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怒ってます。
インターホンが鳴った。
誰かと思えば花川だった。
「……おっさん」
「……」
「おっさーん」
「……んだよ」
「おっさん、寝てた?」
「寝てたよ。おっさんの休日は貴重なんだよ。おまえのせいで早起きになるだろうが」
「あはは」
「んで、なんだ」
「あの、おっさん、怒ってる?」
「……」
「怒ってる、よね?」
「怒ってるけど、おまえみたいなのにキレたところでなんになるんだよ。怒ってることを察してるなら帰れ。んで二度と来るな」
「ごめん」
「かえれ」
「……ごめん。かえる」
花川は力ない足取りで階段を下りていった。
せいせいし、……は、しなかった。