幼馴染みとの言い合い
残り後二部ぐらいで終わらせたい
デートからの帰り道
「今日はありがとうすごく楽しかったよ」
「役に立てたなら良かったよ」
「また何かの時には付き合ってもらっていいかな?」
「俺でよければ協力するよ。小説、頑張ってね」
「うん、ありがとう。また明日ね」
白雪さんと別れ、帰路についた
白雪さんのデート体験に付き合うという名目だったが、俺にとっても初めてのデートで貴重な体験になった。
家に着くと、玄関の前で真姫が立っていた
「真姫?そんなところで何してるんだ?」
真姫が俺の家に来るのは、中学生の時以来だった
「真一、今までどこに行ってたの」
どこか不機嫌そうな声で、真姫は尋ねてくる
「どこって、友達と遊びに行ってただけだけど」
「友達?彼女とじゃなくて?」
「俺に彼女なんていないよ」
「ふーん、真一は彼女でもない女の子と手を繋いで歩いたりするんだ」
「なんでその事を?」
「真一の浮気者!」
「ええー?」
急に真姫が怒り出し、意味が分からなかった
「ひどいよ真一!真一には私しかいないと思ってたのに、他に女を作るなんて!」
「何言ってるの?俺は別に真姫のものじゃないし、彼女も作ってないんだけど。それに、彼女を作ったとしても真姫には関係ないんじゃないの?」
「大ありよ!真一はずっと私のことを見てくれてるって思ってたんだから!それなのに、他の女に目移りするなんて!」
「だから、なんでそういう話になるの?元々真姫のことをずっと見てた訳じゃないし、真姫も俺のこと突き放してただろ?それなのに、なんで俺のやることに口出しするの?」
「真一の事が好きだからに決まってるでしょ!なんで分からないのよ!」
「分かるわけないだろ。っていうより、俺のこと好きって本気なの?」
「幼馴染みなのに分からないの?私は子供の頃からずっと真一の事が好きだったんだよ」
「じゃあ、なんでいつも馴れ馴れしくしないでとか言って俺の事を突き放してたんだ?俺に好意を持ってくれてるようには思えなかったけど」
「それは...照れくさくなったからよ。真一の事が直視できなくなくて、そばにいるとニヤけそうになるから突き放すしかなかったのそれでも真一は私の事を好きでいてくれると思ったから、冷たくしても平気だと思ってたの」
「勝手な想像だな…俺は別に真姫の事を恋愛対象として見てたつもりはないんだけど」
「私を見るといつも話しかけていたでしょ?私の事好きだったからじゃないの?」
「そんな意図はないよ。幼馴染みとして普通に声かけてただけだから」
「嘘よ!他に女を作ったからそんな事言ってるんでしょ!」
「そうじゃないって。それに、彼女も作ってないし」
「じゃあ今日一緒にいたあの女はなんなのよ!?」
「なんで真姫がそれを知ってるんだ?まあそろはいいとして、彼女とはただの友達だよ。クラスメイトで文芸部仲間で、デート体験したいって頼まれたから付き合ってたんだ」
「デート体験って何?デートそのものじゃないの!」
「だからちがうって。別に恋愛感情があったわけじゃないんだから」
「あくまで誤魔化すつもりなのね。もういいわ。無理やりにでも私の方が彼女にふさわしいって分からせてあげるんだから!」
そう言い捨てると、真姫は勢いよく自分の家に帰って行った
以外と見てもらえててうれしいですありがとう