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僕
初投稿です。
よろしくお願い致します。
「 あ ゛ ーーー!」僕は叫んだ。
誰にも聞こえないように。森の中で…。
「 あ゛ーーー!」とてもスッキリする。僕はストレスが溜まってるとき、いつもこうやって叫んでいた。
これはそんな僕のある夏の話…。
中学2年の僕は、相変わらず何の変化のない日々を過ごしていた。
と言っても、嫌いなヤツらのせいでストレスは溜まるし、なんとなくクラスに馴染めずにいた。
僕は、友達ともそんなに喋らず、家でも父と二人暮しなのであまり喋らない。とても地味なヤツだった。
夏のある日、僕は学校からの帰り、小さい頃よく遊んでいた、自分の家から近いところにある森に久々に訪れた。
さっきまでの暑さが嘘のように涼しく、森の中は風が通り抜け、木漏れ日が心地良かった。
「久しぶりだなぁ…。小さい頃は、しょっちゅう来てたっけ?」僕は懐かしさのあまり一人で喋っていた。
そして「 あ゛ーーー!」思わず叫んでしまった。僕の声は風音と高い空へと消えていくように感じた。
すごく清々しい。
そこに居るときは、本当の自分であるような気がした…。
僕はもう一度、叫んでみようと大きく息を吸った。
そのとき
『ちょーうるさいんだけど!ちょっと黙ってっ!人がせっかく昼寝してんのに、なんでっ叫ぶかなぁ!意味分かんないっ!』
僕は、固まった…。




