第六階層:南米・炎の炙り台地 ― 太陽と生肉の契約 ―
【厨界・第六階層:炙り台地】
熱波。空を焼き尽くすような真紅の太陽が、大地を照りつけていた。
岩肌は常に熱を帯び、空気すら波打って見える。大地のあちこちに設置された巨大グリル台と、天を突く肉のトーテム柱。
ヒカリ(汗だく)
「さ、さすがに焼きすぎじゃない……!? 湿気ゼロの肉汁地獄だよ!?」
リンミン(頭にタオルを巻きながら)
「乾くッ! 鼻の中から魂まで焼けて乾くぅぅ!」
ライスバーグ(真顔)
「ここは火と肉の階層……火力は語彙を奪う。黙って焼けということだ」
シノブ(静かに頷きながら)
「――ここでは、“火入れ”そのものが勝負ね。火の入れ方で、料理の命運が決まる」
【登場:炎の守護者・カルナ・サンファイア】
そこに立っていたのは――
陽光のように輝く髪をなびかせた、筋肉に覆われた巨大な男。
背中には焚き火を模したタトゥー。腰には串刺しの肉束。
■ カルナ・サンファイア(太陽の肉守)
「火を恐れる者に、料理する資格はない。
だが、火を侮る者には、“肉”は笑わない――」
彼が投げたのは、巨大な生肉の塊。そして静かに言い放つ。
【試練ルール:命の火入れ審判】
テーマ:「肉を通して、命と向き合え」
条件:
使用可能なのは“肉”と“火”のみ。
調味料は禁止。素材そのものの声を聞き、完璧な“火入れ”を施せ。
火力調整、焼き加減、煙の香りで“想い”を乗せろ。
リンミン(泣きそう)
「味付けもなし!? え、火と肉だけで戦えってこと!? 私の人生、下味でできてるんだけど!?」
ヒカリ(目を閉じて肉を手に)
「違う……火入れって、“料理に自分の命を通す行為”なんだ。
……今の私が、何をどう焼くか。それだけなんだ」
【バトル:ヒカリ vs カルナ】
カルナの一品:
《アルゼンチン風 原始パリジャーダ》
→ 火柱を使った三段階焼き。外皮はカリッと、中心はレアで血の香りすら残す、“生命の炎”を象徴する料理。
ヒカリの一品:
《魂炙り・白鶏と梅スモークの炭火焼》
→ 火力の強弱で“梅三郎の火入れ技法”を再現。煙で香りをまとわせ、焦げ目に“感情”を刻んだ一皿。
カルナ(驚愕)
「これは……“誰かを生かしたい”という火――貴様、火を“祈り”に変えたな」
【試練突破・カルナの炎の勲章】
カルナは黙って拳を振り上げ――ヒカリと拳を合わせた。
次の瞬間、太陽のような火印が彼女の腕に宿る。
【秘伝・第五節】
『火は剣であり、心である。焼き加減とは、“魂の覚悟”を映す鏡なり』




