴンステーキで超高級肉だうめーなんてやられてるからね。
でもこの世界の龍はそんなチャチな存在じゃないな。
『人間に狩られる? ないない、そんな不敬な話、流石に温厚な龍も怒るぞ。人間って個人能力じゃ底辺。あんなのが仮に数百万人集まろうとも全然怖くない。龍なら瞬殺だろ。てか、その時はこの惑星が半壊するかもしれんがね。ワハハ』
ワハハですか、そうですか。
ロボによると、
物理攻撃力は龍>彼ら神獣>魔獣>野獣>魔人・亜人>人間
魔法攻撃力は龍>彼ら神獣>魔人・亜人、魔獣>人間>野獣
になるという。
ただ、人間は微魔素エリアで生存するから、魔物とバッティングしにくい。
人間は魔素濃度が濃いエリアには住めない。
魔物は魔素濃度が濃いエリアに住んでいる。
魔物は微魔素エリアでは生存できない。
しかし、人間は頭がいいというかずる賢くて道具が使える。
集団戦に強く、非常に強欲なのでこの惑星に支配域を広げているとのこと。
特に強欲が人間の特徴だと。
他の存在だと不要なものは欲しがらない。
しかし、人間はそうではないという。確かに。
人間はこの惑星のガンだとロボはいう。
のさばるだけのさばって自滅、この歴史を人間どもは何度も繰り返している。
本当に学習しない奴らだと周りは呆れている。
人間は多分あと千年ぐらいで再度というか、何度目かの滅亡をするだろう。
多くの高位存在からはそう見られているらしい。
『そう言えば前回人間が滅んだのは数千年前だな。いつもとパターンが違ってて、突然アトランティスとかいう大陸が現れて、大津波でほとんどの人間国がアトランティスともども津波に飲まれたんだよな。あんとき魔物側の被害も大きかったが』
『君等どんだけ生きてるの』
『私らは不死身だ』
『えー、暇そうだ』
『何言ってるんだ、主もほとんど不死身だぞ。そんだけ私達の加護を受けていたら死にようがない。むしろ、バラバラになっても死なない体になったことを恐れよ』
ゾンビ映画で見たわー。バラバラの手とか脚とかがピクピク動いていくの。
オレあんな感じなんだ。
『まあ、回復術とかあるから、あんまり心配するでない』
いや、心配200%なんですけど。
『心配はご無用なのじゃ』
おろっ? ナーガさん、しゃべれるの? のじゃ?
『初めましてなのじゃ。龍はあらゆる言葉をしゃべることができるでの』
ナーガはひょっとするとノジャ姫か?
ノジャ姫とは武家のお姫さまのしゃべり言葉で話す娘のことだ。
ノジャロリともいう。
まあ、オレは若い娘がノジャノジャ言うのが結構好きである。
突っ込みたいのを我慢しつつ、じゃあ、エーガさんも話できるんだ。
『おはよごすーどしてらば』
それどこの言葉? 東北弁っぽい言葉で話すエーガ。
でも今ひとつ意味わかんないだけど。
『おはよう。お元気ですか。って言ってるな』
『エーガの言葉は妾にもよくわからんのじゃ』
『おっろわ?そげん想うとかね?』
『私たちは普段は念話で会話するからな。口にすると変調する』
『エーガは、念話でもなまってるのじゃ』
ナーガさんは可愛くていいけど、エーガさんはちょっと難しいな。
ゆったりした口調がなんとなく龍の悠然とした様に似合っているけど。
うむ。話はロボ中心に行こう。
オレは改めて、神の使徒であるモフモフたちと、世界樹に礼拝してみた。
『『『『『『『『『パンパン』』』』』』』』』
ヒヨコさんのガッロも羽が短いのに、器用に拍手している。
世界樹に礼拝すると、やっぱり心が気持ちよくなっている。
『にゃー』
ウニャも同じ気持ちみたいだ。
2礼2拍手1礼にこだわる必要はなくて、
キリスト教みたいに十字切ったり、イスラムみたいな風でもいいし、
要は気持ちの問題。オレは慣れたこの形で礼拝するけどな。
これ、あれだな。
有名な漫画で『オラに元気をわけてくれー』ってやつだな。
よし、今日からオレは毎朝晩礼拝するぞ。
急に敬虔な使徒のようになるリョータであった。
しばらくは6時と18時頃に投稿します
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