彼女づらする幼馴染み
ん~この部で完結は勿体ないから五部構成で完結させます
「次回、このシリーズ完結」
「真姫のやついったい何をするつもりなんだ…?」
俺は改めて真姫の言葉を思い返した。俺を好きだと言った事。照れ隠しで突き放してた事。俺が真姫に恋愛感情を抱いていると思い込んでいた事。急に冷たくなった理由は納得したが、好意を持っていると勘違いされていることには納得がいかなかった
「まさか真姫があんなふうになるなんてな。変な事しなければいいんだけど」
勝手な言い分で暴走気味になっている。真姫がしてくる事に不安を覚えずにはいられなかった。
朝目を覚ますと、腕に違和感を感じた。何やら柔らかい物が当たっている。顔を向けると、ベッドの中に真姫の姿があった。
「なっ!?なんで真姫がここにいるんだよ!?」
驚きのあまり、俺はベッドから飛びのいた
「おはよう、真一。彼女の私が起こしに来てあげたんだよ」
「彼女って何?真姫と恋人になった覚えはないんだけど」
「これからは素直になって、真一に尽くしてあげる。私の方がいいって分からせてあげるんだから」
「何と張り合ってるの?大体、どうやって部屋に入ってきたの?」
「普通に玄関から入ったよ。おばさんに挨拶したら久しぶりねっていって入れてくれたから」
「母さん…だからって部屋に通すことないのに」
真姫が冷たくなる前までは、よく家にも遊びに来ていた。その感覚で母さんは真姫を入れてしまったのだろう
「真一の事起こしてきてって頼まれたから」
「起こすにしても、やり方があるだろ。なんで添い寝してたんだ?」
「恋人なら普通でしょ?」
「そんなわけあるか。それに、恋人じゃない。」
「そんなにあの女の方がいいの?」
急に真姫の声音が冷たくなる
「だから、白雪さんはただの友達だよ」
「ただの友達と手を繋いでデートするんだ」
「そういう体験だったから」
「私だってまだ真一とデートした事ないのに!」
「一緒に出かけた事ならあるだろ」
「私の方がもっとすごい事できるんだから!真一の着替え手伝ってあげる!」
「おい!着替えくらい自分でできるよ!」
「恥ずかしがらなくていいんだよ。昔は一緒にお風呂にも入った仲なんだから」
「いつの頃の話をしてるんだ。もう出てってくれ!」
「やだ!まだ一緒にいる!追い出さないでよ真一!」
俺は強引に真姫を部屋から追い出した
家を出て通学路にはいる
「真姫、くっつきすぎじゃないか?」
「あの女とは手を繋いでたんでしょ同じことしてくれないと許さないんだから」
学校への登校時、真姫は俺の腕を抱きしめながら歩いていた。しばらく一緒に歩く事はなかったのに、えらい態度の変わりようだった
「真姫はそれでいいのか?このままじゃ目立つし、学校で変な噂が立つかもしれないぞ」
「私が真一と離れたせいで変な虫がよってきたんだから。これからは余計な人が真一に近づかないようにみせつけてやるんだから」
真姫のことは嫌ってた訳ではないので、嫌悪感はなかった。以前のように仲良くなりたいと思っていた
皆様が見ていただいたおかげで日間ランキング16位に入りました本当にびっくりとドッキリでしたこのシリーズ完結後も五部構成のように短編小説を書いていきたいと思います