19 マレーラ造成
初投稿です。誤字・脱字等ご指摘いただけると幸いです。
とりあえず、最後まで書き終えました。煮詰めつつ投稿する予定です。
【マレーラ造成】転移6年7月
『とりあえず、仮住まいを作ろっか』
リョータは、拠点1,2で作ったような建物を土魔法で作り上げていく。
場所は、クリーク川から西へ数kmといったところ。
それから、川から運河を引っ張っていく。
土魔法による大工事であるが、モフモフ軍団にかかれば、数日の話だ。
幅20m、深さ5m,延長距離20kmにわたる運河ができあがった。
ある程度豊富な水源がそばにないと、水魔法の効きが悪いからだ。
合わせて、この運河を水運として使うことも念頭にある。
まず、領地を区切ってみる。
1辺50kmの正方形を形作るように、高さ3m厚さ1mの壁を張り巡らす。
これは、暫定的なものとする。
中に、街として直径7km程度の星型要塞。壁は高さ5m,幅4mである。
イメージはイタリアのパルマノバ。
16世紀に作られた計画都市で、星型要塞で知られる。
あの星型要塞をもっと大きくする。
非常にゆったりとした星型要塞だな。
そして、センターにも星型要塞。イメージは函館。
周囲は堀として、桜でも植えようか。
星型要塞を選んだのは、単にキレイそうだから。
利便性はどうなのかわからない。
ただ、単純に正方形を作って平安京みたいな道路にして、
というのは、本当につまらない。
できることなら、ある程度道をくねらせてみたい。
この世界は魔法がある。大規模破壊魔法があり、下手すると空を飛ぶ。
要塞のメリットがどんどん失われているので、要塞は戦争用じゃなくて、
治安用というか、野獣や密入国者とかを締め出すためのもの。
上水道は魔法か魔導具。
生活排水は、魔法か魔導具で水をキレイにして排水溝へ。
排出物質は、魔法か魔導具で分解する。
室温は魔道具で調整。
料理に使う火も魔法か魔道具。
とにかく、生活に必要なものは魔法か魔道具。
電気・ガス・水道関係のインフラがほとんど不要だから、
都市計画が楽だな。
道路とか建物の補修も楽。
前世日本だと、ちょっと建物を立てるだけでインフラのパイプを調べたり、
道路の舗装を調べたり、計画書を提出したり。
電柱や電線も大変。場所によっては、重機を使えない。
さて、入植者がくるかどうか心配していたウィリアムだったが、
ユグド街に入れない人を中心にこちらに移動してきた。
数カ月後に、あっという間に移民者が千人を越える。
ユグド街のように、農地を掘り起こし、
スィーツを作り、ビューティ製品を製造していった。
街の名前はマレーラ。
方向としては、自治都市かな。
移民者はこの街エリアから外への移動は原則的に禁止。
ただ、街の権利などを放棄するのであれば、移動は可能であった。
その場合、街に戻れないのだが。
犯罪者だとか、本当に街にいられない人を除いて、わざわざ外に出ようなどというものは出てこない。
冠婚葬祭などで必要のある場合は、届け出をして外出用の腕輪をする。
また、街エリア内であれば、自分たちで村を形成することもできる。
50km四方だから、現状ならば村は作り放題だ。
基本的に無税。
作物の取引権は街。
作った作物は街が一括して買い上げるということだ。
数年後の話であるが、
この国の住民の平均的労働者収入は200万円ぐらいだ。
対して、この街だと500万円程度が普通であり、
しかも、病院代、教育費、は無料。
住居費も基本的に無料なので、食費や娯楽に費やす金額がかなり多い。
娯楽設備も充実している。
スポーツ施設、音楽堂、域内ラジオ、各種テーブルゲーム、飲み屋、カジノ。
いわゆる裏組織は簡単に摘発されるので、出てこない。
性風俗はない。規制していないが、働く人がいないからだ。
シングルマザーに対する手当が充実しており、
あえて結婚する必要がない、といえるほど。
もちろん、伝統的に孤児には優しい。
ただ、働かざる者食うべからず、の思想は徹底している。
病気などの理由のない限り、引きこもりは許されない。
最悪、追放される。
精神的なものは世界樹への祈りで充当された。
非常に豊かな中間層が形成されるのである。
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