第二話 はじめてのクエスト
すみません、気づくのが遅れましたが、初評価に、しかもブックマークが7件も!
読んでいただき本当にありがとうございます!<(__)>
評価にブックマークしていただいて本当にありがとうございます!
4/10 修正しました。
〔現在〕〈冒険者ギルド/クエストボード前〉
「う~ん...やっぱり最初は無難に薬草採集かな~...」
「あっこれとか良さそう!」
ヒカラン草の採集
報酬:250C
詳細:十本以上採取する事。十本以上採取後、一本毎に追加報酬10C。
ランク:E
「よし、これやってみよ!」
受けようとしたら...後ろから声を掛けられた。
「おいおい嬢ちゃん、そのクエストはEランククエストだぜ?素直にFランクのおつかいでも、やっといた方が良いんじゃねえか?」
「がははっ!違いねえ!嬢ちゃんみたいな弱っちいのが町の外に出たら、魔物に食い殺されちまうぜ?」
「「「「「がははははは!」」」」」
(うぅ…やっぱりこうなる…)
「で、でも、戦わないと強くなれないじゃ無いですか!」
「ほう…?」
部屋の空気が一瞬で変わった。
(えっ?もしかして言っちゃいけない事言った…?)
「…ぷっ」
「「「「「「「「がははははは!(わははははは!)」」」」」」」」
「度胸のある嬢ちゃんだな!おめえなら心配ねえかもな!」
「俺達が話しかけると大体縮こまっちまうのに、言い返して来る奴は初めてだぜ!」
「ほら、俺達からの餞別だ!ちゃんと武器でも買ってから行ってこい!」
「えっ、(さっ300Cも!)あっ、ありがとうございます!」
私はクエストの紙を持ってギルドを出た。
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「ここが武器屋さんか…」
あの後、私は武器屋に向かっていた。
「すみませ~ん…」
「ん?何だ?ここに嬢ちゃんの求める様な物は無いぞ?」
「いえ、あの…そんなにお金が無いので…とりあえずで良いので武器が欲しくて…その…」
「そうか…」
(どうせガキに武器なんぞわからんだろうし適当で良いか…)
「ほらよ、ナイフ、270Cだ。」
(刃が全然鋭く無い…ってか欠けてる…こんなこども包丁みたいなのじゃ戦えないよ…)
「あう…その…300C以内で…もうちょっと切れ味の良さそうな、あの…ナイフってありますか?」
「ほう…(まさかわかるとはな…)わかった、じゃあこっちを持ってけ。200Cでいい。」
「えっ、あの、さっきのより安いですけど…」
「俺からの気持ちだ、持ってけ。」
「あ、ありがとうございます!」
「まさかまだちゃんとわかる奴が居るなんてな…最近の若者も捨てたもんじゃ無いって事か…」
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〔現在〕〈門前〉
私は、薬草採取に草原に向かう為に、スタータイトの町の門に向かい、そこでさっきの守衛さんに会った。
「お?嬢ちゃんギルド登録は済んだのか?」
「はい!さっきはありがとうございました!」
「ま、良いってことよ。でも嬢ちゃんFランクのクエストで外に出るようなクエストは無い筈だが?」
「えっと、実はこのクエストを受けたんです。」
私は守衛さんにクエストの紙を見せた。
「あぁ、Eランクのクエストを受けたのか。まあ、身寄りも無しに子供二人で来た嬢ちゃんなら大丈夫かもな。頑張って行ってこい!」
「はい!行って来ます!」
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〔現在〕〈森林〉
「ふう、ようやく喋れるな。」
「ごめんね?ずっと黙ってて貰っちゃって。」
「別に良い、面倒くさいのはお断りだからな。」
「ありがとう。」
「それで?ヒカラン草の見た目はわかるのか?」
「あ…」
「はぁ…ったく、ヒカラン草は昼だろうが夜だろうが何時でも光っているから分かりやすいだろう。」
「ありがとう…」
「全く…」
「ごみん。」
「本当に謝る気があるのか?」
「あっ、これじゃない?光ってるし。」
「誤魔化しおったな?はぁ…ったく、あぁ、これがヒカラン草だ。」
「この辺いっぱい咲いてる!」
「あぁ、全滅させん様に必要な分だけ持っていけ。」
「わかった。」
私は、ヒカラン草を15本採って、ギルドに戻った。
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〔現在〕〈冒険者ギルド〉
「お?嬢ちゃん早かったな?」
「もしかして…」
「はい!見つかりました!」
「「「「え?」」」」
(あれって結構森の奥地に咲いてるからEランクなんじゃ無かったか?)
(あぁ、普通の採取だったらFランクだもんな。)
「えっと…十本と五本ですので…合わせて300Cです。」
「はい!ありがとうございます!」
「嬢ちゃんすげえじゃねえか!」
「まさかクリアしちまうなんてな!」
「えへへ…運良くいっぱい咲いてる所を見つけられたんです。」
「そうか、だが、運も実力の内って言うだろ?嬢ちゃんの実力だ!」
「ありがとうございます!あっ、それと、安心して泊まれる宿とか知りませんか?」
「宿か…白の子猫亭とか良いんじゃねえか?」
「確かにあそこなら安心だな!」
「ありがとうございます!そこに行ってみます!」
「おうよ!明日も頑張れよ!」
「はい!」
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〔現在〕〈白の子猫亭〉
「ここかぁ…えっと…すみませ~ん…」
白の子猫亭は木造で、日本の旅館みたいな見た目をしていた。
「いらっしゃい!二人かい?」
「えっ、あっ、はい!」
「二人ともちっちゃいからベットは一つで良いかい?そっちの方が安いしね。」
「えっ、えっと、フェンはそれでいい?」
「それでいい。」
「じゃあそれで。」
「了解!一泊朝晩ご飯込みで50Cだよ!」
「じゃあ、三日分先払いって出来ますか?」
「それなら、三日分先払いで150Cだよ!」
「はい。」
「今ちょうど晩ごはんの時間だからそこのテーブルに座って待ってな!」
「はい!」
その後、晩ごはんを食べて、部屋に向かって横になった。
「ふう、美味しかった~!」
「うむ、人の飯もなかなか良いものだな。」
「何か色々あった一日だったなぁ…」
「明日もまた行くんだろう?早めに寝ておけ。」
「わかった。」
私は明日に備え、眠りについた。