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初のデート体験

二部目デート体験です

デート体験当日


約束の時間10分前。早めに出たつもりだったが、待ち合わせ場所には先に白雪さんが来ていた


「ごめん、待たせたかな?」


「ううん、私も今来たところだよ」


「普通、こういうのって男が先に待ってるものなのに、いきなりごめんね」


「いいの。今日は私のお願いで来てもらったんだから。今日はよろしくね」


「うん。できる限り、彼氏っぽくしてみるから」


「じゃあお言葉に甘えて。早速いいかな?」


白雪さんは俺の手を握ってきた。


「あっ...」


「もしかして、手を繋ぐのは嫌だったかな?」


「いや、ちょっと驚いただけ。女の子と手を繋いだのは小学生以来だったから」


まぁその相手は真姫なんだけど


「その相手って、高坂さん?」


「うん」


「本当に昔は仲良かったんだね。でも、私とのデート中に他の女の子の事考えるのはマイナスかな」


「ああ、ごめん。今は白雪さんのことだけ考えるね」


「冗談だよ。デート体験でそこまで束縛しないから」


気を取り直し、俺たちはショッピングセンター に向かった


「この服どうかな?」


白雪さんは新しい服を選んで体にあてがって見せる


「似合うとおもうよ」


「本当にそう思ってる?」


「うん。ただ、俺そういうセンスに疎いから俺の感想はアテにならないかも」


「そうなの?じゃあ試しに葉加瀬くんが私に似合いそうな服選んでみて」


「難しいお題だな。そんなことやったことがないんだけど」


「彼氏に服を選んでもらうっていうの、経験してみたいな」


「そういう事なら...」


俺はセンスがないなりに商品を手に取りイメージを膨らませ、一番いいと思ったものを選んだ


.「これなんてどう?」


俺が手に取ったのは白い綺麗なワンピースだった


「葉加瀬くんってこういうのが趣味なんだね」


「いや、趣味っていうか白雪さんに似合いそうだなって思ったから」


純粋にそう思った他意はない


「一生懸命選んでくれて嬉しかったよ葉加瀬くんって真面目なんだね」


「買わないにしても適当な物を選んだら申し訳ないから。」


「じゃあ次は、私に似合いそうな下着を選んでもらおうかな」


「な、何を言い出すのそれは流石に無理だから」


「冗談だよ」


一瞬想像しそうになったが、すぐにその考えを振り払った。

白雪さんってそういう冗談も言うんだな


「葉加瀬くん、あのぬいぐるみ取って」


「クレーンゲームはあまり得意じゃないんだけど、やるだけやってみるね」

ここで取れたら格好いいのかもしれないが、気持ちだけで取れるほど甘いものではなかった


「やっぱり無理か」


「私がやってみるね」


「え?」


白雪さんがプレーすると、簡単に狙ったぬいぐるみを取ってみせた


「すごい、白雪さんにそんな特技があったんだ」


「葉加瀬くんが取ってくれてたらポイント高かったのにな」


「それは、ごめん」


「これ、あげるね」


「白雪さんが欲しかったんじゃないの?」


「取った景品は相手にあげるものでしょ」


「それでいいなら...ありがとう」


立場が逆転しているような気がするが、まぁいいかと受け取ることにした

そして俺たちはプリクラコーナーに移動して


「俺なんかとのツーショットで本当にいいの?」


「デートにプリクラはつきものでしょ」


「そうかもしれないけど、距離近すぎない?」


「恋人と撮るんだったら、このぐらい普通だよ」


デート体験で密着しすぎて、申し訳ない気持ちになってきた。白雪さんは気にしてないようで、満面の笑みでプリクラを撮った


「葉加瀬くんのクレープ美味しそうだね」


「そう?そんなに変わらないと思うけど」


「一口食べていい?」


「どうぞ」


クレープを差し出すと、白雪さんがかじりついた


「私のも食べていいよ」


と彼女が自分のクレープを差し出す


「俺はいいよ」


「こういう時って、お互いに食べさせ合うのがお約束でしょ」


「もしかして、それがやりたかっただけ?」


「せっかくのデート体験だから」


実際に恋人同士になったわけじゃないのに、ここまでしていいのかと躊躇(ちゅうちょ)した。ただの体験なのに、距離感が近すぎている。


「遠慮しないで食べて」


間接キスなど意に介していない様子の白雪さんをみて、今さらかと思い食べることにした

その後も白雪さんの行きたいところを回り、デート体験を終了した。

私もこんな甘酸っぱい学生生活送りたかった

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