20 ダンジョンへ3影狼部隊シャドー
初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
【ダンジョンへ3影狼部隊シャドー】転移2年4月
階段を守護するのはワイバーンだった。
ランクAでナーガと同程度の強者だ。
ロボは先程と同様、世間話をし5階の情報を仕入れて下に降りていった。
地下5階も青い空が広がっていた。
4階と違うのは湖が広がり、遠くに高い山が見えることだった。
地下4階もそうだが、これ洞窟じゃないぞ。
つまり、天井がないってこと。空の向こうは宇宙だ。そうとしか見えない。
それに水平線の果てが見えない。
コカトリス、ワイバーン 青龍がこのフロアにはいるらしい。
龍は赤、青、白、黒、金、銀、緑の7体がいる。
その上位に君臨するのがわがエーガ・古龍だ。
いや、エゾモモンガだぞ。焼き肉大好きなカールおじさんだぞ。
暫く歩くと、言われた通り転移門があった。
転移門をくぐると確かに世界樹の森だった。
遠くに世界樹が見える。
なんでこんな場所に転移門があるのか。理由が見当もつかない。
『全てのダンジョンには森に通じる転移門があるらしい。理由はわからんが、もしかすると森の魔素のいたずらがダンジョンかもしれんな』
ロボが自説を披露する。
ダンジョンで出会った魔狼たちもついてきた。
200頭ぐらいの群れになっていた。
『オレたちに従うもの、ここに一列に並べ』
『『『『『ワフ!!!』』』』』
魔狼たちは一目散に一列に並び、足輪をはめた。
まあ、希望者は全員なんだが。
足輪をはめると脚とぴったりのサイズとなる。
これをはめると魔素の濃さ/薄さ関係なく活動できるようになる。
位置も把握できる。
知性も向上するので、オレたちとのコミュニケーションも取りやすくなった。
そういや、ダンジョンで腕輪借りたな。後で返さなくっちゃ。
オレは、頭の中にいろいろな計画が渦巻いているのだが、
その一つを実行することにした。
“影狼部隊シャドー”の創設である。
孤児には一人一匹の魔狼をつけている。今後も魔狼の需要は増える予定だ。
だから、魔狼をグレードアップさせ、いわゆる忍狼として活躍してもらう。
諜報・暗殺・護衛特化の忍び軍団の登場である。
忍法“影”(地面に潜む時空魔法)を覚えてもらうと訓練終了である。
忍法“影”は暗闇に潜る時空魔法で、時空魔法としてはマジックバッグに次ぐ初級魔法である。
が、周囲を観察しつつ地面に潜る、ということになると中級魔法の扱いとなり、さらに長時間の魔法発動は精神的に辛いらしいので、修業が必要となる。
この修業を終えると、ロボの眷属となる。
これは大変名誉なことらしい。
彼らは得意満面の顔をし、これ以上ないぐらいに盛大に尻尾を振りながら、順次シャドーとして活躍してもらうことになる。
チュ○ルを与えることにするが、ロボの配下になる。
魔狼がオレたちについてきたのはロボによることが大きい。
ロボはフェンリル、狼の妖精であり、彼らにしてみれば“ビッグボス”。
魔狼達の伝説的・神話的アイコンがビッグボスである。
ビッグボスであるロボは二つ名をスネークという。
なぜ、スネークと呼ばれるのかはよくわからないが、
闇に潜む能力忍法“影”があるためだともいわれている。
ちなみに、彼は人間化すると眼帯をした兵士の格好をする。
別に目は悪くないのだが。
時々、真っ黒な戦闘服を着て頭にバンダナを巻くこともある。
ロボは“スニーキング・スーツ”とか呼ぶ。これが彼の“正装”なんだと。
彼なりのこだわりがあるようだ。
なお、潜むのに影が必要というわけではない。
なんとなく格好いいので、闇に潜む忍法“影”とロボは呼んでいるが、
それはナイショの話である。
実際は地面に潜る魔法だ。
確かに取得は難しいが、魔狼属は比較的簡単に取得するらしい。
魔狼族の実体は半分精神体なんだと。
彼らの食事はカリカリである。魔狼たちはカリカリ大好きである。
カリカリを魔狼たちに長期間与えてみてわかったのだが、
カリカリは魔獣のスタータスを向上させるようだ。
オレのカリカリはチュールとともに無制限に取り出すことができる。
だから、カリカリなどいくらでも食べてもらって構わない。
だが、彼らにはもっと大好きなものがある。
それが“焼き肉”である。
生肉を主として食べてきた彼らには、焼き肉は衝撃的な食べ物であったようで、
しかも特製タレ付きの焼き肉は、彼らの腰を溶かせる魅惑の食べ物なのである。
月一の焼き肉パーティを開いて彼らを労うことになる。
特殊任務中の魔狼には、もれなく“特製焼肉弁当”を与えることにしている。
これは焼き肉以上に美味しく、特殊任務を割当する時は大変なのであった。
取り合いになるからだ。
『うにゃ』
ああ、やっぱり出た。
特別な食べ物にはすぐに食いつくウニャ。
だけじゃなく、モフモフたちも順番に並んでいる。
『君たち、欠食児童?いつも美味しいご飯あげてるでしょ?』
『にゃー』
『特別感がたまんないと。わからんでもないけどね。これは魔狼たちのご飯。君たちは食堂で食べなさい』
ぶーたれるモフモフたち。
なお、暫定案であるが、仮面をつけたらどうか、という意見がある。
赤・青・白に分けたりして。イケてる感じしないだろうか。
というか、魔狼軍団の発想の元が仮面軍団であった。
そうなると、移動は凧か。効率が悪いなー。
敵となる邪教は教会か。ちょっとまずくないか?
いろいろ悩ましいリョータである。
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