出合
目を開けてもいいのだろうか。
相変わらず違和感は続いていたが、そんなことをミキは思った。
恐る恐る目を開ける。そこには真っ暗闇が広がっていた、光といえば所々流れていく白い光しかない。
・・・・フルートは何所だろう・・・・
ふとそんな事を思い出した。 周りを見回す・・が、見つからない。 諦めたその時、大きな白い光が周りを囲む。・・・・
☆ ☆ ☆
ドスン
どうやら落ちたようだ・・・が、目を開けた時に見えた景色にミキは唖然とした。
疲れ果てた人々が溢れ返った道、見て言葉を失わない人はいないだろう。
ココは何所なのかミキは聞きたかったが聞けそうに無い雰囲気だ。
ミキが当ても無く歩いていると・・
トントン
誰かが肩を叩いた、ミキが振り向くと少年がいた。が、その少年の雰囲気は周りの人々とは全然違うものだった。
「君はフルートを探しているでしょう。」
と、急に少年が言った。ミキはビックリして、
「どうして知っているの?」
と聞いた。しかし少年は言わなかった。
その代わりに少年が言ったのは・・・・
「僕の名前はユウキこれからよろしく。」
・・・・「よろしく??」