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双子の流星  作者: はぎま
竜星の力
6/38

魔導技師。

 

「あーー! クソクソクソ!」


 リゼルに負け、兵士達に抱えられている細身の男…魔導技師ラムダは悪態を付いていた。

 折角造った対竜人の魔導機兵バンダーウォックが壊された事なのだが、主に戦闘データが魔導機兵と共に燃やされた事に腹を立てていた。

 ジタバタとしているが、落ちる事は無い。

 兵士達はいつもの事なので慣れたものだ。


「……それにしてもあの変身はなんだ? 普通の竜変身はドラゴンになる…あれは発展途上の竜変身に近い…それにガキが成長する変身なんて……」


 ブツブツと思い当たる事を呟き、考察していく。

 近いものは魔物にあるが、不定形の魔物であって人型では無い。

 ズブズブと思考の海に沈み、考察していると兵士に呼ばれた。


「ラムダ様、ラムダ様」

「んぁ? どうしたんだい?」


「亜人の村がありますがどうしますか?」

「何の亜人さ」


「兎人族にございます」

「あー興味無いなぁ……任せるよ。ボクは予備機の整備をしているから」


 赤竜の里には機材を全て運べず、山の麓に魔導機兵の予備機を置いている状況だった。

 これを全て運べれば、勝てたと思うのは今更。

 事実は事実と受け止め、一人で改善策を練り始める。

 その間、兵士達は意気揚々と兎人族の村を攻めに行った。


「兵士達はお盛んなこって…つまらん奴らだ。……帝国は落ちぶれたなぁ……ボクは最高の魔導機兵さえ作れればそれで良い…」


 ガイラン大帝国所属、魔導技師ラムダ。

 彼は馬鹿が付く程の魔導機械狂い。

 その類い稀な頭脳を持って若くして魔導技師界を牽引する立場になったが、人に興味を持たない変り者として有名だった。


「…確か、リゼルと言ったか……んー…直接聞けば良いのか……しかしもう竜人達は逃げ出している頃…どうするどうする」


 ラムダもまた、リゼルと同じく興味のある事以外は無頓着。

 名前を覚えるという…研究材料以外で誰かに興味を持つ事は、とても珍しい事だった。


「考えても仕方無い……とりあえずは帰って新しい魔導機兵の開発だな。ひゅふっ、楽しくなってきた」



 ラムダは予備機に乗り込み、ガイラン大帝国がある北へ向かう。


 兵士達の事は…もう頭に無かった。



紹介。


【ラムダ・フォーミル】

ガイラン大帝国所属、魔導技師連盟幹部。


能力値

攻撃・F+

防御・F+

速度・F+

体力・A

魔力・C

特殊・A

潜在値・B+


戦闘力・279



【魔導機兵バンダーウォック】


ラムダ作の対竜人魔導機兵


能力値

攻撃・B

防御・B+

速度・D

体力・A

魔力・B

特殊・B+


戦闘力・7250

技・魔導砲、マギプロテクト、リミッター解除


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