入学式~生徒会長VS学園長~
どうしてこうなった‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
入学式当日。
講堂に集められた生徒達を前に学園長が話し始める。
「諸君、君達はまだ若く、希望に満ち溢れている。
それがどれほど素晴らしいことか分かるか?わからんじゃろうそうじゃろう!!!
じゃからこそ儂が直々に教えてやる!
そこ!そこの右端の男!前に出てこい、年寄りの意地を味あわせてやる!!!」
最初、穏やかに話し始めた学園長(老人)は話している途中から興奮してきたのか早口に、そして怒鳴り声へと変化していった。
教師陣はその様子を『またか‥‥‥‥‥』と言うような視線で見て、
新入生はまさか名誉ある学園の長たるヒトがこんなことをすると思っておらず、ただ困惑するばかり。
「落ち着いて下さい、学園長。」
「儂はじゅぅーーーーぶん落ち着いておる!いいからこの若々しいピッチピッチの肌を持ちおるクソッタレなガキどもの顔を変形させろ!前をどけ生徒会長ーーー!!!」
「シャアァァァァアラアァァァァップゥゥゥ!!!!」
ビリビリと響く野太い大声。
まるで太鼓のように腹の底に響く声を出したのは生徒会長だった。
「おい、ジジィィィ!てめぇ何様のつもりだぁぁあぁぁ!?今は入学式の真っ最中だろうがぁぁぁぁ!
ちっとはおとなしくしやがれ!」
「若人撲滅の会第五席として、これは退けぬ戦いなのだ‥‥‥‥。儂は‥‥‥‥‥儂は‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥彼女が欲しかっただけだったのに!だからこそ、儂ら若人撲滅の会は、青春をぶち壊す!」
その後、生徒会長と学園長の壮絶な争いにより入学式は半壊、カイトの目にはそのことを平謝りする教師陣の虚しい目が印象に残った。
改めて言おう。どうしてこうなった‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。