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世界一

「世界一です」

「何が?」

 昼休み。

 昼食も終え、ちょっと寝てやろうかと思っていた矢先に、隣のクラスの……誰だっけ?

「悪いけど名前は?」

「三崎です」

 三崎とかいう女に話しかけられたワケだ。

「……で、何が世界一なんだ?」

「好きな食べ物は何ですか?」

 質問に質問で返すな。

「……ペペロンチーノだけど」

 そして律儀に答えるな俺。

「では世界一のペペロンチーノです」

 は?

「……ペペロンチーノを作れる?」

「いえ、ペペロンチーノです」

 わかった。変な人だ。

 とりあえず離脱しよう。

「ええと……」

「好きなスポーツは?」

 くそっ。

「……サッカーだけど?」

「では世界一のサッカーです」

「……サッカー選手ではなく?」

「サッカーです。世界一のペペロンチーノにも、世界一のサッカーにもなりますし――」

 そして三崎は俺の手を取ってこう続けた。

「――世界一の彼女にもなります」

 ……え?

 これ、告白なのか?

 いや、急角度過ぎるだろ。

 しかしながら、そんな三崎をちょっと可愛いと思う自分がいたりもする。

 ……困ったもんだ。

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