閑話 生命神視点 ブサメン出発後
ふう。
いささか忙しい奴だったが、希望に満ちた顔で旅たって行ったな。
あいつが転生した先って、実は全然調べてないけど…ま、いっか。
そうそう杖が欲しいと言っていたな、その辺に落としとけば気付くだろう。
それより落下地点に奴がいて、死んでくれてラッキーだった。
これで宇宙神ちゃんに借りが作れて、今まで幾ら誘ってもダメだったのが、あっさりOKだもんな。
弱冠、顔は歪んでいたが…。
はあ~、宇宙神ちゃんとのデートは楽しみだわ。
ちゃんとリクエストしたミニスカート穿いて来てくれるかな。
てゆうか、まだ結構時間があるな。
そうだ、暇つぶしに奴が死ななかった本来の未来でも見てみるか。
まぁ、あの顔だし、どうせ大した人生じゃないだろうが。
それ見てから今日着てく服でも選ぶとするか。
確かパシリの途中だったよな~。
お、これだこれだ。ハンバーガーを買って、コンビニに寄り、投稿した漫画の結果を見る、と。
どこにも載ってなくてガッカリしてるが、当たり前だろ!
800ページも送るなんて、単なる嫌がらせだろ。
しかし、ダメだった作品を2年かけて31ページに直して漫画賞を取ってデビューか。
普通は別の作品を描くが、貫いた点は凄いな。
そのまま連載が開始して、人気が出て…アニメ化・映画化だと!?
ふー…、人間の感性は理解できん。
それで、あいつは作者の権利でゴリ押しして、自分のファンの声優にヒロイン役をしてもらって、それがきっかけで交際後に結婚…。
やっぱりこっちで再生したほうが良かったんじゃないのか?
読んでいただきありがとうございます。
早くの閑話でした。
次回は「ブサメン異世界に立つ。」です