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15話 異世界人へ向けて

アイテムボックス→リスト→なんかすごい

 アイテムボックスの中を確認し終えた俺は異世界人へ向けてという本を見ていた。

「なんでこれは日本語で書かれているんだ? ……まあ読んでみたら分かるか」


 この本を読んでる君へこの文字が読めるということは異世界から来た日本人かな? 

 僕は神崎雄也この世界に勇者として召喚された一人だ。

 もしこの世界に来たばかりならこの世界のこと知らないだろうから先輩として教えてあげるよ。


「神崎雄也? 雄也……勇者ユーヤ! 俺の買った本の人か俺らよりも先に来た人がいるのか。まあ気にせず続きを読もう」


 この世界はなんと剣と魔法、エルフやドワーフ、魔物に魔族、様々なテンプレの出てくるラノベの様なファンタジー世界だ。


 どう? お驚いたかな? でもこれを聞き喜んでる君には申し訳ないが現実を見せてやる。

 まずこの世界は小説の世界ではない。死んだら生き返る? 死にそうなピンチな時に力が溢れる?

 

 そんなことあるわけないだろこの世界でも現実と変わらず死んだら生き返れないしピンチで死にそうならほぼ死ぬ。そんなに甘い世界じゃない。


 それにこの世界には悪人、魔族や魔物日本にいる時よりよっぽど脅威にあふれる世界だ。この世界は人の命が向こうよりも軽い。俺含め転移してきた20人の生徒の内3人が悪人に殺され4人が魔物に殺され7人が魔族に殺され、魔王を倒した後残った6人の内俺以外の5人が俺たちを召還した奴らに嵌められ殺された。俺もあと一日あの国を出るのが遅ければ殺されていた。


 これは作り話ではない。疑うなら調べてみろ。過去、俺とともに魔王を倒したものの情報は魔王を倒したところで終わっている。それは過去に召喚されたものも同じだ。最初は向こうの世界に帰ったと思っていたが向こうの世界に帰るための情報を魔王を倒した後5年程かけて調べたが全く情報がなかった。おそらく過去に召喚された人も俺の仲間たちと同じ運命を辿っているんだろう。


 これをいわせて書いたうえでもう一度言わせてもらう。この世界は小説の世界ではない。向こうの世界より死にやすい世界だ。


 どうかな? 言葉の重みが変わっただろ? 


 だったら甘く考えるな。1しかない命を大切にしろ。死にたくなければ力をつけ、知恵を増やし、背中を預けられるほど信頼できる仲間を作れ。


 魔物や悪人が怖い? 勉強なんかめんどくさい? コミュ障だから仲間は作れない? なめてんじゃねえ。生きてえならそんなもん吹っ飛ばせ。じゃないとお前すぐ死ぬぞ。この世界はそんな世界だ。



「……俺は浮かれすぎていたな。異世界に来たからって、神様に呼ばれたからって、調子に乗ってた。自分が主人公な気がして調子に乗ってた。転移されたからって武器も持たずに魔物に立ち向かったり、テンプレだからって相手の強さも知ろうとせずにいきなり喧嘩売ったし、いくら持ってるのかも分からないのにバンバン金使ってるし。今まではそれがたまたま良い方向に向かっただけでこれからもそうだとは限らない」


「自分の命を大切にし、力をつけ、知恵を増やし、信頼できる仲間を作ろう。神崎さんには感謝しないとなじゃあ残りのページを見るか」

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