表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
力を無くした吸血鬼  作者: kurogobou
2/10

目覚めてみればか弱いサンドバッグになっていた。

とりあえず数日経って分かったことがある。


そして私は今ボロ雑巾のように地面に転がっている。場所は変わらず封印されてた廃墟の一角だ。


とりあえず長すぎず短くない日数を過ごして分かったことを、傷の回復を待つ暇潰しとして整理しておく。


とりあえず私は大半の力を失ったようだ。

現状確認出来るのは不老不死としての再生能力くらいか……。

魔王級の手の付けられない最強吸血鬼だった筈が、今では傷の治りが早いか弱い女の子になっていた。


と言うのも実戦があったからこそ分かったことで……。


実際、どこから復活したと言う情報を手にしたか分からんが私を倒そうと、討伐しようと、再度封印しようと遠路遥々色んな輩がゴロゴロとやった来た訳だが。


返り討ちどころかサンドバッグが良いところで、出来るとすれば殴られるか蹴られるか、魔法やら何やら撃たれるわ……。


抵抗しように力が無い。ただ、されるだけで最終的に気が付けばその辺に転がっている。


懸賞と言うか報酬が掛かってる筈なんだけど、生け捕りやら再封印やらされないのはどう言うことなのか……。


まぁ、気絶寸前に


「なんか幼女苛めてる感しかしないし、この辺で帰ろうぜ……。こんなんで懸賞もらってもなぁ」


なんて小耳に挟んだ。



なんか悔しいような複雑な心境だ。

力さえあれば……。とりあえず、どうにかこうにか動かんと話も進まなそうだ。


それともう1つ気付いたことがある。

力があった頃はそんな気にしなかったと言うかあまりしなくても良かったのだが……、やたら腹が空く。確かに目覚めてからろくに食事してない。吸血鬼らしく吸血は…………現状無理だ。

とりあえずハンターやら賞金稼ぎ共が置いていった食料が今んとこの頼みの綱だが、多くはないし大抵は食べ残しやら少量の余り物……。


まぁ、これで何とかしている自分が屈辱だが……。


いや、この際生け捕りなりして誰か連れていってくれないだろうか。



さて、そろそろ何か変化があっても良いじゃないか。私視点じゃ話が進まん。私視点の語りももう良いだろう。私は飢えを凌ぎながら変化が起こるのを待つとする。この話は私のダラダラな所を延々と語る話じゃなかろうて。


多分……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ