第十五章:「味覚迷宮の扉を開け!レシピは心を映す鏡」
◆ついに現れる「隠し文字」
ヒカリ(古文書をじっと見つめて)
「……ちょっと待って。これ、光の角度で浮き出てくる文字がある」
リンミン(驚いてのぞき込む)
「えっ!?見えない、どこどこ?うわっ…本当だ!」
ライスバーグJr.(ニヤリ)
「見逃しがちなんだよな~こういう古文書ギミック。さすが目のいい委員長」
ヒカリ(ドヤ顔)
「細かい作業は得意なのよ。あんたたちみたいに鈍感じゃないの」
リンミン(むくれて)
「言い方ぁ!!」
◆隠された謎、“五感の欠片”の解読
ヒカリ(浮かび上がった文字を読み上げる)
「“五感のすべてを用いし時、真なる旨味は扉を開く”……って、まさか料理で謎解きって感覚も含まれるの?」
リンミン(ぱっと表情を明るくして)
「つまり、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚……全部使うのね!何このゲーム感覚!」
ライスバーグJr.(指を鳴らし)
「任せろ。俺の鼻は匂いの探知機だ。ラーメンのスープだけで出汁の産地当てられる」
ヒカリ(疑いの目)
「じゃあこの隠し香料、当ててみなさいよ」
ライスバーグJr.(クンクン…そして間)
「……わかんねぇけど、気合いで当てる!!」
リンミン(ツッコミ)
「気合いで嗅覚使うな!」
◆味だけじゃない?聴覚で探る隠し調理法!
ヒカリ(鍋を火にかけて)
「ねぇ、この火加減、なんか音が変じゃない?」
リンミン(耳を澄ませて)
「たしかに……パチパチっていうより、トクントクンって音してる。心臓の鼓動みたい」
ライスバーグJr.(ひらめいて)
「それだよ!レシピにあった“心のリズム”って、比喩じゃなくて実際の音だったんじゃねぇか?」
ヒカリ(感動して)
「やっぱ料理って、生きてるんだね……」
リンミン(ポツリ)
「料理は鼓動……いいこと言うじゃん、意外と詩人」
ライスバーグJr.(自信満々)
「俺の鼓動で麺が茹で上がるってな!!」
ヒカリ&リンミン(即ツッコミ)
「それは絶対無理!!!」
◆“触覚”でレシピを補完せよ!
ヒカリ(生地をこねながら)
「この生地、なにか違う。硬さが微妙にズレてる気がする…」
リンミン(隣で生地を触る)
「うーん、弾力がちょっと足りない?水分量ミスったかな?」
ライスバーグJr.(手を突っ込んで)
「よし、こういうときは!俺のゴリラ握力で──」
ヒカリ(冷たい目)
「触るな。潰れる」
ライスバーグJr.(しょんぼり)
「……俺、なんでいつも触る前に怒られるんだろう」
リンミン(クスッと)
「そりゃ、触る前から悪意が見えてるからよ」
◆最終ステップ:五感の融合で扉を開け!
ヒカリ(五感を使って調理を終え)
「よし……最後に味見。これは、今までと違う……!」
リンミン(目を見開いて)
「うわ……何これ、体の芯に染み込む感じ……!」
ライスバーグJr.(涙ぐみながら)
「こ、これが……料理ってやつか……(初めての感動風)」
ヒカリ(微笑み)
「この味、きっと梅三郎さんも見たかった味だよ」
リンミン(そっと目を閉じて)
「うん……これが“心の波動”の真実だったんだ」
(背後で、古文書がふわりと光り、次なるページが浮かび上がる)
次章――真のレシピ、その封印を解くため、“料理人の試練”が始まる!