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crazy

 恋をする夢を見た。


 黒くて長い髪を持つ彼女は、その長い髪が風になびくのを片手で押さえながら、もう片方の手でこちらの短い髪に触った。

 頭を撫でられることがこんなに気持ちの良いものだなんて思わなかった。

 彼女に頭を下げるような姿勢で撫でられながら、嬉しさと気持ち良さでおかしくなってしまいそうなのをぐっとこらえた。眉間に皺が寄る。

「あら、こういう子供扱いは嫌だった?」

 それを目ざとく見つけた彼女はそんなことを言う。

「いや! そういうわけじゃないんだ! その……」

 その先を言うことが出来ない。

 言ってしまえば何かが壊れてしまう。

「ふふ、可愛い」

 彼女が頭から手を離す。そのことを残念に思ってしまう自分がいる。

「そろそろ行かなきゃ」

 彼女はこれから恋人のところへ向かう。止めたいと思っても、自分にはそうする勇気がない。

「じゃあね、また明日」

 そう言った彼女は去り際、ふと足を止めると振り返って言った。

「あなたが男だったら良かったのにね。今、ほんのちょっとだけそう思ったわ」

 それは私にとって何よりも残酷なひとこと。


 彼女と恋をする。

 そんな夢をずっと見ている。

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