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時空使いで人間が苦手な少女(?)の異世界冒険記。  作者: ゆく猫
第一章 仲間が出来たよ!
3/5

第一話 冒険の始まり

4/10 修正しました。

5/15 誤字の修正、加筆しました。


 〔現在〕〈森林〉


 「ちょ...ちょっと!早...早いって...」


 「ふむ...お主が遅いのではないのか?」


 「言った俺が悪かった。」


 「ふむ...何故お主は女なのに一人称が『俺』になるのだ?」


 「それは...」


 私はこれまでの成り行きを説明した。


 「ほう、そんな事があったのか。」


 「うん...紫苑...」


 「そんなに落ち込むでない。また会える気がするんだろ?信じて進めばいいではないか。」


 「うん、わかった...フェンリルじゃ呼び辛いし、フェンって呼んでいい?」


 「好きにしろ。」


 「うん...ありがとう。」


 「面倒くさいな...乗れ、連れてってやる。」

 「えっ」

 「乗れ」

 「はい。」


 私はフェンに乗って、付近の町、[スタータイト]に向かった。


 「あとどれ位で着きそう?」


 「ふん、我にかかれば後2分位で着くわ。」


 「そっか。ってかフェンの事どう説明しよう...」


 「従魔だ。で通じる。」


 「わかった、そう言うよ。」


 しばらくしてスタータイトの町が見えて来た。


===================================


 〔現在〕〈森林/門の近く〉


 「うわぁ、やっぱり門番さんとか居るよねぇ…フェン小型化とか出来ない?」


 「人の姿をとる事は出来るが?」


 「じゃあそれお願い!面倒は起こしたく無いんだよ…」


 「うむ…出来ることならやりたくは無いのだがな。」


 そして、フェンの体がどんどん、どんどん縮んでいき…白髪の小さい男の子になった。


 「えっ…えっ?」


 「だから出来ることならやりたくないのだ!」


 「声まで可愛くなっちゃって…」


 「しょうがないであろう!我はまだ250でフェンリルの中では子供なのだ!」


 「狼だとでっかいんだけどねぇ…」


 「ほら!行くぞ!」


 「はいはい。」


 


====================================


 〔現在〕〈門前〉


 「あの~…」


 「ん?なんだ?」


 「町に入りたいんですが…」


 「そうか、なら通行証を提示しろ。持ってないのなら200ケルンだ。」


 (200ケルンって大銅貨二枚で良いのかな?でも…)

 「すみません持ってません。」


 「何?そうか…子供だしな、しょうがないか。」


 (そっか、この世界だと成人は16からだっけ。)

 「すみません…」


 「面倒くさいだろうが、一度詰所まで来てくれ。おーい!ダニーこっち見ててくれ!よし、行くか。」


 「はい、わかりました。」(フェン、行くよ。)(小声)


 (あぁ。)(小声)



===================================


 〔現在〕〈詰所〉


 「それじゃあ、この水晶を握ってくれ。」


 「これは...?」


 「よくわからん。よくわからんが、握ったそいつが犯罪を犯していると黒に鈍く光る魔道具だそうだ。」


 「はぁ...。」


 私は、その水晶を握った。


 「じゃあ、手を開いてくれ。」


 「はい。」


 「...うん、大丈夫だな。よし、町に入っても大丈夫だ!」


 「ありがとうございます!」


 「...嬢ちゃん、もしその気があるなら、冒険者ギルドに入るかい?」


 「?どうしてですか?」


 「あぁ、ギルドカードがあれば、次から町を自由に出入り出来るからな。」


 「それなら...入ります!」


 「それじゃあ、俺が案内してやる。どうせ場所も判らないんだろ?」


 「何から何までありがとうございます!」


 「フッ、良いってことよ。」



==================================


 〔現在〕〈冒険者ギルド前〉


 「それじゃあまたな、何か困った時は声を掛けてくれ。」


 「ありがとうございました!」


 ・・・・・・


 「ふう、ようやくついた。後はここで登録して、とりあえずはって感じかな。」


 「ふむ、ようやくか。我が話すとどうせややこしくなるのだろう?また黙ってるのか...」


 「あはは...ごめんね?」


 「まあよい。ほら、さっさと済ませてしまうぞ。」


 「わかった。」

 (う~ドキドキする。)


 私は、ギルドの扉をゆっくりと開いた。


 (うわ~何かイメージ通りな感じだなぁ...そうだ、カウンターで登録しなきゃ。)


 「あの~すみませ~ん。」


 私は、カウンターの女の人に声を掛けた。


 「はい?なんでしょう?」


 「冒険者登録をしに来たんですけど...」


 「了解しました。それでは...この...よいしょ。水晶に手を触れて下さい。」


 「あ、はい。」

 (重そう)


 私が手を触れると、横からカードが出てきた。


 (えっ、そっち?横なの?上じゃ無いの?)


 「えっと、これで登録は完了です。冒険者ギルドについて説明しましょうか?」


 「えっ、あぁはい、お願いします。」


 「はい、え~、冒険者ギルドは、その名の通り、冒険者達のギルドです。ギルドには、軽くランクが決められていて、下から順に、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSS、と、なっております。ギルドには、特に決まりはありませんが、冒険者間での戦闘は、基本許されておりません。ですが、決闘と宣言され、両者の同意が為されれば、町中でも大丈夫です。それと、クエストについてですが、Eランク迄は、失敗しても特に何もデメリットはございません。Dランクからは、違約金が発生します。クエストは、ボードから剥がし、成功したら依頼人にサインをしてもらい、ここに持ってきて頂ければ成功となります。常時依頼の場合は、ここで私がサインをします。クエストに『受付代理』と書かれている場合もここで大丈夫です。ランクアップはポイント制となっております。最初はFランクのクエストを10回か、Eランクのクエストを5回です。」

 「まぁ...こんなところですかね。」


 「説明ありがとうございます。」


 「いえ、大丈夫です。もしこれから、クエストを受けるのであれば、あちらのクエストボードでお受け下さい。受けられるクエストは、自分より一つランクが上のクエストまでです。」


 「ありがとうございました。」


 私は、クエストを受けに、クエストボードに向かった。

変なところなどございましたら、感想にお書き下されば、作者が小躍りして喜びますw

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