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悪について

 世間的には“正義の味方”とされているその男は悩んでいた。

 目の前に立つ怪人を本当に倒してしまって良いのだろうかと。


 その組織は確かに世界征服を謳い、悪の組織を自称していた。


 だが、莫大な資金力と革新的な科学力から生み出される改造人間――怪人達は、人々を襲うでもなく、ほとんどの人間が嫌がるだろう汚くキツく危険な仕事をボランティアとして行っているのだ。また、その科学力は時に業界を覆すような製品を作り出し、多くの雇用も生んだ。しかもその利益のうちの少なくない額が、発展途上国をはじめとした、教育のまだ行き届いていない国へ学校を作る為の基金へと当てられているのだ。それにより、ある国では身分制度がぐらつき、また別の国では女性の社会進出が活発化した。


「資本主義の中心にいる人達や、既存の価値観に捕われている人々からすれば、私達は確かに経済や国家を揺るがす悪の組織なのですよ」


 何故“悪の組織”を名乗るのかと問うた時、その怪人は穏やかな口調でそう答えた。

 確かに経済社会は彼らを中心に回り始めており、メディア等では大きく叩かれている。

 だが……。


 目の前に立つ怪人。彼を守るように立ち塞がる人々を前に、正義の味方は悩み続けている。


 国家や社会を揺るがしながらも、人々に笑顔を与え続ける彼らは本当に悪なのか、と。

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