8話 冒険者ギルド
前回のあらすじ
言い訳→門番との話→冒険者ギルドがある
俺は先程門番に教えてもらった冒険者ギルドへ向かっていた。
「装備をつけている人が多くなった気がするな」
周りを見るとローブの人やゴツい男やさっきと同じ様にこちらを見てくる武器を持った女性のグループなどがいた。
「みんな冒険者かな? だったら近くなってるって事か」
そうやって周りを観察し歩いていると装備を付けている人が入って行く建物があった。
「あそこが冒険者ギルドか……思ってたよりもでかいな」
そこは3階くらいの大きさの建物で2階ぐらいに看板がかかっている看板には日本語や英語など自分の知っているものとは違う様だが頭の中で変換され日本語で冒険者ギルドと浮かんで来た。
「こんな感じで分かるのか。じゃあ書きたいときはどうすればいいんだ? お、何となくだけど頭の中で書き方が分かる気がするなじゃあ剣は?」
剣という字を書きたいと思うと頭の中で知らない文字の様なものが浮かんで来た。どうやら書きたいものを頭の中で思い浮かべると思いつく様だった。
「まあ検証はこれくらいにして入ってみるか憧れの冒険者ギルドに」
中に入ると右のイスとテーブルがある方では酒を飲んで座ってる人、少し奥には受付が3つあり全員女性でとても可愛かった。その両隣にはボードがありそこには何枚かの紙が貼られてあり何か書かれていた。
「おー想像以上だ。思っていた以上に活気があるし正に冒険者ギルドって感じだな。でもなんで2つの受付は混んでいるのにい1つだけ誰も並んでいないんだ?」
3つの受付には多くの人が並んでいるのに1つだけ誰も並んでおらず受付の人も何処か悲しげな顔をしていた。
「顔はみんな可愛いけど、まあ早く済んでいいか」
俺が空いている受付の方へ向かうと周りの冒険者達が騒ぎ出した。
「おい、誰か止めてやった方がいいんじゃないか?」
「もうすぐあいつが帰ってくる時間だぞ」
「あいつ死んじまうんじゃねーか」
そんな話が聞こえて来たが俺は無視して受付へ向かった。