21 孤児院7 エレンが魔法学院の入学試験を受ける
初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
【孤児院7】転移2年9月
半年が過ぎた。夏の盛りはすぎている。
このエリアの夏は最高気温は35度程度だが、
湿度が低いので比較的過ごしやすい。
今は残暑が残っているので気温だけは暑い。
もっともこの暑さはあと一ヶ月ほど続く。
気候としては亜熱帯と温帯の狭間にある。
子どもたちの伸びは順調である。
先頭を行くのは相変わらずエレン。
現状のステイタスは、
名前 エレン
年齢 12歳
性別 M
出身 ランスター王国カザール
種族 ヒューマン
○HP 150
○MP 240
○筋力 36(12歳男子平均は約20)
○体力 34
○速度 30
○知力 42
○精神 118
○意思 50
○物理基礎力 38
○魔法基礎力 60
【加 護】
【スキル】
刀 L3 格闘術 L3 火魔法 L2 風魔法 L4 水魔法 L3
土魔法 L3 料 理 L2 気配察知L2 魔素察知L2 農 業 L2
計 算 L4
大人顔負けだな。
このままいけば数年で騎士団あたりに入団できる実力がつきそうだ。
『エレン、魔法学院か騎士団養成学校に入学してみるか』
『魔法学院に行きたい』
『よし、来年の2月に入学試験だ。学費その他はまかせろ』
ということで入試試験が翌年の2月にあった。
点数配点は次の通り。
筆記試験 算数、歴史、国語、配点300点
魔法実技 配点300点
受けた結果、エレンは筆記・実技ともに満点。びっくりした。
『満点凄いな』
『あれね、馬鹿みたいに簡単だった。周りのテスト生、貧相な奴らばかりだったし。あれなら、孤児院の半分は間違いなく合格するよ』
来年12歳になる孤児は5人。全員送り込むか?
成績上位者にはオレの仲間たちの加護を与えるって仲間たちは言ってるからな。
おれの仲間たちって、フェンリル、ケット・シー、月の兎、白孔雀、朱雀、龍。
半分神様みたいな連中だから、ステータスみた連中はきっと驚くぞ。
しかし。オレはちょっと疑問に思った。
生徒のレベルが低すぎないか。
前世を思い出してみよう。
確かに中世や古代は学問としてはいろいろ遅れているのは確かだ。
だが、例えば科挙の試験。
現代のトップの学生が勉強して、どれだけ合格することができるだろうか。
知識の質としては現代に劣るとしても、それは学生の質が低いからではない。
逆に彼等を現代に連れてきて勉強させたとしよう。
現代の学生に劣ることのない成績をあげるだろう。
前世日本なら、小4かひょっとすると小2程度の問題、
それを中1になろうとしている子供が受けにきているわけだ。
それで満点が取れないとはどういうことだろうか。
しかも魔法学院は王国を代表する学校というではないか。
明らかに教える側に問題がある。
魔法にしてもそうだ。
孤児を指導していてわかったが、この世界の魔法学習の常識は程度が低すぎる。
子供に問題があるわけではない。
教える側に問題がある。
これだと大人のレベルも推し量れる。
物凄くレベルが低い。
中世だから、とかじゃない。
貴族の世の中、簡単に転覆しそうだ。
というか、王族とか貴族とか退出してもらわんと世の中がもたんぞ。
リョータは珍しく長考に入るのであった。
なお、孤児院の躍進は翌年以降も続く。
来年度は5人の孤児院卒業生を送り込み、全員が満点の快挙。
次の年だと10人。
さすがに満点者は3人だったが、ベスト10を独占する快挙。
魔法学院では、大騒動が起こるのであるが、それは別の話。
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