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今今物語  作者: 大和佳寿
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失ったなりの考え方


五月末に退職し、無職になって二週間が経とうとしている。


失業中の間は就職支援所へ赴いたり、趣味の創作活動をしている。


正直、貯蓄にあまり余裕がないので焦っていることは否定できないが、また体を壊しては元も子もないので慎重に選ぶことにする。


就職支援所のプログラムにある一つ面白い講座を紹介したい。


セルフエスティーム、自己肯定の訓練だ。


人間には個性があり、それぞれにコンプレックスもある。


そんなネガティブな部分を否定せず、受け入れていく努力をする講座らしい。


担当は精神カウンセラーの人で最初は自分を動物に例えることから始まった。


私は色々興味を示しやすい人間なのでカメレオンと答えた。


人によって様々だったが、だいたいの人はナマケモノと答えていた。


次に五段階を基準に自分がどれだけ好きかを考えることだ。


私は四と答えた。


現に、自分の体が大切だと思ったから仕事を辞めたわけだし…。


その後は自分のネガティブな点を答えること。


私はすぐあきらめることが欠点であると答えた。


最終的にまとめてしまうが、そんな欠点やコンプレックスも自身の個性なので肯定的に

認め、自分の意見を尊重していけば他人の嫌な部分も肯定的に考えることができるとい

うことらしい。


その講座を受けた私は自宅に戻っても色々考えた。


あきらめることはこの世において悪いことじゃない。


むしろ、強がって人目を気にしながら生きていたら意見も出来ずに潰れてしまうかもしれない。


それこそ、ずっと前職を続けていれば鬱になっていた可能性もある。


聖書にもあるが、神様は人に耐えられない試練は与えない。


必ず逃げ道を作ってくれると。


仕事が無く、収入もない身分であるが(雇用保険は規定上受け取れない立場)、収入がなくても

自分自身できること、やるべきことはたくさんある。


こうして就職支援所の講座を無料で受けることもそうだ。


スマートフォンで使うポケットWi-fiを利用し、古いOSのパソコンでインターネットを開拓した。


つい最近では在庫処分の安価であったプリンターを買い、情報環境を整えた。


…。


私自身、格闘技が好きで空手やボクシングを習っていた時期があった。


交通費浮かせるためにランニングで支援所へ通うことにしようかな…。


節約にトレーニングと一石二鳥ではないか。














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