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01 近隣の街に行ってみた

初投稿です。未熟者ですので、誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。

【近隣の街に行ってみた】転移元年7月


 7月となったが、この国には特定の雨季がないようだ。

 ひょっとしたら、冬に雨が多少多いかもしれないが、

 それでも基本的にカラッとしている。


 空には夏空が広がり、遠くに入道雲が見える。

 拠点2から出てしばらく歩くと壁に到達する。

 森から20kmぐらいだろうか。


 壁は厚さ0.5m、高さ3mほどでそれなりの耐久力はありそうだ。

 これはランスター王国が世界樹の森緩衝地帯との境に設置した

 いわば国境のようなものだ。


 防御壁としてはあまり機能しているようには思えない。

 むしろ、自国民に対しての警告の意味合いが強いように思われる。

 緩衝地帯に入ると生命が脅かされるからだ。



『このあたりに来ると魔素が薄くて普通の魔獣は生存できない。私は魔素が薄くても平気だがな』

『うにゃ』


 魔獣は魔素からエネルギーを取り入れる。

 ロボやウニャは魔素のエネルギー変換率? みたいなのが非常に高いらしい。

 だから、薄くても活動できる。


 他には、魔素密度の高くないエリアで生活する半魔獣のような存在がいる。

 通常の野獣と区別がつかないらしい。

 半魔獣は高密度魔素地帯では生活できない。

 しかし、緩衝地帯では魔素が薄くてやはり活動しづらい。


 人間もみかけない。人間の街は壁から30kmほど向こう側にあるという。



 では街へ行こうか。


 1時間ほど歩く(時速15km)と右手に村が見えてきた。

 さらに左手の山沿いに歩いていくと、10人ほどの集団が現れた。


 何か喚いている。すると後ろからも10人ほどの集団が現れた。

 挟撃するつもりか。山賊だな。

 

 なお、この集団については1km以上手前からウニャが探知していた。

 ウニャは調子が良いと2kmぐらいの探知範囲を誇る。

 オレだと、100mぐらいだ。



『ウニャ、早速あれつかってみようか』

『にゃ!』


 あれ、というのは集団幻覚。

 こんな時のために、ウニャとノリノリで共同開発した。

 対象者に地獄を味わってもらう。

 こういうのは、ウニャが大得意だ。


 まず周囲を霧で覆う。

 そして徐々に催眠を掛けていく。

 目がトロ~ンとしてきたところで、マジカルミステリーツアーだ。



 地獄はフルコースだと八つのコースがある。八大地獄である。


【等活地獄】

 死者同士で鉄の爪で相手を引き裂き、骨になるまで戦う。


【黒縄地獄】

 鬼たちによって熱鉄に臥せられ、熱鉄の縄で筋をつけられ、熱鉄の斧でその縄目の通りに切り裂かれる。


【衆合地獄】

 多くの罪人が、崩れ落ちる鉄の山におしつぶされて圧殺される。


【叫喚地獄】

 大鍋の中で煮られて、その皮から骨の髄まで食べられてしまう。


【大叫喚地獄】

 鉄の鋭い針で、口も舌も何度も刺し貫かれ、抜かれてはまた生えてくる。


【焦熱地獄 / 炎熱地獄】

 常に極熱の火で何度もあぶられ焼かれ焦がされ、その苦しみがずっと続く。


【大焦熱地獄 / 大炎熱地獄】

 焦熱地獄の下に位置し、前の6つの地獄の一切の諸苦に10倍して重く受ける。

 また更なる極熱で焼かれて焦げる。


【阿鼻地獄 / 無間地獄】

 地獄の最下層に位置する。大きさは前の7つの地獄よりも大きい。

 剣樹、刀山、湯などの苦しみを絶え間なく受ける。

 これまでの7つの地獄でさえ、この無間地獄に比べれば夢のようであるという。

 


 このフルコースは、気の遠くなるような時間に責め苦にあう体験となる。

 しかし、実際は数分のできごとである。

 フルコースは流石にアレなので、等活地獄を味わってもらう。


『『『『『ヒエー!!!』』』』』


 もう漏らすものはないと思うが、地に伏せて全く動こうとしないので、ウニャに回復魔法をお願いし、ケツを蹴飛ばして歩かせる。


 この魔法で人の精神は破壊される。

 そこから回復させるのはウニャにしかできない。

 彼等も鉱山生活に耐えられる程度には精神が回復していると思うが。



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