入学式前です!
相良友紀の朝は早い。
まずはアラームを消す。
・・・・・
「・・て」
「おきて」
ふと幻聴が聞こえてくる。
なんだ寝不足かな?
すると急に苦しくなってくる。
何かが俺を襲っているのか!
目を開けると、それはそれは大層綺麗な我が妹がいたではないか!
「我が妹よ、おやすみ・・・zzz」
「寝るなぁァァァァァァァァァァ」
妹の怒号が響き渡ったところで目を覚ます。
「お兄ちゃん今日入学式でしょ?しゃきっとしないと舐められちゃうよ!」
妹の声を聞き流しながら直立して着替えを完了させる。
意味がわからない人もいるだろうから説明すると、僕は念が使える。
別に厨二病ってわけではなくて、この世界の人はみんな何かしらの能力がある。
妹は早く走れる。それもめちゃくちゃ速い!
母は、物を軽く動かせる程度で父は水を出せる。
しかし能力の強さには個人差があり、両親はあまり強くない。
まー鍛えればそこそこ伸びる。
そして僕は、世界に8人しかいないSランクの冒険者のうちの1人なのだぁぁぁぁぁあ
なのだぁぁぁぁ
そして僕が今日入学するのは冒険者育成学校という学校だ。
この学校は全国から優れた能力者が入る学校で、入学基準は冒険者であること、年齢は18歳未満となっている。
なのでさまざまな年齢の人がいる。
そして疑問に思うだろう。
Sランクの僕がなぜ学校にいかなければならないのか。
聞いてくれるか?
聞くよね?
ね!