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16 エレン視点

初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。

【エレン視点】転移元年12月


 ボクたちがこの街ーユグド街に来てから半年がたった。


 思い切ってこの孤児院に来たのだけど、大正解だった。

 というか、信じられないことばかりだ。


 美味しすぎるパン。これをパンと言ってもいいのだろうか。

 フワフワで真っ白なパン。石も混じってない。


 その他の食べ物も天に昇るようなおいしさだ。

 しかも、3食。お腹いっぱい食べられる。


 大部屋だけど、フカフカの布団にベッド。

 エアコンと呼ばれる魔導具で室内の温度は適温だ。


 温水シャワー、トイレもちゃんと処理してくれる。

 部屋の中は軽く花の香りが漂ってくる。


 石鹸使い放題だし、リンス、コンディショナーとかいうのもある。

 肌は綺麗になったし、髪はサラサラだ。


 病気になっても、世界樹の雫とか葉とかで瞬時に治る。


 これって、天国?



 朝晩のおかしな礼拝にはすぐに慣れた。

 気分がよくなるし、大きなものに抱かれているような気分になる。


 剣とか魔法の訓練は厳しいけど、あの毎日を思えばなんてことない。


 それに、驚くことに、ボクには魔法の素質があった。

 教会での洗礼式では無いと言われたのに。

 もっと早く魔法が芽生えていれば。


 お母さんを助けることが出来たかもしれない。

 いつも、繰り返しそう考えてしまう。



 魔法は、仲間たち全員が使えるようになった。

 ボクの妹のエレーナなんて、回復魔法を使えるようになった。


 回復魔法の使い手は珍しい。

 だから、洗礼式で回復魔法の使い手とわかると、教会に確保されてしまう。


 平民なら100%。

 過去には王族だって教会に行かなければならなかった時代があったという。


 ウチの剣術師範のトムさんがそう教えてくれた。


 エレーナがこのまま成長して、強力な回復魔法使いになったら、

 聖女認定ということもありうる。


 そうなると、人生を教会に捧げる必要があるかもしれない。

 極力人前では使わないように。とリョータさんに注意されている。


『オレがそばにいる限り、大丈夫だがな』


 とリョータさんは言うけど。その通りなんだろうな。


 リョータさんはもの凄く強い。

 剣も魔法も。特に魔法が凄い。あんなの見たことがない。


 剣はトムさんやアーノルドさんと互角らしいけど、

 魔法はランスター王国で一番かもしれない、ってトムさんが言ってた。



 でも、もっと凄いのはモフモフたち。

 運動能力も魔法もてんでデタラメ。


 リョータさんでもモフモフ達との稽古、まるで相手にならない。

 というか、見えないけど。モフモフたちの動きが速すぎて。


 魔法も凄い。

 ただの初級魔法なのに、あたり一面がえぐれたりする。


 リョータさんが言うには、モフモフたちは半分神様みたいなものだって。

 納得するしかない。強いだけじゃない。

 念話で会話もできるし、ロボさんなんて実際に話すし。



 不思議なのは、どうしてボクたちの面倒をみてくれるんだろう、ってこと。

 将来はオレたちの役にたてよ、ってリョータさんは言うけど。

 ぜんぜんガツガツしていない。


 最近では、女の人が増えた。

 夫のいない女性を迎え入れて孤児院の面倒を見てもらっている。


 もう少ししたら、少しずつ大人の男性も増やして、

 大きな街にするつもりらしい。



 お母さんがここにいないのは本当に悲しい。

 でも、リョータさんは妹や仲間を救ってくれた。


 それに、ボクたちには専用の魔狼がいる。

 魔狼たちはいつでもボクたちの影に潜んでボクたちを守ってくれる。


 恵まれすぎている。

 リョータさんには感謝しかない。




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