2話 神界1
前回のあらすじ
主人公紹介→教室の床に魔法陣が→光が強く
「こ、ここは?」
目を覚ますと何処を見ても真っ白なよくわからない場所にいた。
「何だここ、異世界に行く前の部屋とか? もしかしてここが異世界か? じゃあクラスのみんなは何処だ? 一緒にいるはずだろ? 「落ち着きなさい」じゃみんなもここみたいなとこに一人一人呼び出されていたり……うーんどうなんだ? 「落ち着きなさい」しかし何で誰もいないんだ? ブツブツブツ……」
「落ち着けと行っとるじゃろ!」
「!!」
そんな声が聞こえ後ろを見ると、優しそうだけどオーラがやばいおじいさんがいた。
「なっ、いつからそこに、気配も感じなかったぞ」
「やっと気付きおったか。まあよい話を始めるぞ」
「すいません。考え事をしちゃうと昔からこうで……」
「まあ許そう。まず私は神だ」
「へー」
「……もっと驚くと思っておたのじゃが」
「まあラノベとかのテンプレですし、なんかオーラみたいなのが出ていたからそなのかなーと」
「普通は疑うんじゃないかの?」
「まあ教室にいたら床に魔法陣が出てきたり、目を開けたら一瞬でここにいたしありえないことばかりだったので」
「そうか……まあ話に戻ろう。君の思っている通りさっきの魔法陣は異世界人を召喚するための魔法だ。あの魔法には2つの効果がある。それはその召喚されたものの才能を伸ばす効果とスキルをランダムで1つ手に入れられるというものだ」
「へーところで聞きたいことがあるんだけど」
「なんじゃ?」
「クラスの奴もこの話を聞いているのか?」
「いや、お主だけだ」
「それは俺に何か問題あるということか?」
「ああ、そうじゃ」
「そうか、中断して悪かった」
「構わんぞ。今からその話をするつもりじゃったからな。さっきの才能を伸ばすという効果じゃがそれをより引き出すため種族が変わるのだ。まあ顔は変わらんが獣人だったら頭から毛深い耳が生えたり、尻尾が生えたり、エルフなら耳が伸びたりということじゃ」
「エルフは美男美女っていうのがテンプレだけどこの世界は違うのか?」
「この世界にもともといたエルフなら美男美女じゃが召喚されエルフになるものは耳が変わるくらいで変化はないの」
「そうか」
「まあここからがお主をここへ呼んだ理由なのじゃが、お主は元の世界でもものすごい才能を持っていたのじゃが今回の召喚でそれがもっとやばいことになってしまったんじゃ。そのせいか種族もやばいことになってしまったんじゃ」
「神様が出るほどのことなのか?」
「お主の種族はそれほどやばいのじゃ。まあここからが本題じゃ。お主には召喚主の所には行かないで欲しいのだ」
「なぜだ?」
「まず、お主らのクラスはとある国の城に召喚されそこで魔王討伐を依頼されるのじゃが、その魔王討伐後が問題なのだ」
「なんだ?」
「魔王討伐後その国は貴族の娘などをお主ら異世界人と結婚させその力を他国へ向けるじゃろう。そこでお主が行けばその国は世界を征服できるじゃろう。そうなると多くのものが死に世界にたくさんの被害が及ぶであろう。この世界はわしの生み出した世界なのじゃがその世界でたくさんの命が失われることは避けたいのだ」
「おが断ったらどうなるんだ?」
そういうと神様は落ち込んだ様子でこう言った。
「わしに命令権はないからお主を縛ることはできん。多くの生物が死ぬことになる可能性が高いの」
「まあ断る理由はないな」
「本当か! ありがとうお礼もさせてもらおう」
「まあ貰えるものは貰っとくよ。まだ大切な事を聞いてないんだけど」
「ん? なんじゃ」
「俺の種族はなんなんだ?」
「ああ、そう言えばっておらんかったの」
「お主の種族は……






