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Ep.25「白の舞台の上で」

近親相姦を起草させる描写が含まれています。

「……ああ、帰りましたか。……凛彗(りんぜ)は?」

「……申し訳ございません」

「……」

「……次は、うまく」

「……はあ」

「……」

「いいですよ、構いません。仕方がないのです、お前は彼の代替品に過ぎないのだから」

「……」

禮世(らいせ)? 凛彗になるのであればわかるでしょう。私が何を求めているか」

「……はい」

「いい子ですね、さあ」


 何者にもなれぬ己が身を呪いながら、

 神になろうとする者に身を委ね、

 欲の海に溺れていく浅はかさを。

 どうか、救いたまえ。


 ◇


 〝純白の街〟セツカ。

神霧教(しんむきょう)』の本部がある、ツクヨミ大陸本土から少し離れた島にある年中雪化粧の街だ。

 以前までは、観光の名所と言われていたらしいが、霧が広がるにつれて人は寄り付かなくなったという。島は水平線を覆う霧にごく近い場所にあるからだ。濃くなればなるほど、忌避意識が高まる。そういえば、漆々(しちしち)さんは覚悟がないとあれに耐えられない、とか言っていたな。

 そうして、徐々に住人たちは本土へ移住、無人島になりかけていたところを『神霧教』を興した白樺(しらかば)家が島を丸ごと買い取って、教団本部を設置した。

 ――それが凛彗さんから聞かされた一通りの情報。

 島への出入りは教団による送り迎えのみで、他に手段はないらしい。つまるところ、行きはよいよい帰りは来ないというわけだ。


 冷たい海風が頬を撫でる、なんてこともなく、ボクらは温暖な気温に保たれた教団保有の船内でじっと座っていた。周囲には一様に白装束を纏ったひとたちが監視するように、佇んでいる。船内を見て回るわけもいかないから、ボクはふと隣に座った凛彗さんを見た。

 いつもと同じ横顔になぜか輝いて見えるのはあれだろうか、初めての夜を過ごした初々しい気持ち、のようなものなのだろうか。いかんせんそのあたりの感情を、つい昨日取り戻したのでよくわからない。

 朝起きて顔を合わせたネウには「……お楽しみだったか、顔色がずいぶんいいぞ」と言われた。なぜか不機嫌だった。

 鏡を見たけれどいたって普通のキズモノの顔だったから、「ふつうだよ」と答えたが、ネウはなんだか全然納得していなかった。


 それにしても。


 告白した後はあっという間だった。

 凛兄ちゃんが素早くボクの手首を掴んで、ベッドにひっくり返した。え、あ、あの、とか言っていると彼はごめんね、嬉しくて、ちょっと無理だ、と荒い息の中でこの上なく艶っぽい顔をして言うものだから、ボクも息が止まった。息が止まって食われて、それから。

 今思い出しても顔に熱が、

 ――いや違う、そんなことをしに来たのではない。ボクは緩みそうになった頬を両手で押さえ込んだ。


 平たく言えばこれはお家騒動を収束するための里帰りなのだ。ボクはその付き添い。

 起きた後、ふたりでのんびりお風呂に入って、それじゃあ朝ごはんでも食べようと思っていたところに、『神霧教』の関係者はやってきた。

 お迎えです、と感情のこもらない声で言って、凛彗さんを連れて行こうとした。ので、ボクが「付き添います!」と叫んだ。彼らは一瞬戸惑ったようだったけれど、意外にもあっさり了承した。

 ボクのことも織り込み済みだったかもしれない。

 でも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、……って。なんだって?

 ボクの許可ってなんだよ。

 自覚はないけれど若干混乱しているようで、思考がとんでもない方向に飛んで行っている。

 危険だ、やめよう。


 この里帰りは、俗にいう「早く孫の顔を見せなさい」とかそういう次元の話ではない。

 幻覚まで見せて帰るよう催促する実家なんてふつうじゃないのは、いくらボクの倫理観や常識がぶっ壊れていようと、わかる。そんな家に凛彗さんひとりを帰らせるなんて、彼がいくら強いって言ったって心配だ。

 いや、〝心配〟というのは正しくない。

 単に待っていられないだけ。ボクの忍耐力がないだけだ。

 長い時間を、不安でそわそわしたままではボクの頭がどうにかなりそうだった。


「……ユウ君?」


 突然隣にいた凛彗さんに呼ばれてボクははっとする。手持無沙汰すぎて思考の海に深く浸かりすぎた。目が合うと彼は、やわらかく笑った。


「……大丈夫だよ、僕がいるから」


 その言葉だけでこんなにも勇気づけられる。

 ありがとうございます、とボクも笑い返した。


 ◇


 雪に包まれた街には教団の関係者、即ち『神霧教』の信者しかいない。だから皆一様に白装束で身を覆っている。男女の区別がつきにくい法衣にフードを目深に被っているから個人の判別は部外者のボクにはほとんど不可能。わかるのは子どもか大人か、それくらいだった。

 船着き場につくと白装束の集団が恭しく凛彗さんを迎え、ついでボクを見て無反応だった。あからさまな差別的態度にちょっと感動を覚えた。


 それからひときわ目立つ建築物『王宮』と呼ばれるところに案内された。精緻な彫り物があちこちにされた外壁も瓦造りの屋根も白一色で、雪像の大作かと思った。荘厳で威圧感のある佇まいだった。

『王宮』へは巨大な羽つり橋を渡って入る。小説の挿絵くらいでしか見たことのない立派な橋で、物語のなかに飛び込んだような錯覚を覚える。なにもかも、大袈裟で大仰で、舞台装置じみていた。


 ここがもし、舞台の上なら。

 主演は一体誰なのだろう。


『王宮』に入ってすぐ別室に案内される。着替えをするよう命じられた。

 案内役の白装束さんが、正装に着替えること、私語は慎むこと、吟慈さんのことは『教祖様』または『導主(どうしゅ)様』と呼ぶこと、危険物は持ち込めないことを淡々と説明した。

 ボクは、街のひとたちが着ていたフードつき法衣に着替えさせられた。もちろん危険物入りのパーカーは没収である。

 法衣の下には簡素なワイシャツと半ズボン。包帯も没収だった。なぜ。布が直接素肌に擦れる感覚は久しぶりで、ちょっとむずむずする。

 ついてきたネウは早々に飽きて寝ていたから、フードの中に入れた。しかしフードは被るのが作法のようで、ネウの寝床にはできなかった。ネウは渋々と言った風に地面に降りた。

 凛彗さんを待っていると、部屋から出てきた彼の格好はボクとは全く違うもので、目を見張った。


 裾や袖に重厚かつ緻密な刺繍のなされたジャケットにはマント、そして折り目正しいスラックス。

 比喩しようもなく、完璧な王子様仕様だった。

 まるでおとぎ話から飛び出てきたみたいな完璧な見目である。さすが、類まれなる美貌。眩しい。


「……かっこいい……」


 思わず、こぼれた称賛の言葉を凛彗さんがふっと笑って受け取った。

 うわ、笑みが輝いている。かっこいいなあ。そんなボクを見てネウが「……っち」と舌打ちした。なぜ。

 案内役のひとが現れてボクらを教祖様――吟慈(ぎんじ)さんのもとへ案内した。室内も真っ白だった。しかし廊下に敷かれた絨毯だけが真っ赤だった。


「教祖様が随分お待ちになっておいででしたよ。(みそぎ)もされて……」


 禊? 禊って、身を清める……あれか?

 案内役は前を向いたまましみじみと言った。

 相手の健気さを前面に押し出した言葉に、


「……僕にそのつもりはないよ」


 凛彗さんの声は冷たかった。ぶっきらぼうな言い方だった。


「何をおっしゃいますか、お世継ぎがいなくてはこの教団は滅んでしまいます」

「……」


 滅んだ方がいいんじゃないか、と喉元まで出かかった言葉をぐっと飲み下す。

 短気は損気、だ。

 訳がわからないまま、巨大な両開きの扉の前に着く。緻密な彫り物は天使ふたりが球体を取り囲んでいる構図だった。

 案内役が声を張り上げる。


「――我らが導主、親愛なる教祖様。連れて参りました」


 案内役の声はいっそ忌々しいまでに弾んでいた。けれど、扉の向こうからの返事は遅かった。

 ごそごそと衣擦れのような音がして、それから、やけに厳かにゆっくりと外側に開く。

 部屋には天蓋のついた寝台がひとつだけ置かれていた。それ以外はほとんどなにもなく、壁も天井も白いから果てがわからなかった。寝台の周囲には真っ赤な絨毯――ではなく、薔薇が隙間なく敷かれていた。

 天蓋から降ろされた何重にもなったレースのカーテンの向こうに、誰かがいる。影が緩慢な動きでカーテンを開いた。現れたのは目が覚めるような美貌の男だった。

 目が覚めるような真っ赤な髪、紫苑色の瞳、長い睫毛と通った鼻筋。線の細い体をやはり真っ白な装束で覆っている。

 足元は長い裾で覆われていて、肌が見えているのは精々顔くらいなのに、官能的な雰囲気が漂っていた。体つきだけでは男か女か容易に判断はつかない。


 白樺吟慈さん。

 彼を見たのは、幼い頃の一度だけだ。話しかけられたのもその、一回だけで、以降は近寄られることすらしなくなった。物腰も物言いもやわらかなひとだった。でも目だけ笑っていない笑顔が多くて怖かった印象がある。


「凛彗……」


 吐息混じりの恍惚とした声が耳朶を打つ。鳥肌が立った。

 蕩けるような甘い声は、息子との再会を喜ぶ父のそれではない。


「ああ、やっと来てくれたのですね……この時を待ち侘びていましたよ……」


 吟慈さんは凛彗さんに抱き着いた。衣装の裾が空気を含んでやわらかく舞い上がったのを、ボクはなんとなく目で追っていた。

 抱擁する様は、明らかに家族の域を超えていた。その目は子どもを見るそれとは全く違う。

 長年会うことが叶わなかった恋人を見るそれだ。

 ――皮膚が粟立つ。言い様のない気持ちの悪さだった。思わず凛彗さんの袖を掴む。それに気づいたのは彼と、吟慈さんだった。


「……遊兎都(ゆうと)?」


 凛彗さんの声で、吟慈さんはようやっとボクの存在に気づいたらしい。

 目を細めて、品定めするみたいな視線を向けられる。


「おや、君は……」

「ゆ……、遊兎都です。……お久しぶりです、吟慈さん」

「……」


 無理矢理笑った。

 引き攣っているのが自分でもわかった。


「……ああ、君ですか……」


 どくん。

 心臓が幼い頃の記憶を呼び起こして大きく跳ねた。

 不快でたまらない、お前の存在自体が不愉快だ、とでも言われているような眼差し。

 幼い頃に挨拶した時も同じ顔、同じ言葉を掛けられた。「そよぎゆうとです。よろしくおねがいします」と自己紹介したボクに向けたものと同じ。

 年端もいかぬ子どもに対し、彼は遠慮なく悪意を見せた。父さんは気付いていたのか、次の日から「挨拶はもうしなくていいよ」と教えられた。


「まだ一緒にいたのですね」


 飽きもせず、つきまとっているのか。

 そんな風に言われているように感じた。


「そう……、ですね」

「……ふうん?」


 苦しい。冷や汗が滲むのを感じた。

 剥き出しの悪意に息が詰まる。


「ずっと……、一緒だよ」


 裾を引くボクの手に凛彗さんの手が重なった。

 あたたかい。すっと、息詰まる心地がほどけた。


「……ずっと?」


 不可解さを露わにした吟慈さんが訊ねる。


「……そう。……だから、あなたの要求には応じない」

「……」

()()()()()()()()()()()()()()


 ――え?

 今、なんて言った? 子を作る、だって?


「凛彗……。わがままはいけませんよ、子どもじゃないのですから」

「……遅めの反抗期だよ」

「凛彗……」


 ため息混じりに吟慈さんは凛彗さんを呼んだ。その声は「もう、わがままばっかり言って」という親のそれだった。中途半端に親の情が混じって、気味悪さが助長される。

 なんだこの、胸糞悪い三文芝居みたいな光景は。


 これが舞台の上なら。

 主演は吟慈さんだ、っていうのか?


 吟慈さんが凛彗さんの頬に両手を添えた。そのまま彼が背伸びをして近づく。

 ――何を、する気なのか。


 やめ ろ そん なこと ゆるさ――な

 そのひ とは ボクの ――

 ――――? ボクの、


「ッ遊兎都?」

「おい、バカッ!!」

「教祖様ッ!!」

「導主!!」


 いろんな声が、ぐわんぐわん頭に鳴り響いた。なんだろう。

 気が付いたら、吟慈さんが倒れていた。

 あれ。なんで?

 ボクと同じ格好をしたひとが、彼を助け起こそうと周りに集まっている。

 何が起こった?

 ――短気は損気って自分に言い聞かせていたの、ボクじゃなかったか。


「……遊兎都」

「あ……」


 ネウの呆れた声に、じわじわと自分が何をしでかしたのかを理解する。

 ()()()()()()()

 凛彗さんに口づけしようとしている吟慈さんに、ボクが横から体当たりしたのだ。

 カッターナイフを取り上げられていなかったら、刺し殺していたかもしれない。


「……り、凛彗さん、あの……ボク……」


 血の気が引いた。怒られる。

 これはさすがに凛彗さんも――


「ああ、遊兎都……ッ!」


 抱き締められた。

 抱き締められた……?


「僕のために……そんなに怒ってくれるんだね……嬉しいなあ……」


 抱き締められ、ついでに抱き上げられた。顔が近くてドキドキする。

 いやドキドキしている場合じゃないのだけれど!

 吟慈さんが白装束さんたちに手を貸してもらいながら起き上がった。目で人が殺せそうだった。

 凛彗さんはそのまま、ボクを腕の中に閉じ込めた。


「へえ……」


 殺意、悪意、敵意。あらゆる害意が紫苑色の目に混ざっている。

 思わず目を逸らした。とても見ていられるものじゃなかった。

 言い訳を探しても、見つからない。見つかるわけがない。


 ほとんど無意識の行動だった。

 凛彗さんに近づく彼を、ボクは敵だと認知した。認知してすぐ、考えるより先に、体が。

 体が敵を排除しようとした。


「あ、……あの……ボクは……」


 言葉を探すボクの代わりに凛彗さんが口を開いた。

 ずっとボクの頭を撫でてくれている。


「見ただろう? 僕を守るためだよ。……ううん、僕への独占欲かな……どちらにしても嬉しいけれど……僕はこんなに愛されているし、僕も彼を愛している……だから、君が介入する隙間なんてないよ。……ああ、いや。……隙間すら、ないね……一心同体だ……」

「凛兄ちゃん……」


 饒舌に語る彼の横顔を見ながら、ボクは段々冷静になってきた。

 ――独占欲。

 ああ、まったくその通りだと思う。


 だから、()()()()()()()()、なんて考えが生まれる。


 ボク以外の誰かが凛兄ちゃんに触れるのが許せなかった。嫌なのではなく、許せない。

 ボクのものじゃない手が、唇が、触れるのが許せない。気持ち悪い。気色悪い。

 勝手に触らないでほしい。彼はボクのものだから。


 ――口に出すととんでもない我儘だ。言わずに飲み込んだ。痛くて苦い。

 ひとりで悶々と考えるボクを置いて状況は進んでいく。

 上機嫌の凛兄ちゃんは、吟慈さんに拒絶の言葉を重ねた。


「……僕は遊兎都のものだから君の子どもなんて作らない。そもそも……。僕は白樺家との縁を切りにここに来たんだよ……禮世をあんな目に遭わせておいて、僕を求める意味もわからないしね……」

「縁を切る? 私と?」

「うん……僕は遊兎都と生きる。というより、……彼としか生きていたくない……彼の存在する世界にだけ僕は存在するんだ……」

「はっ、……随分とご執心なようで」

「そうだよ……?」


 凛兄ちゃんがごく自然にボクの唇を奪った。強引に舌が割って――

 あぁ、だめだ、そのキスはボクの頭がばかに、なる、から……。


「……ッは」


 やっと息ができた。凛兄ちゃんのきれいな顔が視界いっぱいにあるのは心臓に悪い。


「はあ、……かわいい。……ね? もう僕は彼の虜なんだ、彼以外は何もいらない。……だから僕を執拗に追いかけるのは……やめてくれる?」


 冷たい声、醒めた目。

 怖かった。向けられている吟慈さんは暫く無言だったが、「……ああ、凛彗。可哀想に」と言った。

 可哀想に、と同情した。


「梵遊兎都、聞いた通りでした。お前は()()()()()()()()()()……『()()』」


 他人の、――なんだって?


「お前は、忌むべき存在です。ですが利用価値もある」


 忌むべき存在? 利用価値?

 誰が? 誰に?

 ボクに?


「だから彼女に引き渡すのが吉でしょう。お前さえ手中に収めれば凛彗はいい子に戻るだろうから」

「……は?」


 彼女って誰の事だろう。

 思考を巡らせているところで、後ろの扉が再び開く。かつん、とヒールが床を叩く硬い音がした。


「おや、これはこれは……。懐かしい顔がいるじゃないか」


 聞き覚えのある声に体が強張った。

 舞台の上に、主役級がもうひとり。


 凛兄ちゃんがゆっくりと振り返る。その姿が目に留まる。

 白のパンツスーツを纏った女性。漆黒よりも少し薄い、薄墨色の長髪をした強い意志を宿した橙の目をした佳人。

 エデンの〝女帝〟久遠寺(くおんじ)雅知佳(まさちか)

 かつてのボクの恩人である。

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