01 ユグドエリアを造る
初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
【ユグドエリアを造る】転移2年9月
少しずつ住民が増えてきた。
リョータは拠点2を中心として、街を開発・造成することにした。
そして、居住区をユグド街、農地含めた全体をユグドエリアと呼ぶ。
モフモフたちと移民・住民に関する様々なことを取り決めする。
場所は、世界樹の森から南東へ流れる世界樹川(仮称)の南側、
世界樹の森と人間生息地域の緩衝地帯に造る。
緩衝地帯にしたのは、人間の土地ではなく、
人間が生存しづらいエリアであるからだ。
大規模な都市を造成しても、文句が出ず、
また、不審者が入り込みづらい。
ユグドエリアの外周の広さは東西20kmx南北30km。
外周は高さ8m・厚さ4mの壁とする。
エリアの中心に1辺を5kmとするユグド街を形成。
高さ5m・厚さ3mの壁で囲う。
ユグド街の中心の一つに孤児院を建設する。
壁は土魔法で地面を隆起させ、固化していく。
上部に胸壁ととりつけ、定期的に側防塔を配する。
だが、防御の本命は物理的なものではない。
この世界は魔法が飛び交う。前世地球の大砲以上の存在だ。
城壁は簡単に突破されてしまう。
籠城戦は守備側に不利なのだ。
しかし、魔法には魔法を。
ユグド街にはモフモフ、特にウニャの防御魔法や結界魔法で固められる。
人間どものへなちょこ魔法では全くかすりもしないだろう。
当面は孤児院とモフモフたちの住まいが必要だけで、
あとは排水溝を掘る。排水は洗浄して流す。
孤児院は新たに建設した。
といっても、概要は前の孤児院と変わらない。
モフモフ達の住まいも、拠点1に準拠している。
大風呂がスーパー銭湯レベルになっただけだ。
『にゃー』
ウニャが言うには、風呂は基本中の基本だって。
真っ先に備えるものだと。
『じゃあ、食堂は基本中の基本じゃないのか?』
『うにゃっ』
食堂と台所は基本以前の話らしい。
風呂と食堂と台所があれば、他の部屋は要らないみたいだ。
『じゃあ、エアコン付きの部屋はいらないんだな?』
『うにゃっ』
それは話が違うと。
何が違うのかわからないが、エアコン付きの部屋は必須だと。
上水道は自分の魔法か、魔導具で行う。
トイレは排出物質分解魔法か魔導具で消去・消毒する。
シャワー等の生活排水は建物内で洗浄魔導具にてキレイにして、
排水口に流すことにした。
新しい設備として、50m四方程度のガランドウの建物を建てた。
主にパーティ会場となる予定だ。
また、サッカー場を建設して、サッカーを普及してみることにした。
サッカーを教えて練習し始めたのはいいが、
モフモフたちがボールを蹴ると、力が強すぎて破裂してしまう。
ああ、それはオレも同じだった。
ボールにはガチガチの防御魔法をかけることになった。
ロボとか魔狼たちは種族特性か、ボールを蹴ると一目散に駆けていく。
駆けていくのはいいが、ボールを噛んでこっちに持ってくる。
いい加減、ルールを覚えてもらいたい。
モフモフたちは人間の格好をしてもらう。
力が押さえられるから丁度いい。
魔狼たちは残念ながら変身能力がない。
ハンデ込で2本足で立ってもらい、競技をすることになった。
最初は不平を行っていたが、すぐに慣れて2本足で駆けづり回っている。
ユーモラスな走り方だが、それでも100mを楽に10秒切ってくる。
ユグド街の外は農地だ。
とりあえず、必要な農地のみ耕作し、種を植えていく。
この地域は少雨なので、水田は難しい。
小麦とかとうもろこしが主力となる。
半分は混合農業、半分は牧場とする。
モフモフ農業研究班は、魔素に強い作物の選定、品種改良を継続して行う。
美味しい料理のためなので、喜んで研究に従事してもらえる。
もうしばらくしたら、小麦の種まきを行う。
この地方は冬でも最低気温が5度程度だが、去年は問題なく生育した。
促成栽培という手もある。
しかし、できる限り魔法を使わないで育てることにした。
じっくり時間をかけた方が味がいい。
合わせて、製粉所、パン工場、酒醸造/蒸留所、醤油醸造所、肥料所を建設する。
酒に関しては、ビール、ウィスキー、ラム、バーボンを醸造/蒸留する。
もっとも、全て~もどきである。特にビールは別の飲み物だ。
川のそばにエリアを作ったのは、水運目当てと、
水車かダムかなにかで水力を利用できるかもしれない、と考えたからだ。
仮に電力を使うようになれば、上流に段差の小さい滝がある。
ライン川のシャフハウゼンとかのダムに似ている。
水運に関しては、将来は港を造る。
そこを拠点にして、外国とも貿易を行う。
やはり、海運は運搬に関しては圧倒的だ。
農業用水は、水魔法で行う予定であるが、間に合わなければ、
運河や用水路を川から引っ張るつもりである。
住民にはピョン太特製の腕輪を配布する。
アンチ魔素の魔導具である。あと、街のIDとして機能する。
他にもいろいろな機能を付け加えているが説明を割愛する。
そして、住民には世界樹教への礼拝をお願いする。
とはいうものの、そんなに大したものではない。
ただ単に礼拝と掃除をお願いするだけだ。
また、世界樹に礼拝するからといて、他教を排斥しない。
ただ、教会の建立は認めない。
なお、後日判明したことであるが、
腕輪をした生活は、住民の能力を活性化する。
魔素エリアに適応した動植物(魔動植物)が体質を大きく改善させ、
その味も向上するが、それが人間にも適応された形だ。
腕輪なしで魔素エリアで生活できるのであれば、魔人になるかもしれない。
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