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19 ダンジョンへ2

初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。

【ダンジョンへ2】転移2年4月


 地下1階に降りる。壁は洞窟のようだ。

 薄暗いが、ヒカリゴケのようなものが発光しているのか、ぼんやりと明るい。


 ウニャが探知魔法を発動する。

 レベルはL9で、相当強力だ。

 半径2km程度ならある程度の大きさの生物を探知できる。


 ある程度というのは中型犬以上の大きさだ。

 攻撃性が強い場合はもっと小さくても反応する。

 あと罠にも反応する。


 あと、ウニャは常時防御魔法と結界魔法をオレの周囲にかけている。

 これはいつものことだ。



 10分程度歩くと、早速の登場だ。

 現れたのはホブゴブリン。ゴブリンの上位種だ。

 ランクはギルドでもらった冊子によるとDだな。


 しかし、オレたちを見た瞬間に逃げていく。

 世界樹の森でもそういう傾向はあったが、ここにきて顕著になった。


 まあ、オレたち神様みたいなもんだからな。

 いや、奴らからすれば悪魔みたいなものか。


 なお、オレたちの歩きというのは時速15kmぐらいで、

 軽く自転車に乗った速さになる。

 走れば、巡航速度で時速80km、これを8時間継続できる。


 他に出会ったのは魔狼、エキムマーラ(吸血鬼)、魔猪程度だ。

 ほとんど逃げていくが、魔狼などはフェンリルがいるせいか、

 尻尾を巻き込んで平伏したあと、オレたちの先頭を歩いている、

 というか軽く小走りしている。

 露払いのつもりだろうか。


 地下2階におりる階段のところまで魔狼に案内してもらった。

 階段は地下1階の最奥にある。

 地下1階は1時間ほどだから奥行き15kmということか。


 魔狼たちが名残惜しそうにしているので『ついてくるか?』と聞いてみた。

 盛大に尻尾を振りながら『『『ワフ!』』』ということになった。



 魔狼と共に地下2階に降りるが、やっぱり洞窟のような場所だった。


 出会う魔物は1階とさして変わらないが、集団を組んでいるような気がする。

 どちらにせよ、オレたちと出会うとみんな逃げていく。


 魔狼の群れに出会うと、彼らは尻尾を股の間に巻き込み平伏し、

 当たり前のように引き連れるというか、先導する魔狼の集団に混ざり込んだ。



 地下3階に降りる。

 いきなりオークが殴りかかってきた。


 魔豚とどっちがおいしいのだろうと思いながら、あっさり返り討ちにする。

 その後、オークは出会っても逃げていったので、

 おそらく突然鉢合わせしたオレたちに錯乱して攻撃してきたのだろう。


 その後は、リザードマン、人狼、熊、ゴリラ、ガーゴイルと現れたが、

 出会うとすぐに逃げていく。

 ウニャも殆ど警戒サインを出さない。



 そうこうするうちに、高さのある広い空間に出た。

 そこで地下4階へおりる階段を発見したが、階段の前にはグリフィンがいた。

 攻撃力1000以上を誇る難敵だ。


 だが、グリフィンは、


『おや、フェンリル様。お久しぶりでございます』

『ご苦労さま。お前は以前、森にいたかな?』


『そうでございます。覚えていて頂き光栄です。この先に森とつながる転移門がございまして。このダンジョンの地下5階にございます。私は、4階への門の門番をしております』

『おや、そんなものがあったのか』


『ここ最近、数十年ほど前にできたものかと存じます』

『そうかね。ここは何階まであるのかな』


『地下5階でございます。一番奥に、転移門がございます』

『そうか。ああ、こちらは私の主のリョータ様だ。それとこっちは知ってるよな。ケット・シーのシュワルツ・ウニャ丸』


 オレたちは挨拶をかわしつつ、少し世間話をした。


 フェルリルは顔が広そうだ。

 オレたちはローカルな話題でなごみつつ、地下4階へおりて行った。


 それにしても、さっきのグリフィン。ランクはBだ。

 このクラスになると知能が高いし、人間と比しても執事なみの礼儀正しさだ。



 地下4階はまばゆいばかりの光にみちた広大な空間だった。


 空はどこまでも青く、大草原とその向こうに果てしない森林が広がっている。

 ダンジョンあるあるの世界だ。


 1時間ほど歩くと、ウニャのレーダーに集団が引っかかった。

 集落のようだ。オレたちはそちらの方へ向かう。



『ひょっとすると、フェンリル様でござらんか。』


 門番がなにやら侍のような受け答えをする。オーガだ。


 尤もオレは翻訳スキルを通して聞いているので、実際はどうだかわからない。

 この世界の昔の武人たちの話し方を、オレのイメージに翻訳しているのか?


 彼によると、この集落にはオーガが約100体と鬼人が数体いるらしい。

 オーガはいわゆる『鬼』だ。

 ランクはBで、グリフィン同様、人間なみの知性と礼儀正しさをもっていた。


 鬼人はオーガの進化した個体だ。

 鬼人はランクAの強靭な攻撃力を誇る。うちのナーガと同じくらいだろうか。


 また、地下4階エリアには、トロールの里、グリフィンの里、サキュバスの里、ワイバーンの里など、かなり強力な魔獣が多い。


 これでは人間たちは4階にはおりてこられない。

 入り口にいるグリフィン一体でも1万人規模の軍隊がかなわないだろう。


 グリフィンは飛べるので、上空からの遠距離攻撃で一方的に殺戮されてしまう。

 地下4階に通じる階段のあった広い空間は、高さが20m以上あった。


 グリフィンとしては十分な高さではないが、かなり有利に戦えるはずだ。

 高速で動く個体には弓も魔法もあてにくい。



 オレたちは、鬼人の村長に軽く挨拶をして村を立ち去った。

 下手につかまると宴会になったりして大変だからだ。


 フェンリルの村人からの注目度は高く、ちょっとしたスターだ。

 フェンリルが、この世界の頂点近くに君臨する存在であることを実感する。


 門番に地下5階へ降りる階段の方向を聞き、そちらへ向かう。



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