表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『覇食の中華 -グルメ・ワールドウォー開戦-』  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/41

第八階層:中東・香と砂の無限市場 ― 千夜一夜のテイスティング ―

【舞台:バザール迷宮《無限市場マディーナ》】

舞台は、果てしなく続く市場迷宮。

スーク(市場通路)の無数の分岐。あらゆる料理と香辛料が交錯し、

正解も罠も、すべては“選ぶ舌”に委ねられる。


ヒカリ(喉を潤しながら)

「ここ、迷ったら終わりだね……選択肢が多すぎる」


アミーナ(目を輝かせて)

「ふふ、私たちの“故郷”にようこそ。ここでは、料理も嘘を吐くの」


ライスバーグ(眉をひそめる)

「味に嘘だと? そんなの、料理じゃねぇ!」


シノブ(冷静に)

「……そう。けれどここでは、“一番おいしい嘘”こそが価値なのよ」


【試練:テイスティング・キャラバン】

この階層で課されるのは、“正解の味”を見抜くこと。


市場に現れる無数の料理屋台の中から、

『本物の物語』を持つ料理=真実の味を探し出す試練。


選んだ料理に宿る「記憶」「文化」「命」が評価対象となる。

選び損ねれば、“舌”を封じられるリスクも。


【市場の誘惑】

各分岐に現れる“試食屋”には、それぞれ個性豊かな料理と店主が現れる。


● ファラフェル婆(嘘つきの逸品)

「これはね、100年前の砂嵐の中で焼かれたファラフェルよぉ〜」

→ 実際は昨日作った冷凍もの。舌がしびれる“まやかしスパイス”入り。


ヒカリ(むせて)

「ぐっ……口の中、嘘のピクニックかよ……!」


● ハミッドのケバブ屋(半真実)

「このケバブには、俺の初恋が詰まってる!」

→ 実際、片思い。切ないけど本気なので“味の深み”あり。


ライスバーグ(かみしめながら)

「……これ、失恋の味だ。だが……いい」


● ニナのバクラヴァ店(真実の料理)

「私の祖母が、戦火の中で守ったレシピなの」

→ 家族の記憶がそのまま宿る“本物の甘味”。選ぶべき“真実の一皿”。


シノブ(静かに)

「これが、レシピが語る物語……。ようやく辿り着けた」


【試練の最奥:千夜の主】

最終試練として現れるのは、“語り部の料理人”シャフラーザード。

彼女は1,001のレシピを語り、その中に“一つだけ嘘のない料理”を紛れさせてくる。


シャフラーザード(微笑んで)

「私の料理は物語。味覚は、最も正直な読者……選んで?」


【選択の結末】

アミーナが選んだのは――

《香る羊の煮込み“サヒールの涙”》。

かつて内戦で失われた幻のレシピ。

それは、彼女の母が最後に作ってくれた、家族の味だった。


シャフラーザード(瞳を伏せて)

「……貴女は、物語を味で繋いだ。

ならば次の階層へ、“味覚の記憶”を持って進みなさい」


【秘伝・第七節】

『料理とは選択。

無数の味の中から“誰かの真実”を掬い上げる者に、次の扉が開かれる』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ