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笑い話のまえに

「笑いとかそんなん、どうでもええねん!」


 彼女がそんなことを吠えている。


「笑い笑い笑い。そら今あんたは売れに売れててテレビや何やら引っぱりだこやし、鉄板のすべらへん話も持ってるよ? でも、そんなに笑いが大事? 笑いよりもっと大事なもんがあるやろ! 例えば何?」


 そこで聞くなよ。


「だから! 笑うのは結果で、その前に原因となる何かがあるやろって話よ。わかる? わからないならもげろ!」


 もげろって何だよ。あと話逸れてないか?


「五月蠅いなあ。飛び散ればいいのに」


 飛び散れとか彼氏に言うな。


「とにかく! 笑いを得たいんやったらそれに相応しい何かを寄越せって話やねん!」


 はあ? という顔をすると彼女はちょっと照れた顔をしながら説明を始めた。


「だからな、例えばな、その……今ちょっと私に『可愛いよ』とか『好きだよ』とか言ってくれたら、私はめっちゃいい笑顔すると思うんやんか……」


 ああ、なんだ。そういうことか。今ちょっと言われたい気分ってことか。


「カワイイヨスキダヨ」

「気持ちの欠片も感じられへんわ!」


 そう言ってふくれ面をする彼女に、こういう時は笑顔より可愛い気がするなあなんて思っていたりする。

 言わないけれどね。

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